映画「となりのトトロ」のキャッチコピーが好きだ。
「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。…たぶん。」
作ったのは糸井重里。
本作品で、彼はサツキとメイの父親の声を担当した。
「…たぶん」という一言が、「トトロの存在を信じるのも信じないのもあなた次第」という意味を醸し出していて、コピーに奥行きを与えている。
今日は、前々から「?」に思っていた社内の流れを改善した。
昨日から根回しをして熟成させていたものを、他部署の協力を得て某部に投下したんである。With吉熊上司。
店舗を纏める案件よりも、本社の人間が絡む案件の方が…大変だ。
根を回しすぎて、絡まったりもしたが何とか成功したっぽい。
そのハイライト。
午後、雨の中、吉熊上司と一緒に他の建物へ向かった。
纏めた手元の書類には、根回しの結果が詰まっている。
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな妖怪顔の某長に、それを投げつけに行く。
ん?
道路を歩いていた我々の前には…ずぶ濡れのトトロが歩いてきた!
が、よく見たら、社長だった。
グレーのスーツをお召しの社長が、傘を忘れてしまったらしく、雨に濡れながら歩いていたんである。
急ぎ足でもなく、なんか、普通に雨の中を歩行していた。
「…!」
稲荷前のバス停でトトロに遭遇したサツキとメイよりも、我々の衝撃度の方が遥かに高かったであろう。
神出鬼没とはこのことだ。
「だ、大丈夫ですか?」
駆け寄る吉熊上司。
私は社長に渡す書類も持っていたので、
「…これ、はい!」
と社長に渡した。動揺していたので、少々投げやりだったかもしれない。
吉熊上司が相合い傘をし、社長を本社に届けた。
ジブリキャラクターの巣窟のようなあの会社が、私は何気に好きだ。
「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。…たぶん。」
作ったのは糸井重里。
本作品で、彼はサツキとメイの父親の声を担当した。
「…たぶん」という一言が、「トトロの存在を信じるのも信じないのもあなた次第」という意味を醸し出していて、コピーに奥行きを与えている。
今日は、前々から「?」に思っていた社内の流れを改善した。
昨日から根回しをして熟成させていたものを、他部署の協力を得て某部に投下したんである。With吉熊上司。
店舗を纏める案件よりも、本社の人間が絡む案件の方が…大変だ。
根を回しすぎて、絡まったりもしたが何とか成功したっぽい。
そのハイライト。
午後、雨の中、吉熊上司と一緒に他の建物へ向かった。
纏めた手元の書類には、根回しの結果が詰まっている。
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな妖怪顔の某長に、それを投げつけに行く。
ん?
道路を歩いていた我々の前には…ずぶ濡れのトトロが歩いてきた!
が、よく見たら、社長だった。
グレーのスーツをお召しの社長が、傘を忘れてしまったらしく、雨に濡れながら歩いていたんである。
急ぎ足でもなく、なんか、普通に雨の中を歩行していた。
「…!」
稲荷前のバス停でトトロに遭遇したサツキとメイよりも、我々の衝撃度の方が遥かに高かったであろう。
神出鬼没とはこのことだ。
「だ、大丈夫ですか?」
駆け寄る吉熊上司。
私は社長に渡す書類も持っていたので、
「…これ、はい!」
と社長に渡した。動揺していたので、少々投げやりだったかもしれない。
吉熊上司が相合い傘をし、社長を本社に届けた。
ジブリキャラクターの巣窟のようなあの会社が、私は何気に好きだ。
今年一年を一文字で表すと「変」だそうだ。
変動、異変、変化、改変・・・なるほど。
私のこの一年を一文字で表すと「果」だ。
今までの人生の中で一番輝いていたのは1996年。
大学入学の年だった。いまだに親交のあるゼミの友達にも会えたし、受験が目的でない勉強の楽しみを知った。また、行動範囲が東京に拡大したことにより、今まで知らなかった様々なものに触れることができた。
そして、そんな私のBGMはいつも小室さんの音楽があった。バイト代で小室ファミリーのCDを買っては聴いていた。
1996年、嗚呼、素敵な年だった。
2008年は、昨日のブログにも記載したように、今まで私を抑圧していたものから解放された感がある。
自分自身を押し殺すような思考回路だったり、「でも…でも…」という優柔不断な性格、絡んだ人間関係も、すっきりと整理できた。
おそらく、2年近く通院した心療内科での認知行動療法が実を結んだのだと思う。
30年の人生で一番素敵な年になった。
数年後、とちおとめの果肉のようにジューシーなこの一年を思い出したとき、きっと私の胸には、甘酸っぱい感情でいっぱいになるに違いない。
「若かったな」と苦笑いを浮かべながら。
もしかしたら、まだブログを書いているのかもしれない。
傍らには吉熊がいて。
そんな未来を夢見ながら、来年からも日常に花を咲かせよう。
花が果実になることを祈って。
※画像は通勤途中の柚子の木。
今年もたわわに実った。
変動、異変、変化、改変・・・なるほど。
私のこの一年を一文字で表すと「果」だ。
今までの人生の中で一番輝いていたのは1996年。
大学入学の年だった。いまだに親交のあるゼミの友達にも会えたし、受験が目的でない勉強の楽しみを知った。また、行動範囲が東京に拡大したことにより、今まで知らなかった様々なものに触れることができた。
そして、そんな私のBGMはいつも小室さんの音楽があった。バイト代で小室ファミリーのCDを買っては聴いていた。
1996年、嗚呼、素敵な年だった。
2008年は、昨日のブログにも記載したように、今まで私を抑圧していたものから解放された感がある。
自分自身を押し殺すような思考回路だったり、「でも…でも…」という優柔不断な性格、絡んだ人間関係も、すっきりと整理できた。
おそらく、2年近く通院した心療内科での認知行動療法が実を結んだのだと思う。
30年の人生で一番素敵な年になった。
数年後、とちおとめの果肉のようにジューシーなこの一年を思い出したとき、きっと私の胸には、甘酸っぱい感情でいっぱいになるに違いない。
「若かったな」と苦笑いを浮かべながら。
もしかしたら、まだブログを書いているのかもしれない。
傍らには吉熊がいて。
そんな未来を夢見ながら、来年からも日常に花を咲かせよう。
花が果実になることを祈って。
※画像は通勤途中の柚子の木。
今年もたわわに実った。
今年、両親から、
「これで記念になるものを買いなさい」
と、お小遣いをもらっていた。
「これは使えない…」
と思っていた。恐れ多くて。
でも、ついに使う日が来た。
いや、使うべき日というか。
真珠の一連ネックレス(鑑別書付き)である。
今年の祖母の葬式に、イミテーションの真珠のネックレスを着けようとしたときに、ふと「これはいけない」と思ったんである。
そろそろイミテーションは卒業しないと、と思った。
今回、たまたま良い縁があった。
見た瞬間、
「このコが欲しい」と強く思ったのである。

宝石ヲタの母に価格と写メールを送り、報告連絡相談。
なかなか返事がこない。
どうしたんだろ。
「その真珠、ママの持っているのよりも綺麗で癪だった…。だから写真もあまり直視していない」
と、後から告白した母。そういう素直なところが可愛い。
勿論絶賛してくれ、
「買いだね」
と一言。
真珠はとてつもなくデリケートな宝石である。
学校の朝礼や徒競走で貧血を起こしてぶっ倒れる女子並みである。もしくは市販のシャンプーを使用するとオデコにニキビができてしまう敏感肌を所持する女性並み。
取り外したあと、柔らかい布で拭き拭きしないと、照りがなくなる。他にも、湿気に注意しなければならない云々…売ってくれた人に言われた。
こんな厄介なコ、私が管理できるんだろうか。
私、マゾになっちゃったんかしら。
しかし、今回の真珠購入には、理由がある。
真珠は、貝に入った砂や生物を排除しようと、貝が自ら出した分泌液が幾重にも重なったものである。
養殖では、アコヤ貝に無理矢理ピース(核)を入れられる。
「痛いよー!痛いよー!」
アコヤ貝は痛みに悶え、涙のような分泌液を出しまくるんである。
(うう。書いているそばから怖くなっちまったぜ。自分、アコヤ貝でなくてホントに良かった。)
時期がきたら、浜揚げされ、人間様に「おお、でかした」と真珠を取られるアコヤ貝。鵜飼いの鵜状態である。
そんなアコヤ貝の我慢強さの結果が、この照り、巻き、色…なんである。
アコヤ貝の涙は、この数年間の私の涙と重なり、今目の前にある輝きになったんだ…と思って、購入に踏み切った。


涙を形にしておきたかった。
忘れたくなかった。
悔しかったり悲しかったり、嬉しかったり切なかったときのあの涙。
流してはいけなかったのかもしれないけれども、忘れてしまえるほど無意味な位置付けにはできないし、したくはなかった。
真珠…それは、涙の結晶である。
「これで記念になるものを買いなさい」
と、お小遣いをもらっていた。
「これは使えない…」
と思っていた。恐れ多くて。
でも、ついに使う日が来た。
いや、使うべき日というか。
真珠の一連ネックレス(鑑別書付き)である。
今年の祖母の葬式に、イミテーションの真珠のネックレスを着けようとしたときに、ふと「これはいけない」と思ったんである。
そろそろイミテーションは卒業しないと、と思った。
今回、たまたま良い縁があった。
見た瞬間、
「このコが欲しい」と強く思ったのである。

宝石ヲタの母に価格と写メールを送り、報告連絡相談。
なかなか返事がこない。
どうしたんだろ。
「その真珠、ママの持っているのよりも綺麗で癪だった…。だから写真もあまり直視していない」
と、後から告白した母。そういう素直なところが可愛い。
勿論絶賛してくれ、
「買いだね」
と一言。
真珠はとてつもなくデリケートな宝石である。
学校の朝礼や徒競走で貧血を起こしてぶっ倒れる女子並みである。もしくは市販のシャンプーを使用するとオデコにニキビができてしまう敏感肌を所持する女性並み。
取り外したあと、柔らかい布で拭き拭きしないと、照りがなくなる。他にも、湿気に注意しなければならない云々…売ってくれた人に言われた。
こんな厄介なコ、私が管理できるんだろうか。
私、マゾになっちゃったんかしら。
しかし、今回の真珠購入には、理由がある。
真珠は、貝に入った砂や生物を排除しようと、貝が自ら出した分泌液が幾重にも重なったものである。
養殖では、アコヤ貝に無理矢理ピース(核)を入れられる。
「痛いよー!痛いよー!」
アコヤ貝は痛みに悶え、涙のような分泌液を出しまくるんである。
(うう。書いているそばから怖くなっちまったぜ。自分、アコヤ貝でなくてホントに良かった。)
時期がきたら、浜揚げされ、人間様に「おお、でかした」と真珠を取られるアコヤ貝。鵜飼いの鵜状態である。
そんなアコヤ貝の我慢強さの結果が、この照り、巻き、色…なんである。
アコヤ貝の涙は、この数年間の私の涙と重なり、今目の前にある輝きになったんだ…と思って、購入に踏み切った。


涙を形にしておきたかった。
忘れたくなかった。
悔しかったり悲しかったり、嬉しかったり切なかったときのあの涙。
流してはいけなかったのかもしれないけれども、忘れてしまえるほど無意味な位置付けにはできないし、したくはなかった。
真珠…それは、涙の結晶である。
来週誕生日を迎える先輩へのプレゼントを買うべく池袋へ。アラフォー世代の先輩…贅沢を知っている世代の彼女には中途半端なものはあげられない。しかし、私の財政状況もあるし…。
毎年、ロダンの「考える人」のように悩んでしまう。
最寄り駅の喫煙所にて一服。
何にしようかなあ。先輩は何が好きなんだろう。
何をもらったら嬉しがるのかな。
お、電車が来た。
さあ乗ろうか…っと思った矢先、ご婦人に声を掛けられた。
「あのう、火を貸してくれませんか」
私にも駅で火を貸してもらった経験がある。喫煙所で繰り広げられる輪廻天性光景だ。
ポケットからライターを取りだし、火を点けて差し出しているうちに…電車は行ってしまった。
はあ…。
呆然とする私に、
「今ね、群馬に行ってきたのよ」
と、ご婦人。
唐突に話しかけられた。
「寒くなかったですか?群馬」
という私の質問で、話は芋づる式に繋がっていった。
彼女は弟の一周忌に参加していたらしい。
84歳とのことだが、彼女の肌艶はどう見ても60代だ。
つい最近まで働いていたので、足腰は強く、そして医者いらずとのこと。背筋も私よりピンとしていて、斜めに被ったフェルトの帽子のお洒落なことといったら!
「この不況、若い人には辛いかもしれないわね。でもね、戦争中に比べたら…って私なんかは思っちゃうのよ」
という言葉が印象的であった。
間もなくして、轟音と共に次の電車が来た。
「さようなら」
「さようなら。私みたいなおばあちゃんの話を聞いてくれてありがとうね」
走り出す電車からは、ホームをゆっくりと歩く彼女の姿が見え、やがて雑踏に消えていった。
何歳になっても彼女のように背筋を伸ばして粋に煙草を吸っていたい。
不況になんか、負けてたまるか。
毎年、ロダンの「考える人」のように悩んでしまう。
最寄り駅の喫煙所にて一服。
何にしようかなあ。先輩は何が好きなんだろう。
何をもらったら嬉しがるのかな。
お、電車が来た。
さあ乗ろうか…っと思った矢先、ご婦人に声を掛けられた。
「あのう、火を貸してくれませんか」
私にも駅で火を貸してもらった経験がある。喫煙所で繰り広げられる輪廻天性光景だ。
ポケットからライターを取りだし、火を点けて差し出しているうちに…電車は行ってしまった。
はあ…。
呆然とする私に、
「今ね、群馬に行ってきたのよ」
と、ご婦人。
唐突に話しかけられた。
「寒くなかったですか?群馬」
という私の質問で、話は芋づる式に繋がっていった。
彼女は弟の一周忌に参加していたらしい。
84歳とのことだが、彼女の肌艶はどう見ても60代だ。
つい最近まで働いていたので、足腰は強く、そして医者いらずとのこと。背筋も私よりピンとしていて、斜めに被ったフェルトの帽子のお洒落なことといったら!
「この不況、若い人には辛いかもしれないわね。でもね、戦争中に比べたら…って私なんかは思っちゃうのよ」
という言葉が印象的であった。
間もなくして、轟音と共に次の電車が来た。
「さようなら」
「さようなら。私みたいなおばあちゃんの話を聞いてくれてありがとうね」
走り出す電車からは、ホームをゆっくりと歩く彼女の姿が見え、やがて雑踏に消えていった。
何歳になっても彼女のように背筋を伸ばして粋に煙草を吸っていたい。
不況になんか、負けてたまるか。
久々に顔剃りに行った。
日常的に自分で剃っているんだが、他人様、しかもプロに剃ってもらうと、格段に肌が綺麗になる。
なんちゅうか。
艶が出るんである。
私がお世話になっている店は、未亡人のオバサンが一人で経営している小さな理髪店である。
今年2月、後輩の結婚式出席のため、初めて顔剃りに行ったんだが、なかなか良い。
顔剃り、マッサージ、パック…1時間、いたれりつくせり。
下手なエステに行くより、断然効果がある。
剃刀で、産毛と共に角質まで取ってくれるので、一皮剥けた感がある。剥きたての卵のようになるんである。
その後、化粧水の吸収率の高さったらどうだろう。
喩えるならば、干魃した大地に雨が染み込む…みたいな。
マッサージも気持ちがよくて、浮腫みが取れる。小顔効果抜群。
顔剃り…今年一番の発見だった。
オバサンは今日も元気だった。
途中から24歳の娘さんもやってきて、賑やかになった。
帰り際、
「来年も宜しくお願いします」
と挨拶しあい、別れた。
来年もツルルン肌で頑張ろう~♪
日常的に自分で剃っているんだが、他人様、しかもプロに剃ってもらうと、格段に肌が綺麗になる。
なんちゅうか。
艶が出るんである。
私がお世話になっている店は、未亡人のオバサンが一人で経営している小さな理髪店である。
今年2月、後輩の結婚式出席のため、初めて顔剃りに行ったんだが、なかなか良い。
顔剃り、マッサージ、パック…1時間、いたれりつくせり。
下手なエステに行くより、断然効果がある。
剃刀で、産毛と共に角質まで取ってくれるので、一皮剥けた感がある。剥きたての卵のようになるんである。
その後、化粧水の吸収率の高さったらどうだろう。
喩えるならば、干魃した大地に雨が染み込む…みたいな。
マッサージも気持ちがよくて、浮腫みが取れる。小顔効果抜群。
顔剃り…今年一番の発見だった。
オバサンは今日も元気だった。
途中から24歳の娘さんもやってきて、賑やかになった。
帰り際、
「来年も宜しくお願いします」
と挨拶しあい、別れた。
来年もツルルン肌で頑張ろう~♪
会社に1歳ぐらいの子供を見せに来た女性。
もうね。
この件については、仕方がないことだと思うようになった。
そういう「アットホーム」な会社なんである、当社は。色んな意味で。
でもね。
うるさかった。
鳴き声としては、歴代1位。
ぶっちぎり。
うるさい。
彼女らは役員応接室にいたんだが、ドアが空けっ放し…誰か閉めろよ。
みるみるうちに私は情緒不安定になってしまうわけで。
あの耳を刺すような声を聞いていると気持ちが悪くなってしまうんである。
この1時間半でこうなるんだから、もしも私に子供がいて、24時間、この鳴き声を聞いていたら…私は子供を殺めてしまうかもしれない。
もしくは四六時中、睡眠薬を飲ませるか…。
私が子供を持たない理由は、「子供が嫌い」というのもあるが、殺人や折檻をしてしまって犯罪者になりたくないからだ。
で、手持ちのソラナックス投入。
うしろのオッサンが呟いた。
「うるさくないか?」
「うるさいな…誰の子や?」
「やかましくてかないまへんなあ。子供がいる家ならば慣れているんでしょうが」
それを聞いていた私。
オッサンたちに話しかけていた。
普段ならば絶対に話しかけないのに。
「〇〇さん(オッサン)は、お子さんいらっしゃいますか?」
と。
「ああ、いるで」
「私、自分に子供がいないから子供の奇声に耐えられないと思っていたので…」
「いや、そんなの関係あらへん。あれは異常なうるささやで?俺、前の会社で『うるさいから帰りなさい』って言ったことあるで…ケッケッケ」
すっげー!
私より強者がいた!
70すぎのオッサンならば、目を細めて子供の鳴き声を歓迎するもんだと思っていた。
「元気でええ子やな」
とか言って。
彼らの、嘱託社員という『よそ者』意識がなせる思想もあると思うが。
「うるさい」と思う気持ちが異端なんだ…と思う気持ちが払拭された。
うるさいものはうるさいで良いんだ。
オッサンのお陰で気持ちが楽になれた。
もうね。
この件については、仕方がないことだと思うようになった。
そういう「アットホーム」な会社なんである、当社は。色んな意味で。
でもね。
うるさかった。
鳴き声としては、歴代1位。
ぶっちぎり。
うるさい。
彼女らは役員応接室にいたんだが、ドアが空けっ放し…誰か閉めろよ。
みるみるうちに私は情緒不安定になってしまうわけで。
あの耳を刺すような声を聞いていると気持ちが悪くなってしまうんである。
この1時間半でこうなるんだから、もしも私に子供がいて、24時間、この鳴き声を聞いていたら…私は子供を殺めてしまうかもしれない。
もしくは四六時中、睡眠薬を飲ませるか…。
私が子供を持たない理由は、「子供が嫌い」というのもあるが、殺人や折檻をしてしまって犯罪者になりたくないからだ。
で、手持ちのソラナックス投入。
うしろのオッサンが呟いた。
「うるさくないか?」
「うるさいな…誰の子や?」
「やかましくてかないまへんなあ。子供がいる家ならば慣れているんでしょうが」
それを聞いていた私。
オッサンたちに話しかけていた。
普段ならば絶対に話しかけないのに。
「〇〇さん(オッサン)は、お子さんいらっしゃいますか?」
と。
「ああ、いるで」
「私、自分に子供がいないから子供の奇声に耐えられないと思っていたので…」
「いや、そんなの関係あらへん。あれは異常なうるささやで?俺、前の会社で『うるさいから帰りなさい』って言ったことあるで…ケッケッケ」
すっげー!
私より強者がいた!
70すぎのオッサンならば、目を細めて子供の鳴き声を歓迎するもんだと思っていた。
「元気でええ子やな」
とか言って。
彼らの、嘱託社員という『よそ者』意識がなせる思想もあると思うが。
「うるさい」と思う気持ちが異端なんだ…と思う気持ちが払拭された。
うるさいものはうるさいで良いんだ。
オッサンのお陰で気持ちが楽になれた。
会社を定時に上がり、駒込にある六義園に行った。
今、六義園では、紅葉がライトアップされている。
毎年、会社帰りに行くのが恒例。
普段は閉鎖されている染井門から中へ。
一歩立ち入ると、都会の雑踏は耳から消え、秋の冷気を含んだ森林の匂いが鼻腔から入ってきた。
長い千里場をずっと歩いていく。
今日は平日ということもあり、お客さんも疎らだった。
会社帰りのオサーンか、若いカップルがちらほらといったところだろうか。
道は、所々、ライトで照らされているものの、鬱蒼としていて大変不気味だった。
道の端に点在するライト。
舞台効果さながらである。
落ちた枯れ葉を漆黒の闇から浮かび上がらせていた。

暫く行くと、右手に深紅の塊が見えてくる。
紅葉だ。
今宵は小望月。
闇の中で繰り広げられる紅葉と月のコラボレーションは大変見事だった。
思わず溜息を吐いてしまうほどに荘厳で、時の流れが一瞬だけ止まった気がした。

「グゥゥ~」
気付けば7時半。
お腹が空いた。
池を半一周し、「もみじ茶屋」にて団子と甘酒を堪能。
団子は醤油味のシンプルな風味、甘酒は粒々を舌で確認できるほどの素朴なものだった。

今年もこの典雅な紅葉を見られて良かった。
その一言に尽きる。
来年も、確実にこの風景を見られるとは誰が断言できよう。
このひと時の、この一瞬の、この美。
「もう見ることはできないかもしれない」という緊張感こそ、私が目の前の「美」に執着できる素なのかもしれない。
今、六義園では、紅葉がライトアップされている。
毎年、会社帰りに行くのが恒例。
普段は閉鎖されている染井門から中へ。
一歩立ち入ると、都会の雑踏は耳から消え、秋の冷気を含んだ森林の匂いが鼻腔から入ってきた。
長い千里場をずっと歩いていく。
今日は平日ということもあり、お客さんも疎らだった。
会社帰りのオサーンか、若いカップルがちらほらといったところだろうか。
道は、所々、ライトで照らされているものの、鬱蒼としていて大変不気味だった。
道の端に点在するライト。
舞台効果さながらである。
落ちた枯れ葉を漆黒の闇から浮かび上がらせていた。

暫く行くと、右手に深紅の塊が見えてくる。
紅葉だ。
今宵は小望月。
闇の中で繰り広げられる紅葉と月のコラボレーションは大変見事だった。
思わず溜息を吐いてしまうほどに荘厳で、時の流れが一瞬だけ止まった気がした。

「グゥゥ~」
気付けば7時半。
お腹が空いた。
池を半一周し、「もみじ茶屋」にて団子と甘酒を堪能。
団子は醤油味のシンプルな風味、甘酒は粒々を舌で確認できるほどの素朴なものだった。

今年もこの典雅な紅葉を見られて良かった。
その一言に尽きる。
来年も、確実にこの風景を見られるとは誰が断言できよう。
このひと時の、この一瞬の、この美。
「もう見ることはできないかもしれない」という緊張感こそ、私が目の前の「美」に執着できる素なのかもしれない。
朝イチ。
吉熊上司に、「ルーチンよりも先に経費データー加工」をして欲しいと言われる。
イエッサー!
口許から涎が垂れそうなぐらいの集中力を駆使した。
「ピアニストか?」っつーぐらいの指さばきをキーボードの上で滑らせた。シューベルトの「魔王」の前奏ばり。
月イチの大切な私の仕事・経費データー加工。
引き継いだ当時は「2時間でやること」を目標としていた。
前々任者Sさんが2時間でやっていたらしかったから。
この仕事を担うようになり、約8年。
Sさんが社歴をとうに越してしまった。
今日は自己最高記録の50分でデーター加工を終了させることができた。
毎月記録を更新していきたい。
私の小さな野望である。
今年の4月。
祖母が他界したときに、2日間の有給をいただいた。
宇都宮に帰る前、午前中だけ会社に寄り、この経費データー加工をやった。
毎月、この仕事をするときは必ず祖母を思い出す。集中していながらも、頭ん中で祖母がちらつく。
午前中にすっかり集中力を磨耗…。
しかし、お昼休みに吸う煙草の美味しいことといったら!
最高。
何者にも変えがたい、奇跡の一瞬である。
吉熊上司に、「ルーチンよりも先に経費データー加工」をして欲しいと言われる。
イエッサー!
口許から涎が垂れそうなぐらいの集中力を駆使した。
「ピアニストか?」っつーぐらいの指さばきをキーボードの上で滑らせた。シューベルトの「魔王」の前奏ばり。
月イチの大切な私の仕事・経費データー加工。
引き継いだ当時は「2時間でやること」を目標としていた。
前々任者Sさんが2時間でやっていたらしかったから。
この仕事を担うようになり、約8年。
Sさんが社歴をとうに越してしまった。
今日は自己最高記録の50分でデーター加工を終了させることができた。
毎月記録を更新していきたい。
私の小さな野望である。
今年の4月。
祖母が他界したときに、2日間の有給をいただいた。
宇都宮に帰る前、午前中だけ会社に寄り、この経費データー加工をやった。
毎月、この仕事をするときは必ず祖母を思い出す。集中していながらも、頭ん中で祖母がちらつく。
午前中にすっかり集中力を磨耗…。
しかし、お昼休みに吸う煙草の美味しいことといったら!
最高。
何者にも変えがたい、奇跡の一瞬である。
2008年を振り返る。
2008年2月4日…私は30歳になった。
「30歳なんて、まだまだ先」
なんて思っていたのに。あっけなく30歳になった。
お風呂から出て時計を確認したら、12時を過ぎていた。
私は30歳を風呂場で迎えたらしい。
今から思うと、27歳~29歳の方が辛かった。精神的にも肉体的にも。
30歳になり、「今までで一番幸せ」と思える瞬間が多くなった。
優しい時間が増えた。
2008年。
今年は本当に良い年だった。
そんな私の1年を紐解いてみよう。
★映画★
映画館で観たわけではないのだが、今年、観て感動した作品は「秒速5センチメートル」と「時をかける少女」。
甘く切ない、そして描写がとっても美しい「秒速5センチメートル」、高校時代の放課後の匂いをふと思い出させてくれた「時をかける少女」…いずれも今後、私を癒し続けてくれる作品になるだろう。
映画館で観て、良いと思えた作品は「エリザベス ゴールデンエイジ」。恋か仕事か?という現代女性にも通じる悩みが壮大に綴られていた。
★本★
嶽本野ばら先生の復帰作「タイマ」が印象に残っている。ラスト30ページは、連発する花火のような勢いのある綺麗な文章に感動した。
★音楽★
・久石譲のコンサートで、久々に生演奏に触れた。透き通るようなピアノの音色が、胸にしみた。
・小室さんの逮捕があり、久々に彼の音楽をじっくり聴いてみたんだが、やはり良い。急がなくてもいい。復帰をいつまでも待っている。
そういえば、夏、尚美学園大学の公開授業で小室さんを久々に肉眼で見た。あんなに間近で見られるなんて、この先あるんだろうか。
★旅★
・今年の夏も、恒例の夏旅に出掛けられた。
京都、倉敷、尾道、御手洗、広島。
夏の光の輝きにも負けない、たくさんの思い出ができた。
尾道はもう今年で8回目。尾道駅の改札からは海が見える。重い荷物を持ちながら改札を通過するとき、ニヤニヤしながら「ただいま!」と心の中で呟いている。
翌日はラビリンスのような小路を歩いた。振り返ると海。汗で濡れた肌を海風が優しく通りすぎる…嗚呼、来年も行くぜ!尾道。
・秋は熱海&箱根で癒された。一人で温泉でまったりするという楽しみを知った。
★興味★
相変わらず遊女。
今年は御手洗の置屋を見に行った。
遊女に縁のある念速寺、浄閑寺にも行けて、遊女の方々に思いを馳せることができた。
来年のコスプレは花魁でありんす…?
★薬★
相変わらず、マイスリー、パキシル、ソラナックス、パリエット大建中湯を飲んでいる。パキシルについては、もうミナクル。この子のおかげで人生が薔薇色になった。
あと、クマ先生の笑顔が私の支えになった。
★クマ★
バーバリー、ロッキー、奈々子、如月さん、クマ子さん(木彫りのクマ)を迎え、我が家はより一層賑やかになった。
来年はどんなクマに会えるのかな。
★仕事★
人間関係であまり悩まなくなったせいか、仕事に集中できるようになった。例えば制服のこと。人任せという甘えを捨て、初めて「私の仕事だ」と思えるようになった。新たなデザインについてはその生地やデザインの選出、アンケートの実施、改善点、価格設定、…今まで自分のセンスや仕事の進め方に自信がなくて駒を進めることが難しかったのだが、何とか食らいつけた。結果は来週。どうなることやら。
★美容★
・人の手による顔剃り。その成果にびっくりした。産毛、コメドが無くなった肌は化粧水をよく吸収するらしく、肌の状態がすこぶる良い。今年一番の発見。
・田中宥久子の造顔マッサージは、長続きしている。
・ヘアケアでは、LUXのムースをやめて、KNOLLのヘアクリームを愛用。これ一本でサラサラしっとりする。
・ネイルは、溺愛していたアナスイの318番が廃盤になってしまったので、似たような色の305番を使用しはじめた。まずまず。
・口紅はマキアージュからコフレドールに乗り換え。発色がスンバラシイ。
★友達★
思いがけず、高校時代の友達と再会することになった。在学中一度も会話をしたことがなかった男子2人。…おそるべし、mixiのチカラ。
他にもブログやリアルの世界で友達がたくさんできた。
★カラオケ★
相変わらず一人カラオケを堪能している。最近は中村中の「友達の詩」でどれだけ高得点を出せるかに全てを掛けている。
★アート★
フィラデルフィア美術館展、大道あや展、日光菩薩&月光菩薩展、大琳派展、源氏物語展…数々の芸術に触れることができた。
★人生★
「自分の人生は私が生きるものだ」という信念がようやく芽生えたもよう。
死ぬまで生きなくてはならないのならば、できるだけ自分の好きなものに囲まれてから死にたい。
好きなこと、気持ち良いこと、楽しいことをしていきたい。
私が思う幸せを大切にしていこうと思う。
昨晩、「マザー・テレサ」の特集番組を観た。
スゴいなあ、とは思う。
思うのだが。
…彼女のようにはなれないし、なりたくないと強く思う。
昔は「マザー・テレサのように人を愛せない、慈しみのない自分」を猛烈に卑下していたが、でも、無理なものは無理なんである。
できないものはできないし、はなから興味がない。
それでいいじゃない?
アイラブミー。
それが私。
開き直っていこう!…これも年の功のなせる技か!?
と、まあ2008年は素敵な一年であった。
点数をつけるならば、誰にも恥じることなく100点を与えられる。
来年はどんな一年になるんだろうか。
2008年2月4日…私は30歳になった。
「30歳なんて、まだまだ先」
なんて思っていたのに。あっけなく30歳になった。
お風呂から出て時計を確認したら、12時を過ぎていた。
私は30歳を風呂場で迎えたらしい。
今から思うと、27歳~29歳の方が辛かった。精神的にも肉体的にも。
30歳になり、「今までで一番幸せ」と思える瞬間が多くなった。
優しい時間が増えた。
2008年。
今年は本当に良い年だった。
そんな私の1年を紐解いてみよう。
★映画★
映画館で観たわけではないのだが、今年、観て感動した作品は「秒速5センチメートル」と「時をかける少女」。
甘く切ない、そして描写がとっても美しい「秒速5センチメートル」、高校時代の放課後の匂いをふと思い出させてくれた「時をかける少女」…いずれも今後、私を癒し続けてくれる作品になるだろう。
映画館で観て、良いと思えた作品は「エリザベス ゴールデンエイジ」。恋か仕事か?という現代女性にも通じる悩みが壮大に綴られていた。
★本★
嶽本野ばら先生の復帰作「タイマ」が印象に残っている。ラスト30ページは、連発する花火のような勢いのある綺麗な文章に感動した。
★音楽★
・久石譲のコンサートで、久々に生演奏に触れた。透き通るようなピアノの音色が、胸にしみた。
・小室さんの逮捕があり、久々に彼の音楽をじっくり聴いてみたんだが、やはり良い。急がなくてもいい。復帰をいつまでも待っている。
そういえば、夏、尚美学園大学の公開授業で小室さんを久々に肉眼で見た。あんなに間近で見られるなんて、この先あるんだろうか。
★旅★
・今年の夏も、恒例の夏旅に出掛けられた。
京都、倉敷、尾道、御手洗、広島。
夏の光の輝きにも負けない、たくさんの思い出ができた。
尾道はもう今年で8回目。尾道駅の改札からは海が見える。重い荷物を持ちながら改札を通過するとき、ニヤニヤしながら「ただいま!」と心の中で呟いている。
翌日はラビリンスのような小路を歩いた。振り返ると海。汗で濡れた肌を海風が優しく通りすぎる…嗚呼、来年も行くぜ!尾道。
・秋は熱海&箱根で癒された。一人で温泉でまったりするという楽しみを知った。
★興味★
相変わらず遊女。
今年は御手洗の置屋を見に行った。
遊女に縁のある念速寺、浄閑寺にも行けて、遊女の方々に思いを馳せることができた。
来年のコスプレは花魁でありんす…?
★薬★
相変わらず、マイスリー、パキシル、ソラナックス、パリエット大建中湯を飲んでいる。パキシルについては、もうミナクル。この子のおかげで人生が薔薇色になった。
あと、クマ先生の笑顔が私の支えになった。
★クマ★
バーバリー、ロッキー、奈々子、如月さん、クマ子さん(木彫りのクマ)を迎え、我が家はより一層賑やかになった。
来年はどんなクマに会えるのかな。
★仕事★
人間関係であまり悩まなくなったせいか、仕事に集中できるようになった。例えば制服のこと。人任せという甘えを捨て、初めて「私の仕事だ」と思えるようになった。新たなデザインについてはその生地やデザインの選出、アンケートの実施、改善点、価格設定、…今まで自分のセンスや仕事の進め方に自信がなくて駒を進めることが難しかったのだが、何とか食らいつけた。結果は来週。どうなることやら。
★美容★
・人の手による顔剃り。その成果にびっくりした。産毛、コメドが無くなった肌は化粧水をよく吸収するらしく、肌の状態がすこぶる良い。今年一番の発見。
・田中宥久子の造顔マッサージは、長続きしている。
・ヘアケアでは、LUXのムースをやめて、KNOLLのヘアクリームを愛用。これ一本でサラサラしっとりする。
・ネイルは、溺愛していたアナスイの318番が廃盤になってしまったので、似たような色の305番を使用しはじめた。まずまず。
・口紅はマキアージュからコフレドールに乗り換え。発色がスンバラシイ。
★友達★
思いがけず、高校時代の友達と再会することになった。在学中一度も会話をしたことがなかった男子2人。…おそるべし、mixiのチカラ。
他にもブログやリアルの世界で友達がたくさんできた。
★カラオケ★
相変わらず一人カラオケを堪能している。最近は中村中の「友達の詩」でどれだけ高得点を出せるかに全てを掛けている。
★アート★
フィラデルフィア美術館展、大道あや展、日光菩薩&月光菩薩展、大琳派展、源氏物語展…数々の芸術に触れることができた。
★人生★
「自分の人生は私が生きるものだ」という信念がようやく芽生えたもよう。
死ぬまで生きなくてはならないのならば、できるだけ自分の好きなものに囲まれてから死にたい。
好きなこと、気持ち良いこと、楽しいことをしていきたい。
私が思う幸せを大切にしていこうと思う。
昨晩、「マザー・テレサ」の特集番組を観た。
スゴいなあ、とは思う。
思うのだが。
…彼女のようにはなれないし、なりたくないと強く思う。
昔は「マザー・テレサのように人を愛せない、慈しみのない自分」を猛烈に卑下していたが、でも、無理なものは無理なんである。
できないものはできないし、はなから興味がない。
それでいいじゃない?
アイラブミー。
それが私。
開き直っていこう!…これも年の功のなせる技か!?
と、まあ2008年は素敵な一年であった。
点数をつけるならば、誰にも恥じることなく100点を与えられる。
来年はどんな一年になるんだろうか。
心療内科デー。
今日は暖かい…というか蒸し暑い。
会社を定時に上がりダッシュ。心療内科に着く頃には汗だくになっていた。
今日の待ち時間…2時間。
先日購入した「恋愛嫌い」(平安寿子)を半分まで読んだ。
主人公が3人の女性というオムニバス作品なんだが。
私は特に「翔子」という女性に惹かれる。
翔子は独り暮らし。
猫を飼っている。
生き甲斐はブログ。
…干物女。
このブログをご愛顧してくださっている読者の皆さんなら、ピンとくるに違いない。
これは私だ。
もう、家のどっかに盗聴機が付けられているんじゃね?
と思うぐらい、リアルな私が本の中で活字として生きていた。
猫がクマになっただけ。
私はけっこう個性的な人生を歩んでいると思っていたんだが、実はそうでもないんだということが「翔子」の章を読んで判明した。
とても不思議な気分だ。
クマ医師タイム。
クマ医師、ジャケットを羽織ってる!
クマジャケット、萌え~。
照れ隠しに小さな咳をして着席する私。
質問に対し、サクサクと答えた。
「考え方が変わりましたねぇ~。こんなに早く回復するとは思いませんでした」
と、今日もクマ医師はご機嫌そうだった。
「誉められると伸びる子なんです」
と、「誉めてアッピール」を展開する私。…別名「痒いところを適切に説明し、早く快楽を味わう作戦」。
私がここまで回復したのも、身に起こるほとんどのことを
「どうでもいい」
「関係ない」
「自分が幸せならばオッケーじゃん」
「興味がない」
と思うようにしようという思想が自身の中にムクムクと発芽したからである。
それだけ、今まで…少なくとも昨年までは、無理をして生きていたんだと思う。
寝る前のソラナックス0.8ミリが消え、マイスリーだけになった。
今の私ならば、そのぐらいの減薬には動揺しないぜ。
へのかっぱだぜ。
次回の心療内科デーの予約を取るとき。
中村玉緒みたいな受付の女性が、
「二週間後…24日になりますが。大丈夫ですか?」
と、おずおずとお伺いをたててきた。
え?
24日。
普通の水曜日じゃん。
いーよ。
どうかした?
祝日だっけ?
それは前日の23日か。
「ええ。一番遅い時間が空いているならば、その日でお願いします」
と答え、処方せんを持って薬局に向かう途中…
気づいた。
12月24日という日の位置付けについて。
気づいたんである。
聖なる夜じゃねーか!
忘れてた。
この業界にいたら、24日がどんだけ特別な日かということぐらい忘れないはずなんだが。
不況ブリザードが吹き荒む中にある売上高やその雰囲気を見ていると、12月24日の重要性とか存在意義とかが、かなり希薄になってしまうのも無理はない。
2000年…私が現役販売員だった頃の方がまだ売れていた気がする。新卒の私だってクリスマスイブには高額品を売っていたからなあ…。
今年はクリスマス応援がないのも相成り、つい、うっかりと聖なる夜の存在を忘れていた。
30歳のクリスマスはカウンセリングになるもよう。
きっと。
たぶん。
慌ただしく会社を定時に上がる私を見て、
「あら?何か用があるのかしら?今日はクリスマスイヴだもんね」
と、人々は囁くであろう。
診察ですから!
まー、クマ先生の優しいカウンセリングで癒される聖なる夜もいいかな。
クマクマ。



今日は暖かい…というか蒸し暑い。
会社を定時に上がりダッシュ。心療内科に着く頃には汗だくになっていた。
今日の待ち時間…2時間。
先日購入した「恋愛嫌い」(平安寿子)を半分まで読んだ。
主人公が3人の女性というオムニバス作品なんだが。
私は特に「翔子」という女性に惹かれる。
翔子は独り暮らし。
猫を飼っている。
生き甲斐はブログ。
…干物女。
このブログをご愛顧してくださっている読者の皆さんなら、ピンとくるに違いない。
これは私だ。
もう、家のどっかに盗聴機が付けられているんじゃね?
と思うぐらい、リアルな私が本の中で活字として生きていた。
猫がクマになっただけ。
私はけっこう個性的な人生を歩んでいると思っていたんだが、実はそうでもないんだということが「翔子」の章を読んで判明した。
とても不思議な気分だ。
クマ医師タイム。
クマ医師、ジャケットを羽織ってる!
クマジャケット、萌え~。
照れ隠しに小さな咳をして着席する私。
質問に対し、サクサクと答えた。
「考え方が変わりましたねぇ~。こんなに早く回復するとは思いませんでした」
と、今日もクマ医師はご機嫌そうだった。
「誉められると伸びる子なんです」
と、「誉めてアッピール」を展開する私。…別名「痒いところを適切に説明し、早く快楽を味わう作戦」。
私がここまで回復したのも、身に起こるほとんどのことを
「どうでもいい」
「関係ない」
「自分が幸せならばオッケーじゃん」
「興味がない」
と思うようにしようという思想が自身の中にムクムクと発芽したからである。
それだけ、今まで…少なくとも昨年までは、無理をして生きていたんだと思う。
寝る前のソラナックス0.8ミリが消え、マイスリーだけになった。
今の私ならば、そのぐらいの減薬には動揺しないぜ。
へのかっぱだぜ。
次回の心療内科デーの予約を取るとき。
中村玉緒みたいな受付の女性が、
「二週間後…24日になりますが。大丈夫ですか?」
と、おずおずとお伺いをたててきた。
え?
24日。
普通の水曜日じゃん。
いーよ。
どうかした?
祝日だっけ?
それは前日の23日か。
「ええ。一番遅い時間が空いているならば、その日でお願いします」
と答え、処方せんを持って薬局に向かう途中…
気づいた。
12月24日という日の位置付けについて。
気づいたんである。
聖なる夜じゃねーか!
忘れてた。
この業界にいたら、24日がどんだけ特別な日かということぐらい忘れないはずなんだが。
不況ブリザードが吹き荒む中にある売上高やその雰囲気を見ていると、12月24日の重要性とか存在意義とかが、かなり希薄になってしまうのも無理はない。
2000年…私が現役販売員だった頃の方がまだ売れていた気がする。新卒の私だってクリスマスイブには高額品を売っていたからなあ…。
今年はクリスマス応援がないのも相成り、つい、うっかりと聖なる夜の存在を忘れていた。
30歳のクリスマスはカウンセリングになるもよう。
きっと。
たぶん。
慌ただしく会社を定時に上がる私を見て、
「あら?何か用があるのかしら?今日はクリスマスイヴだもんね」
と、人々は囁くであろう。
診察ですから!
まー、クマ先生の優しいカウンセリングで癒される聖なる夜もいいかな。
クマクマ。





パートさん宅に呼ばれて忘年会。
我が部女子3人と、隣の部署の女子1人。
8年の付き合いで、彼女のオウチにお邪魔するのは初めてだ。
閑静な住宅街にある真っ白な一戸建て!
吹き抜けの玄関とか、超憧れるっ!
広いリビングに着席。
ピアノの上に飾られた写真とか眩いぜ。でも、旦那さまの写真がないのは…なんでだろ。封印?
パートさんは、美味しい手料理でもてなしてくださった。
喋りながら手料理を振る舞う…私には逆立ちしてもできない技である。
まるで魔法のように皿が並んでいった。
どの料理も大変美味しかった。

もずくと茗荷を和えた酢の物とか「これ?料亭か?」みたいな味付けであった。彼女曰く、もずくはめかぶともマッチング~するらしい。
母に教えてあげよう。
料理と同じぐらい美味しかったのは…やはり、お喋り。
同じフロアで働く以上、盛り上がるのはもっぱら社内の噂だ。
みんなが少しずつ出しあった話を肴に、次はワイン。
たくさん笑った。
気を抜くと、
「ん…ガガッ」
と、豚鼻を鳴らしてしまうぐらいに。
パートさん宅では猫を飼っている。
名前はニャー。
ジブリ作品「耳をすませば」に出てきた猫のように大柄な猫にゃんである。
女子たちが触りまくっても、一向に怒らない大人しい猫にゃんだった。
しかし、私のフワフワしたラビットマフラーに激しく欲情していたもよう。
目の色を変えて飛びかかっていた。
…私より元気であった。あは…。

「ガチャ」
音がするドアを見ると…美少年が立っていた。
パートさんの息子らしい。
色白で線が細い、今時の若者である。
萌え~。
帰りの電車。
「飲みすぎました~。明日、起きられるか不安です~」
と言う後輩女子。
株主総会の朝のように、明日は私が彼女の携帯電話に電話をするという約束をした。
もし私からの電話がなければ…電話してね…という裏約束付きである。
働くということは、日々、ストレスを抱えるということに違いない。
色々なことがあるけれども、美味しいお酒を飲むと、忘れてしまうことがほとんどではないか。
それは、良き人間関係があるからだと思う。
今日は改めてそのことを実感した。
我が部女子3人と、隣の部署の女子1人。
8年の付き合いで、彼女のオウチにお邪魔するのは初めてだ。
閑静な住宅街にある真っ白な一戸建て!
吹き抜けの玄関とか、超憧れるっ!
広いリビングに着席。
ピアノの上に飾られた写真とか眩いぜ。でも、旦那さまの写真がないのは…なんでだろ。封印?
パートさんは、美味しい手料理でもてなしてくださった。
喋りながら手料理を振る舞う…私には逆立ちしてもできない技である。
まるで魔法のように皿が並んでいった。
どの料理も大変美味しかった。

もずくと茗荷を和えた酢の物とか「これ?料亭か?」みたいな味付けであった。彼女曰く、もずくはめかぶともマッチング~するらしい。
母に教えてあげよう。
料理と同じぐらい美味しかったのは…やはり、お喋り。
同じフロアで働く以上、盛り上がるのはもっぱら社内の噂だ。
みんなが少しずつ出しあった話を肴に、次はワイン。
たくさん笑った。
気を抜くと、
「ん…ガガッ」
と、豚鼻を鳴らしてしまうぐらいに。
パートさん宅では猫を飼っている。
名前はニャー。
ジブリ作品「耳をすませば」に出てきた猫のように大柄な猫にゃんである。
女子たちが触りまくっても、一向に怒らない大人しい猫にゃんだった。
しかし、私のフワフワしたラビットマフラーに激しく欲情していたもよう。
目の色を変えて飛びかかっていた。
…私より元気であった。あは…。

「ガチャ」
音がするドアを見ると…美少年が立っていた。
パートさんの息子らしい。
色白で線が細い、今時の若者である。
萌え~。
帰りの電車。
「飲みすぎました~。明日、起きられるか不安です~」
と言う後輩女子。
株主総会の朝のように、明日は私が彼女の携帯電話に電話をするという約束をした。
もし私からの電話がなければ…電話してね…という裏約束付きである。
働くということは、日々、ストレスを抱えるということに違いない。
色々なことがあるけれども、美味しいお酒を飲むと、忘れてしまうことがほとんどではないか。
それは、良き人間関係があるからだと思う。
今日は改めてそのことを実感した。
帰り際、●●●ィ~(部長)に挨拶したところ、
「アナタ、甘いものは好きデスカ?」
と尋ねられた。
「はい好きです」
と答える私。
すると●●●ィ~は、机の中から箱を取り出し、私に渡した。
「古印最中」
栃木の有名なお菓子である。
どういうルートで入手したんだ?●●●ィ~。
そういえば、先日の朝礼での●●●ィ~の言葉は、私を震撼させた。
「年末の大掃除だけが掃除をする時間ではアリマセン。常日頃からきちんと整頓しましょう」
それを聞いて、クスクス笑う上司たち&後輩たち。
っていうか。
紛れもなく、私に言ってるんだよねぇ?
私の机の上は汚い。
たぶん本社で2番目ぐらいの汚さだ。
きっと物を片付けるという能力が、私には先天的に欠如してるんだろう。
自宅なんて…(以下省略)。
年に何度かは、足の踏み場がない部屋に嫌気が差すことがある。
そういうときは、ソラナックスを飲んで、気持ちを安定させてからではないと大がかりな掃除は無理なのである。
綺麗な机の方がどれだけ仕事が捗るかぐらい知っている。
でも一度汚くなると雪崩の如く、小さな書類の山が男体山、やがては富士山規模に生育するんである。
手際がいい人ならばその場で元の場所に戻すなりして綺麗な状態をキープできるんだろう。
それが私にはできない。
机の上だけではなく、机の下に溜め込んだ缶コーヒーの缶を蹴ってしまい、仕事中、
「ガチャ、…カーン」
という音を発する常習犯である。
一人缶蹴り状態。
話を戻して机の上。
書類の山に、
「やっほー!」
と、ハイジの如く雄叫びをあげたくなったことなぞ数知れず。
アルプスの少女は、…きっと私だ。
そんな私に、
「〇〇さん(私)、美化委員長に任命シマス」
と、●●●ィ~。
どう考えたって不適任だろうよ。
嫌がらせか?
でも、古印最中、美味しかったから頑張るよ。
画像は古印最中と、先日わたからいただいた奈良土産のくず湯。
「アナタ、甘いものは好きデスカ?」
と尋ねられた。
「はい好きです」
と答える私。
すると●●●ィ~は、机の中から箱を取り出し、私に渡した。
「古印最中」
栃木の有名なお菓子である。
どういうルートで入手したんだ?●●●ィ~。
そういえば、先日の朝礼での●●●ィ~の言葉は、私を震撼させた。
「年末の大掃除だけが掃除をする時間ではアリマセン。常日頃からきちんと整頓しましょう」
それを聞いて、クスクス笑う上司たち&後輩たち。
っていうか。
紛れもなく、私に言ってるんだよねぇ?
私の机の上は汚い。
たぶん本社で2番目ぐらいの汚さだ。
きっと物を片付けるという能力が、私には先天的に欠如してるんだろう。
自宅なんて…(以下省略)。
年に何度かは、足の踏み場がない部屋に嫌気が差すことがある。
そういうときは、ソラナックスを飲んで、気持ちを安定させてからではないと大がかりな掃除は無理なのである。
綺麗な机の方がどれだけ仕事が捗るかぐらい知っている。
でも一度汚くなると雪崩の如く、小さな書類の山が男体山、やがては富士山規模に生育するんである。
手際がいい人ならばその場で元の場所に戻すなりして綺麗な状態をキープできるんだろう。
それが私にはできない。
机の上だけではなく、机の下に溜め込んだ缶コーヒーの缶を蹴ってしまい、仕事中、
「ガチャ、…カーン」
という音を発する常習犯である。
一人缶蹴り状態。
話を戻して机の上。
書類の山に、
「やっほー!」
と、ハイジの如く雄叫びをあげたくなったことなぞ数知れず。
アルプスの少女は、…きっと私だ。
そんな私に、
「〇〇さん(私)、美化委員長に任命シマス」
と、●●●ィ~。
どう考えたって不適任だろうよ。
嫌がらせか?
でも、古印最中、美味しかったから頑張るよ。
画像は古印最中と、先日わたからいただいた奈良土産のくず湯。
これが私の布団である。
マイスリーを咬み砕きながら、ここにダイブしてるんである。
今年の誕生日に母にもらった羽毛布団があたたかくて重宝。
面積は、殆どクマたちに占められている。
布団から追い出され、寒くて起きてしまうこともしばしばある。
けれども、クマたちはマイスリーよりも安眠効果がある。
一人一人に声を掛けてやる、眠りに落ちるちょっと前が、一日で一番好きな時間だ。
マイスリーを咬み砕きながら、ここにダイブしてるんである。
今年の誕生日に母にもらった羽毛布団があたたかくて重宝。
面積は、殆どクマたちに占められている。
布団から追い出され、寒くて起きてしまうこともしばしばある。
けれども、クマたちはマイスリーよりも安眠効果がある。
一人一人に声を掛けてやる、眠りに落ちるちょっと前が、一日で一番好きな時間だ。