
ドログバのFKからイングランド戦に続き闘莉王のオウンゴールで失点。闘莉王の対応はやむを得ないとは思うが不運。というか相手をほめるべきなんだろう。
先発メンバーは先日のイングランド戦と同じ。あの試合を経験したら基本的にこのメンバーで行きたいのはやむを得ないだろうと思う。イングランド戦同様、この組み合わせだと個々の選手の多くが機能している。この日で言うと遠藤だけがパッとしなかった。遠藤の特徴であるゆっくりした動きでためを作るというプレーは、今の代表が世界レベルで戦うにはほとんど通用しない気がする。別の対応が必要だと思う。

コンディションの都合で後半頭から3人入れ替え。俊輔、憲剛、稲本。俊輔が入るとどうしてもチーム全体のプレースピードが遅くなってしまう気がする。この日のTV解説もしてたトルシエがイングランド戦後に話した感想は的を得ている気がする。
つまり、「中村俊輔はとても美しいプレーをするし決定的な仕事ができる選手だ。しかし、彼が生きるのは、レアルのような周りで多くの優秀な選手たちがサポートしてくれるチームでこそ。エスパニョールでは機能しなかった」。そうかもしれない。
しかもイングランド戦はコンディションが悪かったので尚更だ。
この日前半が終わったところでトルシエは「中村俊輔を後半から出してほしい。彼のパスが多くのチャンスを生み出すだろう」と前半の善戦から後半への期待の一番に俊輔の投入をあげた。

この日の俊輔はプレーのスピードはともかく、フリーキックはまずまずのボールを蹴ったしゴール前に攻め上がるプレーもできた。これは久しぶりだと思う。
今日の試合までを見て、今後俊輔のコンディションが上がってくれば、この先発メンバーで遠藤と俊輔を入れ代えるというのがベストメンバーじゃないかという気がする。あと川島はこの日も無難にプレーしたと思うが、本番ではやはり楢崎かなという気もする。
途中負傷で交代した今野はちょっと心配だ。4-1-4-1のこの布陣で俄然機能しているプレーヤーは阿部とともに今野だと思う。これまでは交代要員のユーティリティプレーヤーに過ぎなかったが、このシステムでは今野は重要な役割を担ってるし目に見える形でその役割を果たしている。

闘莉王との接触プレーで右腕を骨折したドログバは残念だった。この件に関してエリクソン監督のコメントは実に立派で敬意に値する。
「サッカーはコンタクトスポーツだ。(闘莉王のプレーは)故意に傷つけようとしたプレーではない。アクシデントだ」というようなコメントだった。そしてもちろん「非常に心配している」と。
脚をあげたプレーで警告をもらっているわけだし、故意ではないのは信じるが、プレミアリーグ得点王が直前のテストマッチで怪我をして出られなくなってしまったとしたらとても残念ではある。
ただ、闘莉王も逆にドログバへの敬意の意味でも頑張ってほしい(見かけやプレーと違って意外とデリケートな男だからなあ)。


少なくとも韓国戦が終わった時の期待感ゼロから、この2試合で70くらいになった。勝ててはいないが、そうコテンパンにやられている感じはなくなってきた。本番に向けて10日足らず。コンディションをあげて気合を入れ直してまずはカメルーン戦での勝利に全力を注いでほしい!!!!!