香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

去年の冬、きみと別れ

2013-11-26 21:47:29 | 本のこと
中村文則さんの
『去年の冬、きみと別れ』

 ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。
 彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受
 けていた。調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれ
 ていく「僕」。そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか?
 それは本当に殺人だったのか?何かを隠し続ける被告、男
 の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失く
 した人たちが群がる人形師。それぞれの狂気が暴走し、真
 相は迷宮入りするかに思われた。だが―。日本と世界を震
 撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー!


強烈でした・・・
細かく短めな1章ごとに、苦しくなり
場面が変わり、また苦しくつらくなり
想定外の展開に驚き、おののき
この小説の世界にどっぷりひたりました
「去年の冬、きみと別れ・・・」
その後の言葉は強烈でした
人の醜さ、嫌らしさは伝染していくのか
決して幸せな気持ちにはならないけど
こういう小説、嫌いじゃないし
小説じゃなかったら、怖過ぎるので
読書で経験したような気持ちでした

あまりに強烈だったので、
次は少しほっとする本を読みます