池に張られたロープの上を綱渡りするバン
養魚池に張られた防鳥網の下でバンの親子が水草を採食していました。
網はあちこちに弛みがあって 水鳥が入り込める状態です。
足や翼に絡みつかないか、ハラハラしながら見ていると、
どこから入り込んだのか、親鳥が網の中に閉じ込められてしまいました。
出口が見つけられず右往左往
ヒナも心配そうに見ています。
ああ、親子が離れ離れに!
最後の手段、とばかりに親鳥が網目に足をかけてのぼり始めました。
バランスを崩さないよう慎重に一歩一歩
ロープと網の間に足が絡まってしまわないか、ハラハラドキドキ。
ようやく網の切れ目を見つけました。
私の心配をよそに何事もなかったように池に降りて泳ぎ出す親子
藻を引きちぎって美味しそうに食べています。
両親とヒナが一羽のバンの家族。なぜ、こんな危険と隣り合わせの池に暮らしているのか?
他のヒナはどうしたのでしょう?
サギの多い地域なので、ヒナが捕食されてしまったのかも?と思い当たりました。
天敵のサギやトビを避けるため、防鳥網の張られた池に移り住んだ可能性もあります。
いずれにしても、網に絡まって命を落とすことなどないよう願うしかありません。
バン(鷭)Common moorhen 全長約32cm
ツル目クイナ科バン属
最近、バンとゴイサギの数が減ったと感じていました。
つい2~3年前までは、バンもゴイサギも、あちこちの池で見られるおなじみの鳥でしたが、
探鳥していても見られる数がめっきり減って、撮影する機会も稀になっています。
私の思い過ごしではなく、全国的な傾向のようです。
令和3年度の狩猟鳥獣の見直し検討会 で、バンとゴイサギが狩猟鳥獣の指定を解除されました。
◆狩猟鳥獣図鑑
https://knowledge.nilay.jp/articles/1403693668/
私が個人的にはめったにお目にかかれない、まだ見たことがない鳥も狩猟対象になっています。
くれぐれも誤射や誤認などないように強くお願いしたいです。
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。