
スペインが1次リーグ初戦まさかの敗退。さらに、昨夜はドイツがセルビアに敗れ、フランスもメキシコにまさかの0-2。それでもスペインは内容では圧倒していたし、ドイツもクローゼのレッドは痛すぎるが、オーストラリア戦の4-0が効いている。
スペインのデルボスケ監督は試合後の態度も実に紳士的でスポーツマンシップにあふれ立派だったし、インタビューにも「まだワールドカップが終わったわけではない」と実に淡々と自信に充ち溢れていた。予選は突破するんじゃないだろうか。
フランスはまさに崖っぷちだ。

布陣は今野と阿部が入れ替わる以外変化なしとの予想が出ている。ベストメンバーはイングランドとのテストマッチでのメンバーで遠藤と俊輔を入れ替えた組み合わせだと個人的には思っているが、実践でバランスが良かったわけだから、100歩譲って先発はイングランド戦と同じということにしておこう。
コンディションの細かいところがわからないので何とも言えないけど、オランダ戦、わたしはやはり前回出なかったメンバーを組み合わせて攻撃陣を組んでほしいと思っている。
具体的には、森本、中村俊輔、憲剛、内田。森本と内田はフィジカル・コンディションがもうひとつという情報もあるようだけど。
なんといっても俊輔をこのままいつまでも温存しておくというのはあり得ない。チームのために献身的な男だし、足首の状態もかなりいいと聞く。世界中の選手・指導者の誰もが認める左足のフリーキック・コーナーキックをみすみす使わない手があるはずもない。
だいたい日本の最大の得点源はなんといってもいまだにセットプレーなのだ。俊輔を出すことで、点を取られる可能性が格段に上がるということを可能性として監督が感じているのかもしれない。俊輔が入ると全体的にプレーが遅くなると、最近の試合では感じることが確かに多かった。でも、スペインに移籍する前まではそんなことはなかった気がする。
もし俊輔が出て、左足得意の位置なら、本田よ、あーだこーだ言うなよ! サブに回ってももくもくとFKの居残り練習する姿は目に焼き付いて離れない。

いつでもそうだが、日本のマスコミの報道は1戦勝っただけで試合の内容など全然考慮せず期待ばかり煽りすぎる。オランダにそんなに簡単に勝てるはずがない。最初から引き分け狙いで行くなんて必要はさらさらないと思うし、そんな手加減ができるほど日本には力がない。全力で行く以外に選択肢はない。
岡田監督は冷静だから、ある程度の時間帯で「2点差以上で負けない」もしくは「そのまま引き分ける」ためのメンバー交代システム変更をしてくると思うけれど、この試合で一番大事なのは「第3戦引き分け以上で決勝トーナメントに進める戦い方」--これにつきる。
そしてもう一つ、イエロー(レッドは言うまでもない)カードと怪我には注意しなくてはならない。出れないんじゃ元も子もないんだから。
そうはいっても可能性はある。だからこそ、サブのメンバー--日本のサブはレギュラーに比べて個々の能力では見劣りしないと思う--を使って慣れさせ、本番で使えるかどうか判断する必要があると思う。
ガンバレ!ニッポン。俊輔のフリーキックがゴールに突き刺さるところが見たい。