気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

モッコクに集まる野鳥たち 2

2022年07月31日 | 強く記憶に残る鳥たち

モッコクの実を食べに飛来する野鳥たち第二部
まずは鮮やかで美しいキビタキの登場です。
2020年10月下旬、兵庫県立明石公園で撮影しました。

昨日もお伝えした通り、このモッコクの木は残念なことに切り倒されてしまいました。
明石城の史跡を囲む巨木の林が広がる緑豊かな明石公園。
景観や石垣保護の名目で多くの木々が伐採され続けて様変わりしてしまいました。

昨年の秋も、モッコクに集う秋の野鳥を観察しようと現地に赴き
モッコクの木が影も形もなくなっている光景に衝撃を受けました。



夏鳥のキビタキ 
繁殖を終えてこの後東南アジア方面の越冬地へ旅立ちます。


枝の奥にひっそりとキビタキのメスも



ジョウビタキのメス

10月も半ばを過ぎると冬鳥たちが到着し始めます。
旅立ちを前にした夏鳥たち、長い旅を終えた冬鳥たち、
このモッコクの実は、双方にとって貴重な食べ物でした。



シジュウカラ
一年中見られる留鳥 明石公園で何世代にもわたって命を繋いできたのでしょう。




ヤマガラ

ヤマガラも明石公園で繁殖しています。
このモッコクの実も、親子代々伝えられてきたのでしょうか。




●●●モッコク●●●
モッコクは関東以西ではよく見られます。
東北や北海道の方にはなじみのない植物かもしれませんね。
「庭木の王女」と呼ばれるほど、自然に美しく端正な樹形に育つそうです。
樹高は2~6メートルが一般的ですが、関東以西では15~20mを超える樹も。
写真のモッコクの木も見上げるような高さでこんもり繁っていました。
果実は秋になると、赤く熟して裂けて開きます。
鳥たちが食べやすい状態になるのですね。
 参考:「都市の樹木433」 文一総合出版


メジロ

身軽なメジロ 
アクロバティックな姿勢で木の実を吟味しています。



◆切り株だらけ…『明石公園』の樹木伐採計画が一旦中止に 斎藤知事「バランスが大事」(2022年4月4日)
https://www.youtube.com/watch?v=uMYfLv0VWEA



次回は、7月中旬に撮影した明石公園の石垣の写真も交えてお伝えする予定です。
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
コメント (6)
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モッコクに集まる野鳥たち 1

2022年07月30日 | 強く記憶に残る鳥たち

今回はモッコクの実を食べに飛来する野鳥たちの特集です。
2020年10月下旬、兵庫県立明石公園で撮影しました。

実は、このモッコクの木は切り倒されてしまい、いまは跡形もありません。
明石公園は、明石城の史跡を囲む巨木の林が広がる貴重な生態系の宝庫でした。
しかし、近年、景観や石垣保護の名目で毎年多くの木々が伐採され続けています。



最初に登場する二枚の写真は旅鳥のエゾビタキ
越冬地へ渡る長旅の前に、明石公園でモッコクの実を食べ英気を養っていたのでしょう。



続いてキビタキ

いわゆる「雌タイプ」 メスか、その年生まれの若い幼鳥と思われます。
こちらも、南への渡りに備えて、明石公園に滞在していたのでしょう。


ムギマキ

10年以上明石公園で野鳥観察を続けていますが、ムギマキを観たのは初めてでした。
「雌タイプ」 旅鳥のムギマキも渡りの前に、モッコクの実を食べに立ち寄っていました。


コゲラ

一年中で観察できる留鳥で、明石公園で繁殖しています。
木の中にひそむ虫を捕食する小型のキツツキですが、秋の実りを味わっていました。


サメビタキ

夏鳥として日本に渡って来て、本州中部以北の高山の森林で繁殖します。
越冬地への渡りに備えて、平地へ移動して来たと思われます。


オオルリ

夏鳥として日本に渡って来て、山間部の森林で子育てをします。
「半分青い」オオルリのオスの若鳥、この年生まれ。
初めて海を渡る長旅に挑むため、明石公園でモッコクの実などを食べて栄養補給。


メジロ


一年中見られる留鳥です。
木の実や花の蜜など甘いものが大好きな小鳥です。





石垣保護とは直接関係ない樹木も多く伐採されており、あちこちに残る切株の数々は見るも無残な光景です。
明石市内の小学校の環境学習で一年を通じて観察していたモッコクの木も伐採されてしまいました。
「なんとか残して欲しい」と公園側に協力をお願いしていた木だったそうです。

ひょっとして、この野鳥たちの集まっていたモッコクと同じ木ではないか、と思っています。
毎年、秋の渡りの前に美味しい実を食べられるとあてにしていたモッコクの木がなくなって
渡り鳥たちは、じゅうぶんな栄養補給ができたのでしょうか。海を越える渡りの旅はうまくいったのでしょうか。



◆「切りすぎでは?」城跡がある公園で1600本以上の樹木を相次いで伐採
https://www.mbs.jp/news/feature/hunman/article/2022/03/088196.shtml


大々的な報道や地元住民の方々の地道な抗議活動などもあり、2022年4月に兵庫県は伐採の一時中断を発表しました。
「石垣保全は大事だが、地元が大切にしてきた思いもある。今の計画については一度立ち止まって考えたい」

これ以上の樹木伐採は中止して、失われた樹木の再生や自然環境の保全活動につなげて欲しいものです。
次回も、モッコクの実を食べにやってきた野鳥たちシリーズが続きます。

今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

※ 今回は連載につきコメント欄を閉じています。

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ヨツスジトラカミキリ(四條虎天牛)ほか

2022年07月29日 | 花や昆虫 2022~

ヨツスジトラカミキリ(四條虎天牛)
小花のブーケ―のように咲く花で花粉を食べているようでした。
一見すると、蜂のように見える模様と色彩です。










茎をよじのぼり花から花へ
ひょいひょいと移動する身軽なヨツスジトラカミキリでした。



アカスジカメムシ
黒いボディに赤いラインのお洒落なカメムシ


フロックス

ミスペッパーという品種のようです。
こんもり花のつきがよく、華やかでした。


アガパンサス  

青い花と白い花 涼しげでした。


◆アカスジカメムシ 昆虫エクスプローラー
https://www.insects.jp/kon-kameaka.htm


◆ヨツスジトラカミキリ 福光村
http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/syu_k/YotsusujitoraKamikiri_.html


下書きのつもりが、うっかり投稿してしまいました^_^;
文を書き足して、再投稿します。

いつも見ていただきありがとうございます。
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がんばれカラス!猛暑に負けるな

2022年07月29日 | カラスの仲間

来る日も来る日も うんざりするほどの猛暑が続いています。

厳しい暑さの中 野鳥たちもクチバシを開けて体温調整している姿が見られます。
特に全身真っ黒なカラスは、見た目にも暑そうですよね。

大木が茂る公園の一角 炎天下から木陰に入ると心も体もほっとします。
ここはカラスにも憩いの場になっているのでしょう。
ぴょんぴょんと跳ねるハシボソガラスの濡れたように黒い眼が印象的でした。






ベンチの板の隙間から、何か取り出して食べました。
拡大してみると、キャットフードか何かのように見えました。
この隙間を食べ物の貯蔵庫として利用しているのでしょうか?



ハシボソガラス(嘴細烏)Carrion crow  全長約50cm
スズメ目カラス科カラス属



ブラックパール  葉の黒いサルスベリの園芸種


艶のある黒い葉に白い花が映えて異彩を放っていました。



切株に生えてきたキノコ

無惨に切り倒された大木が、新しい命をはぐくんでいました。
各地の公園で木々の伐採が行われています。
ここまで太い幹に育つまで、どれほどの年月を要したことでしょう・・・
撮影地の明石公園も市民の反対の声が大きく、伐採事業は一時中断されています。


最後まで見ていただきありがとうございました。
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キジバト 道端で咲く花は

2022年07月28日 | 鳩の仲間

デーデーポッポ デーデーポッポ デーデーポッポ

今日も朝一番に聞えてきたのはキジバトの鳴き声でした。
まだセミも鳴かない薄暗い時間から電柱のてっぺんでさえずっています。

キジバトは一年中家の周りで姿を見られるご近所さんの一員です。





朝日が昇るとクマゼミが次々と鳴き始めます。

西日本で最もポピュラーなセミ  蝉しぐれに眩暈がしそうでした・・・
〇セミ図鑑
https://www.nhk.or.jp/citizenlab/semi/zukan_a_2.html


エノキの根元で採食していたキジバト
公園暮らしのキジバトは、あまり人間を恐れません。



撮影時には気づきませんでしたが、足元にアリが写っていますね。
イソップ童話の「アリとハト」の話を思い出しました。






キジバト(雉鳩)Eastern turtle dove・Oriental turtle dove 全長約33㎝
ハト目ハト科キジバト属

◆キャノン野鳥写真図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/kijibato/index.html

◆きじばと とり図鑑 教育出版
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/pages/rika/guide/bird/kijibato.html



炎天下の道端に咲いていた花たち・・・

ヨウシュヤマゴボウ((洋種山牛蒡)



毒があると言われていますが、キジバトは美味しそうに熟した実を食べます。


マサキ(柾)




https://matsue-hana.com/hana/masaki.html


アレチハナガサ(荒地花笠)


花が咲き進むと花穂が長くなり結実していきます。
なんだかちょっとサボテンのように見えますね?




アガパンサス 

用水路横の草むらで薄紫色の花を咲かせていました。
どこから球根が運ばれてきたのでしょうか?


今日も厳しい暑さになりそうですね。
明日はさらに高温の予報が出ています。
この後、通院で出かけますが、二日分まとめて買い物をしておこうと思います。

いつも見ていただきありがとうございます。
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昆虫が熱い!

2022年07月27日 | 花や昆虫 2022~

虹色の複眼が美しいアオメアブ
黄褐色の体に剛毛の生えた黒い足 インパクトの強い外見は凄みがあります。
他の昆虫を捕まえて体液を吸う、と知ってさらに近寄り難くなりました。



ヤマトシジミ




空蝉 


上のセミとは違う種類なのでしょう。



ショウリョウバッタ



ツマグロヒョウモン ♀


ツマグロヒョウモン ♂




枯れ葉かと思ったら、よくよく見ると蛾のようです。交尾中?



ヒメウラナミジャノメ




白いキノコ 小人の傘になりそうな?



今日も朝から厳しい蒸し暑さです。
やせ我慢しないで、早めにエアコンのスイッチを入れています。
二時間ほど用事で外出してきましたが、駐車場から建物に移動するだけで汗が噴き出してきます。
見た目は良くないですが、首に冷感タオルを巻いて汗をふきふき歩きます。
みなさまもどうぞお体を大切にお過ごしくださいね。

いつもブログを観ていただきありがとうございます。


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チュウサギ Uターン飛行

2022年07月26日 | 白い鷺たち

チュウサギが池の上を気持ちよさそうに飛んできました。
岸辺から小魚を捕食するのが目的です。

護岸壁に降りた、と思ったとたん、人が歩いてきました。
チュウサギはあわててUターン 
食事タイムはお預けとなりました。

















ほどよく風の吹く日だったのでチュウサギは楽々と空に舞い上がります。
青空をバックに池の上を飛ぶのは気持ち良さそうですね!



チュウサギ(中鷺) Intermediate egret  全長約68㎝
ペリカン目サギ科コサギ属



★★★ニュースになった鳥たち★★★

「白鷺城」の別名で知られる世界遺産・姫路城にほど近い雑木林をシラサギが占拠しているとニュースになりました。
「シラサギ」と呼ばれ、コロニーの多勢を占めているのは、映像や写真を観る限りダイサギのようです。
繁殖期をむかえ毎年のようにこのエリアに集団営巣しているとのこと。
その数は600羽を超えるとも言われています。
近隣住民はフン害に悩まされている中、地域の小中学校では、共生を目指してサギについて学んでいるそうです。
「シラサギ」は姫路市の鳥。マンホールのデザインにもなっています。
子どもたちが知恵を出し合って「街のシンボル」と共生を目指している姿に
姫路市も地元の方々も、静観の構えを見せているそうです。


◆『白鷺城』お膝元をシラサギが占拠?
https://www.fnn.jp/articles/-/392758


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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トンボ特集 5種+ヤゴの抜け殻

2022年07月25日 | 花や昆虫 2022~

チョウトンボがひらひら スイレン池に飛び交っています。
ゆったり飛んでいるように見えて 飛翔撮影はなかなか難しいです
水辺の草に止まるのを待って撮りました。

ステンドグラスのような美しい翅
他のトンボとは違った魅力に惹かれます。



タイワンウチワヤンマ
凄みのある顔つき 存在感のある大型のトンボです。



チョウトンボとタイワンウチワヤンマ
目と鼻の先の近さに止まっていました。
トンボは肉食昆虫です。大型のトンボがより小さいトンボを捕食することもあります。



いまはお腹いっぱいで休憩中? 
他のトンボを狙う様子はありませんでした。



シオカラトンボ ♂



「塩辛昆布」の表面の白い塩に見立ててシオカラトンボと名付けられたとか。


色の薄いシオカラトンボを見つけました。


止まってばかりいたので羽化して間もないのでしょうか?
頭をもたげて私の方をじろっと見返してきました。



オオシオカラトンボ ♂

シオカラトンボより青い色が濃く目玉は黒い色です。


ショウジョウトンボ

「赤とんぼ」の歌詞の影響でしょうか、真っ赤なトンボを見つけると妙に嬉しくなります。


ヤゴの抜け殻がいくつも水辺に見つかります。


このヤゴから、翅の生えたトンボが羽化するとは、にわかには信じがたいです。
潜水服を脱ぎ捨てる、ような感じなのでしょうか?




これから初めて飛び立つ空を見上げながら水中からのぼってくるのですね。



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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頭がデカい?オオヨシキリ 羽黒蜻蛉

2022年07月24日 | ヨシキリ

オオヨシキリは頭が大きい」 そう思ったことはありませんか?

ギョギョシギョギョシケケケケ・・・
けたたましい声で鳴くオオヨシキリ
裂けそうなほど口を開け 頭部の羽も逆立っていることが多いです。

この日、何度も同じソングポストに登場したオス ↓ 時々、頭が小さく見えました。




別のオスが入れ代わりで鳴いているのか?とも考えましたが、
尾羽の摩耗加減を比べると、すべて同じオスの写真です。





オオヨシキリ(大葦切)Great reed warbler 全長約18cm
スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属


春に渡って来て間もないオオヨシキリのオスたちは、縄張り争いを繰り広げます。
その際に、オス同士が顔と顔をつき合わせて さかんに鳴き競っている場面を見ました。
まるで、どちらが大きく口を開けられるか、比べているかのようでした。
口の大きさや頭の大きさがどれだけ立派に見えるかも、オスの優位を決める条件のひとつなのでしょうか??


◆野鳥の鳴き声を楽しもう オオヨシキリ   日本野鳥の会 埼玉
http://www.wbsj-saitama.org/yacho/koe/08.html


ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)


オオヨシキリの鳴く葦原沿いの藪に2~3匹飛び交っていました。
ハグロトンボは、水辺に近い日陰の湿った場所を好むようです。





ゆっくり翅を閉じたり開いたりを繰り返していました。
この行動にどんな意味があるのでしょうか?





細く長い足に剛毛がみっしり生えていると、初めて気がつきました。




今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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オオヨシキリもトンボ獲り?

2022年07月23日 | ヨシキリ

ビオトープでトンボを撮影していると 一羽の鳥がガマに飛んできました。

スズメだろうと思いながらカメラを向けると 意外にもオオヨシキリ
オオヨシキリは、ガマの茎に止まってあたりをキョロキョロ
その後、茎をつたって ガマの原の奥に消えていきました。








小柄なオオヨシキリでメスのように見えましたが
帰宅後、画像を拡大すると口角にヒナの名残りが見えます。
今年生まれの若いオオヨシキリのようです。

オオヨシキリは一夫多妻
平均すると1羽のオスが2~3羽のメスを縄張り内に囲っているそうです。
最初に生まれた子どもが、これくらいに育っていても不思議はなさそうです。


オオヨシキリ(大葦切)Great reed warbler 全長約18cm
スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属


ガマの原には何種ものトンボがたくさん飛び交っていました。
ゆったり茎に止まっているトンボも多数。
若いオオヨシキリには かっこうの獲物かもしれません。

コシアキトンボ ♂



シオカラトンボ ♂



アオモンイトトンボ 




◆野鳥の鳴き声を楽しもう オオヨシキリ   日本野鳥の会 埼玉
http://www.wbsj-saitama.org/yacho/koe/08.html


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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ナイスショット!チュウサギの狩り

2022年07月22日 | 白い鷺たち

チュウサギが池の護岸壁から小魚を狙っていました。
身を低く構えて じっくり狙いをつけて 弾くように勢いよく首を伸ばします。

観ている間に 8~9割の高確率で狩りを成功させていました。










チュウサギは、繁殖のため日本に渡ってくる夏鳥です。
コサギやダイサギは一年中見られますが、チュウサギは夏限定
大・中・小 並んでいれば体の大きさで三種を見分けられますが、
単体だと、自信が持てない場合もありそうですね。



特に迷うのが、ダイサギとチュウサギの見分け。
チュウサギは、下の写真のように口角が目の位置とほぼ同じか短い。
(ダイサギは、口角が目より後方まで伸びています)
黄色いクチバシの先だけが黒いのもチュウサギの特徴です。








チュウサギには警戒心の強い個体が多いのですが、
このチュウサギは狩りに熱中していたのか、カメラを構える手前までずんずん進んできてくれました。




チュウサギ(中鷺) Intermediate egret  全長約68㎝
ペリカン目サギ科コサギ属


◆大阪南港野鳥園ブログ チュウサギとダイサギの見分け方
http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/top_cont/dai_chuusagi/dai_chuusagi.htm


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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セマダラコガネ ・トノサマガエルの恋

2022年07月21日 | 花や昆虫 2022~

草原でベージュと茶色の入り混じった小さな甲虫を見つけました。
3本の突起がついた触覚がユニークで目をひきます。

セマダラコガネというコガネムシの一種のようです。
公園や林などでよく見かける昆虫とのことですが、私には初めての出会い。
1㎝ほどの小ささなので、これまで見過ごしてきたのかもしれません。






突起のついた触覚をアンテナのように張り出していることが多いそうです。
◆昆虫エクスプローラー
https://www.insects.jp/kon-koganesemadara.htm





アオカナブンでしょうか?

クヌギの幹をよじ登って裏側に隠れてしまいました。



アカメガシワ(赤芽柏)
花を咲かせていました。

アカメガシワは雌雄異株の植物。
これは雄花のようなので、実はなりませんね?



トノサマガエル

小さなビオトープに二匹いました。
↑ 体の小さい方がオスでしょうか??

↓ 体が二回りほど大きい方がメス??


体の向きを変えて、オスに「背中に乗っていいわよ」と示しているようにも見えました。




小さい方はじわじわと距離を縮めていきました。



その後、二匹のカエルは物陰に入って見えなくなりました。
続きが気になりましたが、無粋なことをせず立ち去りました(*´ω`*)


いつもブログを観てくださってありがとうございます。
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カイツブリ ザリガニ駆除に貢献!

2022年07月20日 | カイツブリの仲間

♪ピヨピヨ ピヨピヨ ピヨピヨ♪ ♪ピヨピヨ ピヨピヨ ピヨピヨ♪ 

ピコピコサンダルを履いた幼子のような音が繁茂したハス池から聞こえてきます。

じっと動かずに目を凝らすと、大きなハスの葉の間にカイツブリのヒナたちが。

親鳥は繰り返し潜水して獲物をとってきてはヒナに与えています。
獲物は小さなアメリカザリガニ! まだ殻も固くなっておらず
カイツブリのヒナでも苦労せずに食べられそうです。




続けて二度、奥の体の大きなヒナがザリガニをもらいました。
手前の小柄なヒナは、いまにも泣き出しそうに見えました。





ハスのつぼみの陰になってしまい、親鳥の姿は見えませんでしたが
今度は、手前の小さなヒナがザリガニをもらえました。



せっかくもらったザリガニを池に落としてしまいました。
ちゃんと食べられたのかな? 葉の陰になって見えず。
目の上の白い模様が「たれ眉毛」みたいで、悲しげに見えてしまうチビちゃんでした。




カイツブリ(鳰)Little grebe  全長約26㎝
カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属



生命力旺盛な外来種・アメリカザリガニは、日本各地の淡水域で深刻な被害をもたらしています。

アメリカザリガニによる被害は、大きく分けて3つ。
〇在来の水生昆虫を捕食したりや水草を切ったり (生態系への直接的な影響)
〇アメリカザリガニがある生き物が絶滅させると、その生き物をよりどころにしていた他の生き物も絶滅してしまいます。
 (種間相互作用、生態系全体への影響)
〇在来種への病気の媒介

アメリカザリガニが既に蔓延している水域でも、捕獲を続けて低密度状態にしたことにより、
水生生物(カエル類、魚類、水生昆虫類、水生植物)が劇的に回復した事例が報告されているそうです。

〈引用:環境省のHPより アメリカザリガニの生態系等への影響≫






◆アメリカザリガニ  何が問題なの?水草、全部切る??
https://www.env.go.jp/nature/amezari_mondai.html


カイツブリたちもがんばってアメリカザリガニを捕食しています。
くれぐれもアメリカザリガニを池や川に放つようなことはしてはなりません。
いま現在飼育しているアメリカザリガニがいたら、最後まで責任を持って飼いましょう!

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雨の合間に植物散策

2022年07月19日 | 花や昆虫 2022~

梅雨時のような空模様が続きますが、
雨の合間の公園散策で夏の植物を探してきました。

まずはゴマキ(胡麻木) 真っ赤に色づいた実はひときわ鮮やか
秋の初めには実はほとんど残っていません。
鳥たちが食べてしまうのでしょうか??





ミゾハギ(溝萩)

盛夏に濃いピンク色の花を咲かせます。今年はちょっと少ない?


カラタチ(枳殻)の実

 鋭いトゲに守られているかのよう
♪カラタチの棘は痛いよ~ 青い青い針の棘だよ~♪  山田耕作




タチバナ(橘)の実

カラタチもタチバナも実が熟すとだんだんと黄色になっていきます。



カノコユリ(鹿ノ子百合)

美しく人気の高い百合の花  豪華な花は自重で傾いていました。



なんという花でしょう? シソ科の植物?見覚えはあるのですが・・・


キリギリスの仲間?? 直翅目の幼体が止まっていました。

ヤブキリの幼虫でしょうか?

こちらの葉の上にも別種の直翅目の幼体が。

足も触覚も細~くて長~い
アシグロツユムシの幼虫でしょうか?




ボダイジュの実


6月に掲載したボダイジュの花


※お釈迦様が悟りを開いたと言い伝えられるインドボダイジュとは違う樹で
区別するために「ナツボダイジュ」とも呼ばれるそうです。
イケリンさんにコメント欄にて教えて頂きました。いつもありがとうございます。



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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アカツクシガモ 白いカラスのニュース

2022年07月18日 | 動物園や花鳥園

神戸どうぶつ王国のアカツクシガモ
名前のとおり赤茶色の羽が美しい大型のカモです。

ユーラシア大陸中部で繁殖し、冬季は北アフリカや中国、朝鮮半島南部へ渡るとのこと。
稀な冬鳥として日本に渡来し越冬記録もあるそうですが、国内でもなかなか遠征できない私には、
どうぶつ王国で一年を通してアカツクシガモを観られるのはとてもありがたいです。

        

水浴びしている一羽は、顔も茶色っぽいのでオスのようにも思えますが、いまひとつはっきりしません。
今回の写真は 2022年一月に撮影したものです。










顔が白いのはメスで、赤茶色っぽいのはオスだそうですが、
今回の写真からは分かりにくいので、在庫からオスと思えるものを探してきました ↓


気になるのは、この一羽のカモ

体の大きさや羽の色はメスのマガモのようですが、頭部が白い。
部分白化の個体なのか、ひょっとしたら、アカツクシガモとの交雑種なのか???



アカツクシガモは、他のカモに比べ水域への依存度が低く、草原や高原、山岳地帯にもみられるとのこと。
またカモの仲間には珍しく、オスとメスは生涯ペアになると考えられているそうです。
大型のカモ類は、繁殖の場所や夫婦形態など ガンやハクチョウ類に近いようですね?


アカツクシガモ(赤筑紫鴨) Ruddy Shelduck 全長約60cm 体重 約1kg
カモ目カモ科ツクシガモ属



◆神戸どうぶつ王国
https://www.kobe-oukoku.com/friend/detail/259/



★★ニュースになった鳥たち★★
白いカラスが、群馬県高崎市と東京都稲城市で 相次いで観察され話題になっています。
全身の白いカラスは非常に珍しく「出現確率は数万羽に1羽程度」とも言われているそうです。

私も北海道帯広市の郊外で十数年前に見たことがあります。
その白いカラスは、体もクチバシも真っ白 わずかに数枚ベージュ色の羽が混ざっていました。
巣立ちして間もない幼いカラスで、親鳥の後をついて田んぼを飛び回り給餌されていました。
つきそっている親ガラスは、ごく普通の真っ黒なカラスでした。
羽色のまったく違う白い我が子を避ける様子もなく一所懸命に育てる姿は、心に残るものでした。
車に同乗していた娘と「他の人には黙っていようね」と言いながら、カラス親子の姿を見送りました。


◇「白いカラス」都内で確認 

https://www.fnn.jp/articles/-/389187


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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