世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

八月は夢花火 私の心は夏もよう 2

2006年08月28日 23時54分07秒 | Weblog
かにかにどこかに?

可愛いよ、蟹ぃ~。
そういえば、水族館以外で真っ赤な蟹を見たのは初めてだ。
林檎飴のようなしっとりとした紅色がやけに綺麗で、気に入ってしまった。
案内係のおばちゃんが「あとはご自由に」と言い残して去っていったので、小雨が舞降りる中、しゃがんで蟹と見つめあった。

つぶらな瞳で私を見つめる蟹。

私「初めてこの町に上陸したけど、良いところだねぇ」
蟹「まあな。オレはこの町から出たことねぇからよ。姉ちゃん、旅人?…っていうか、その変なクマは?」
私「私は旅人よ。この子は吉熊っていうの」
吉熊「僕、吉熊だよ。変なクマじゃないよう!」
蟹「…。まあ、この町を楽しんでいってくれよな。あばよ~」

蟹は庭の奥に去っていった。

小雨はいつの間にか上がっていて、
蝉が思い出したかのように、鳴き始めた。

八月は夢花火 私の心は夏もよう

2006年08月28日 23時49分09秒 | Weblog
やはり、夢のようだったなぁ…夏休み。
8月という賑やかな季節が過ぎようとしている今、気付くと、瞼の裏に刻印された情景に浸っていることが多い。
ようやく体が仕事モードに戻ったからだろうか。

余裕がある今、
そして思い出が溶けてしまう寸前の今、
忘れない内に、書ききれなかった夏の思い出をここに書きとめておこうと思う。
…気が向いたら。

まずは1日目(8/11)柳井。
下水道にコンクリートを使われていない、港が近い町ということで、いたるところで蟹が散歩をしていた。

写真のような標識も掲げられており、
「オーバーだなあ、もう」なんて思っていたが、
「商家むろやの園」の庭先で、初めて実物に遭遇して仰天!

蟹だよ、蟹!
浜辺で蟹がウロウロするのは分かるが、庭先で蟹だぜ!?

受付の柴田理恵似のおばちゃん曰く、庭先はもとより、蟹が座敷をウロウロするのは当たり前の光景だということ。
おばちゃんに庭先や座敷を案内されている時、何匹も見掛けた。

蟹。
金魚ちょうちんに次ぐ、第2の柳井名物に勝手に認定!


亮子の、世界の中心は、吉熊だ

2006年08月28日 00時56分11秒 | Weblog
ゆっくりと過ごせた。
というか、ゆっくりとしか過ごせなかった…。

「新婚さんいらっしゃい」を観たり、
雑誌をペラペラ捲ったり、
実家からもらってきたくず切りを食してみたり…。
まさにリラックマ生活。
「まあいいではありませんか」と、布団でコロコロしていた。

「世界の中心で愛をさけぶ」を読み返していた。
この作品、韓国でリメイクされ、その名は「僕の、世界の中心は、君だ」らしい。
その文法によるとこのブログは
「亮子の、世界の中心は、吉熊だ」
ということになるのだろうか。
語感が悪いわ。このままでいいや…。

途中まで読んだところで、いつの間にか寝てしまったらしい。
傍らには吉熊と本が投げ出されていた。

眠気眼で、ふと、考えた。

私が突然死んだら、ブログはどうなるんだろう、と。
そして、吉熊はどうなるんだろう、と。


SARSが流行ったころ、吉熊は私の手元にひよっこりやってきた。
偶然といってもいい。
今思うと有り得ない出会いだ。

吉熊がいなければ、私の日常はくすみまくっていたと思う。
そして、新しいことへの興味を持つこともできず、多分ブログ開設には至らなかっただろう。

山の手線に乗っても、大勢の人に紛れ、注目されない普通の28歳の女性。
それが、私。
そんな私が気まぐれで書きはじめたチラシの裏的な考えを
毎日誰かに読んでもらっているということが、不思議でならない。

吉熊とブログは、私の生活に不可欠なものになった。
偶然が重なりあってできたものが、大切なものになり得ることもあるのだ。

それって凄い。
日常を生きることは、きっと偶然の産物なんだ。

だから、明日も「偶然」にありふれた日常を生きよう。
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