携帯電話が主流の時代、家の固定電話が鳴る事は少ないですよね。
──が、我が家は固定電話が主ですので、多分他の家庭よりは鳴る方だと思います。
ただ、音が違います。
通常の「トゥルルルル………トゥルルルル………」ではなく、いかにも“電話”という音が苦手なので(ある意味、職業病(笑))、メロディーにしてあります。
故に、友達がいる時に電話が鳴ると必ずといっていいほど言われます。
「何? 何の音?」
──と。
携帯のように“メロディー”という点では同じでも、電話だと思わないところが、面白い。
ある日のこと──
パソコンを弄っていたら、電話のメロディーが鳴りました。
咄嗟に、パソコン横の子機に目を移します。
通常なら、数秒遅れで子機の“通話”ランプが赤く光り、子機からの呼び出し音(メロディー)が鳴るはずなんですが、音が鳴るどころかランプさえ光らない。
なんでだ?
──と思った瞬間、音が消えたので、同時に気付きましたよ。
えぇ、そう。
電話のメロディーは、テレビの中からでした。
同じメロディーを使っている人がいて、ちょいとビックリしましたが、なんだか「ここにもいたー」って感じがして嬉しくもありました。