世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

八月は夢花火 私の心は夏もよう 3

2006年08月31日 23時50分47秒 | Weblog
柳井名物「金魚ちょうちん」。
ねぶたをヒントに150年前に作られ始めた民芸品である。
子供にとりつく悪霊から、子供を守ってくれるらしい。

去年、一人旅をした妹に土産としてミニ金魚ちょうちんをもらった。
狂おしいほど可愛いその姿に、私のハートは持っていかれた。
飾っておくと、煙草のヤニで汚れてしまうのが可愛そうなので、箱に入れたまま、気が向いた時にこっそり箱を開けては、愛でている。そして、にんまりしている。
柳井では、毎年8月13日に「金魚ちょうちん祭り」なるものが開催されるらしい。
今回の旅ではタイミングを外してしまったが、いつか必ずその祭りに参加してみたい。

去年の秋に父親になった吉熊上司に、土産としてミニ金魚ちょうちんを差し上げた。
彼は私の子供嫌いを知っているので、普段から私の前で子供についての話題をあまり出さない。
そんな彼が珍しく子供の話題を披露した。
お土産の金魚ちょうちんをさっそく赤子に見せてみたところ、赤子は悲しそうな顔をするらしい。
「やめてくれよー」と言わんばかりに。
彼の分析によると、赤子はあのヒラヒラしたヒレを激しく嫌悪しているんだろうとのこと。
夜泣きがうるさいときには、
赤子に「ホレ!」と金魚ちょうちんを見せる。
悲しそうな顔にさせ、夜泣きを止めさせているらしい…。

トラウマになったら、どうするんだろうか。
また、彼の妻は怒らないのだろうか。
少し不安。

一年という月日は、凄いね。
去年、吉熊上司に距離を置かれたときは、もうこんな風に普通にお話できないと思っていた。
仕事が彼との絆を強めてくれたのだと思う。

毎日良いことばかりではないが、そんな一瞬が金魚ちょうちんと同じくらい好きだ。