世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

Squall

2013年07月07日 22時22分25秒 | Weblog
今日も暑かった。
テレビ画面に高温注意報が出ているのを観てガクブル。
一日中涼しい部屋でまったりんこ。

角田光代の「愛がなんだ」を読了。
OLのテルコはマモちゃんにベタ惚れだ。彼から電話があれば仕事中に長電話、デートとなれば即退社。全てがマモちゃん最優先で会社もクビ寸前。だが彼はテルコに恋していないのだ。その思いは更にエスカレートし…。

自分のことを明らかに好きではないマモちゃんを想うばかりにパシリみたいなこともやらされて、失業して、山田テルコったらバカだな…なんて思いながら読み進めていたが、それだけではない魔力がこの小説にはあった。ページを捲るごとに、テルコの気持ちに共感していってしまうのである。

相手を考えすぎて痛くなったりするところ。
マモちゃんに新宿の伊勢丹の地下で贈リ物の高級チョコレートを買ってきてと言われるテルコ。明らかにマモちゃんはそれを他の女に渡すことは見え見えなのだが、テルコはマモちゃんに用事を頼まれたことが嬉しくて、「熨斗は?」と聞いてしまう。そういうところ、凄く共感してしまう。私ってもしやテルコ体質???げ…。嫌だな。でもここまで人を一途に愛したことって、私にはあるのだろうか(いや、ない←反語)。
恋愛偏差値35未満で、きっと偏差値40からの大学受験を謳っている慶応進学会も手の施しようがないというか(慶応進学会のCMソング、けっこう好きだった。懐かしい)。
まあ、他人と至近距離で付き合うのとか面倒臭いし、別に良いが。
こうやって小説の中で楽しむ分でちょうどいいのかもしれない。

読了後、ちょうど外は真っ暗になっていた。
さっきまでお日様が燦々と照っていたベランダも薄暗く、洗濯物の影は消えていた。
途端に大雨が降ってきた。
南国のスコールのような激しい雨。


スコールっていえば、松本英子のSquallである。
恋に落ちたと錯覚した夜(だいたい妄想)なんか、この曲を口ずさむこと、多し。

松本英子 - Squall




雨が上がったが外はそのまま夜に突入した模様。
外に出た。

喫茶店でハンバーグ定食を頬張る。



さて、明日からまた出勤。
やる事多すぎ。
というか、新型制服の手配に追われると思うと及び腰。
そして何より、湿度73%、気温31℃の「銭湯の脱衣場か!?」っつーぐらいの環境下に佇まなければいけないという過酷な事実が嫌。節電と言うか経費削減。ホシガリマセン カツマデハ。贅沢は敵。

本当、誰か熱中症で倒れないと労働環境は改善されないのかもしれない。
化粧が剥げるし、背中に汗疹ができるし、忙しいのに頭が回らず、息をするだけで精いっぱい。座っているだけで背中に汗が滴って意識が朦朧とするだなんて仕事をする環境じゃない。能率は下がる一方だ。


また一週間頑張って、楽しい週末を思い描こう。