
少々日にちがたってしまいましたが、
4月2日のロード・ランについてまとめてみました。長いので5回に分けてアップします。
■「突き当たり」の誘惑
地図を眺め、だいぶ前から気になっていたコースだった。
海津温泉を起点に真南に向かうと、木曽三川公園がある。木曽三川公園はその名の通り、西から揖斐川・長良川・木曽川という濃尾平野を貫く3本の大きな川が集まってくる位置に作られている。
とくに揖斐川と長良川がぶつかるまさに角にあり、地図で見るとここからは1枚の壁を隔てながらくっつくように海に流れ込んでいるように見える。その壁の上に1本の道があり、道の突き当たりが国道1号線だ。
地図で見るとその先には道はない。まもなく2つの川は1つになり、その先には伊勢湾が開けている。
もはや道さえない突き当たりからどんな風景が見えるのか。ちょっとワクワクするのだ。
■スタートは海津温泉
このところ肩こりがひどくて「温泉に行きたい」症候群にかかっていた。だからこのコースを走ることと温泉に入ることはセットだった。
汗かきのわたしとしては、長距離を走った後は車に乗り込む前にできれば「ひとっ風呂浴びたい」というのは現実的な問題とでもあった。
というわけで海津温泉にクルマをとめてウィンドブレーカー・パンツを脱いでスタートした。サングラス

を持ってくるのを忘れた!

14:07
■一路南へサウスバウンド
木曽三川公園へ直線一本道。展望タワーがこのコースのランドマークになってくれた。
■おおにぎわいの木曽三川公園を抜けて
事前の計画では公園をグルリと回りこんで走るつもりだったが、突き当たりに入口があったのでそのまま園内を抜けることにする。
休日・好天の
木曽三川公園は家族連れやカップルたちで大賑わいだった。
桜もほころび始めていたし、なんといってもこの日は暖かかった。震災が起きて以来の閉そく感はこの地方にも覆っていた。春を感じて、みんなの気持ちも少しほころんだのかもしれない。

14:30



この先トイレがあるかどうかわからなかったので、園内のトイレに立ち寄る。この人出でも混んでなかったし綺麗で助かった。
公園を抜けて階段を上がると、長良川大橋西の交差点に出る。

14:39
■千本松原に沿って
交差点を渡る。目の前には満々の水をたたえる長良川。正面には緑の帯。これが宝暦治水で薩摩藩の助けを得て作られた千本松原の松並木。長良川と揖斐川を分かつ壁だ。
この松原には治水神社がおかれ、治水工事で命を落とした薩摩藩士の霊が祀られている。
千本松原を過ぎ振り返るとこんな感じ。右が長良川。左が揖斐川。
■危険な道
この先、目指す「突き当たり」まではまさしく一本道。しかしこの道路には歩道がない。突き当たりが国道1号ということは、国道への抜け道にほかならず、人気の観光地である「なばなの里」や「ナガシマスパーランド」にもつながる。
この日は渋滞はなかったが、大きなトラックも時折走っていた。信号もないのでとにかくクルマは飛ばす飛ばす。道幅も大して広くない。対向車線にクルマが走っているときには、立ち止まらないと間違いなく轢かれる。危険極まりない。
ドライバーの立場に立てば「なんでこんなとこ歩いてやがるんだ!」ってなもんかもしれない。
途中割と大がかりな工事個所もあった。クルマが来るとけっこう危なくて恐る恐る走った。

14:58
立ち止まったり、写真を撮ったりしながら走っているので思いのほか時間がかかっている。ちょっと焦りながら先を急ぐ。
「河口より10㎞」の看板を発見。
スタートからほぼ10㎞地点となる東名阪自動車道の緑色の橋がやっと見えたが、まだだいぶ距離がありそうだ。

15:12
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その2に続く>