夏は海水浴で人気の人工浜、2年ぶりにコアジサシの繁殖でにぎわっています。
コアジサシが営巣している一帯は、さまざまな海辺の植物も繁茂。
野鳥保護のためロープで囲われて立ち入り禁止になっています。
今回の写真は、最初のヒナが孵った6月初旬に撮影しました。
当日現地につくと、20~30人ほどのCMさんがロープから5~6mほど離れて人垣を作っていました。
公園の係員の方から、撮影位置に関して説明と指導があったそうです。
営巣中のコアジサシに近づき過ぎると、親鳥はヒナや卵を守るため威嚇してきます。
危険な侵入者とみなされて、頭上をかすめるほど低空飛行や急降下を繰り返します。
その間、ヒナや卵は無防備な状態。
親鳥のいない時間が長引けば、かよわいヒナは照りつける太陽光で弱ってしまいます。
時に、上空を旋回するトビの餌食になるおそれもあります。
そこで、登場したのがこの注意書きです。
巣の近くに別のコアジサシが着地。
コアジサシは両親揃って侵入者を排除しにかかります。
その間、無防備にもヒナは砂の上で丸見え。
今回の侵入者は、あっさり退散。親鳥は即、ヒナの元へ。
雌と雄は、餌取りと抱卵を交代でつとめます。
子育て中のコアジサシは、過敏です。
私も撮影後、うっかりロープから3~4メートル辺りを歩いて威嚇されました。
くり返し威嚇されたら、即、さらにロープから離れます。
「短時間」とはどれくらいでしょう?
野鳥の観察や撮影をしていると あっという間に時間が過ぎていきます。
私は公園の有料駐車場を利用して、一時間で出庫すると決めています。
野鳥たちが営巣している保護エリアには、いろいろな浜辺の植物が見られます。
コウボウムギ、ハマボウフウ、ハマゴウ、ハマユウ、ハマヒルガオ・・・(公園のHPより)
太陽が真上に来る時間帯、砂浜は灼熱です。
じっと砂上に座り続けるコアジサシの親鳥
あまりの暑さで苦しそうに口を開けています。
自らの体で日陰をつくってヒナを守ります。
コアジサシ(小鯵刺)Little Tern 全長約28cm 翼開長約53cm
チドリ目カモメ科アジサシ属
繁殖のため戻ってきてくれたコアジサシの群、撮影マナーを守って大切に見守りたいですね。
▼環境省 コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針
https://www.env.go.jp/nature/yasei/raptores/little_tern.html
▼コアジサシ繁殖地に立ち入り制限 営巣に備え国交省、鳥取・西部の海岸
https://www.sankei.com/west/news/180512/wst1805120029-n1.html
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