錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

極寒の厳冬期雲上の湯 アライバル

2017-02-09 20:09:34 | 極寒の厳冬期本沢温泉雲上の湯
手足の指は凍えてくる上、深い雪に足を取られるので
本沢温泉小屋になかなか到着出来ない2人でした。

天女は「おとうさんがしたい事ならどこへでも付いて行くわ」と言ってくれましたが
寒い上に右足も痛み出し、歩けども歩けども到着しないので涙がこぼれたわと言っていました。

それでも天女は頑張って歩いてくれて、キャンプ場の標識を過ぎ
ようやく14時32分「石楠花の湯」に到着。



通路はちゃんと除雪がされていて、すぐ先に小屋が見えます。



小屋について入り口の戸を開けましたが誰もいません。
外に鐘を鳴らして下さいと書いてあったので鳴らしましたが、誰も来ません。
しばらく待っても物音もしないので、もう一度鐘をならして待ちましたが、やはり誰も来ません。
(このあたりの写真がないのは、もう手が凍えてザックのポケットからカメラを出すのも出来ない位だったからです。)

天女が
「温泉に入って戻ってきて払えば?」
と言うので、そうするしかないかと思って戸を締めたのですが
すぐに人が歩いてくる物音がしたので、もう一度戸を開け
「すみません、雲上の湯に入りたいのですが・・・」
と言うと、泊り客ではなく日帰りと分かったのでしょう
「今からでは遅くなって帰れなくなるんじゃない?」
と言われたので(言葉使いは覚えていませんが、こういう内容の話しをしたのでした)
「大丈夫です、ここまで3時間で来ましたから!」
と若干サバを読んで答えると
「それなら長湯は出来ないだろうけれど、しばらくして上がれば大丈夫でしょう。はい1200円」
と言われて、晴れて入浴許可をもらったのでした。
「嫁さんは入らないと言うので僕だけです。」
と言って600円を払い
「入浴した人はいますか?」
と聞くと
「今日はいません。」
との事。

つまり、今日はいないけれど昨日は入浴した人がいて
簡単に歩いていけるものと楽観的な想像をする錆鉄人でした。

天女が「おとうさん、マイナス10℃よ!」
と言うので苦労して温度計を撮影。



そして、雲上の湯のある峠のほうへ歩いて行ったのですが、
少し行くとトレースは雪に埋まっていました。



おいおい!と思いながらも錆鉄人は目的地にまっしぐら!
と言いたい所でしたが、
露天風呂への降り口がどこだったか忘れているというか、
深い雪でどこが登山道かさえさっぱり分からなくなっているので
途中で河原の覗ける所まで横に寄ってみましたが露天風呂の痕跡もなく、
さらに登っていくとやっと標識がありました。



このあたりまで来ると登山道らしき所さえわからず
「露天風呂」の標識の差している方向にも踏み跡の痕跡と思える凹みさえなかったのですが
錆鉄人はこの写真の中央やや左側にある凹みが露天風呂への下り口かと思い
腰までの雪をかき分けて進みましたが、その先は絶壁で転落しそう。
命からがら戻ると、天女が
「あそこに標識があるわよ」(右1/4位の位置)
と言うのでやっと下り口が分かりました。

またまた雪をかき分けて進むと
遂に露天風呂への通路を示す杭が並んでいて、
その向こうに露天風呂が見えるかと思いきや、
なにやら小屋があるのかな?と思えるものが見えました。



ここは谷底に向かって急な斜面に作られた道があるはずですが、
深い雪でどこが道なのかは分かりません。
鉄杭の上のほうを慎重に下りましたが、
途中から鉄杭はかなり離れた下のほうと2列になっていたので
そちらのほうへ移ろうとしたら深い溝のような所がありましたが
無事に杭の所に到着し、さらに杭に沿って下りました。


そして、遂に!

憧れの極寒の中の雲上の湯に到着!

小屋のように見えたのは、
露天風呂の上に板を渡して温泉が冷めないようにされていたからでした。

続く
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極寒の厳冬期雲上の湯 アクセス(道路と登山道の積雪)と装備

2017-02-09 11:35:53 | 極寒の厳冬期本沢温泉雲上の湯
2月6日は奈良田温泉の白根館に泊まり、
翌日白根館から本沢温泉の登山口の稲子湯まで走るスケジュールを立てたので
出発前に距離と時間がどれくらいかかるかを錆鉄人愛用の「いつもNAVI」で調べました。

増穂ICから長坂ICまで高速を使って130km4時間11分と出たので
本沢温泉行きは登山口からのコースタイムで往復6時間以上かかる為に
7日の本沢温泉往復は無理だと考え、
近くの小海リエックススキー場で車中泊して、8日早朝から本沢温泉を目指す考えでした。
そうすると車に戻るのは2時か3時で、
家まで下道を走るとなると8時間位かかると思われ、帰宅が深夜になりそうでした。

無理せずに下山後に途中で車中泊しても良いのですが、
時間は未定ですが9日には来客の予定だったので前日のうちに帰宅したい。
2日に出発して千葉のNさん宅に2泊、横浜の娘夫婦宅に2泊、白根館で1泊と全部で5泊もして
さらに車中泊を1泊しただけでも早く家に帰りたいと思うものです。

天気予報を見ていると7日は本沢温泉から一番近い上田市の天気予報は晴れでしたが
8日は二玉低気圧の通過で天気が崩れそうだったので
7日の12時までに駐車場に着いたら決行しようと決めました。

という事でしたが、白根館の朝食は8時からという事で
(お願いすれば30分位は早めて下さったのかもしれませんが・・・)
普通なら朝食後も温泉に入ってチェックアウト時間までいるのが通例の我々ですが、
朝食を食べ終わったらすぐに出発出来るように準備し、
さらに登山口の駐車場に着いた時に1分でも無駄にしないように
登山の服装で朝食を食べる事にしました。

「体調絶不調」で書きましたが、
錆鉄人はもの凄い汗っかきで
登山中はほとんど短パンに薄いTシャツ1枚でいるのに汗びっしょりになるのです。

汗をかいてびしょ濡れになったシャツを脱いで雲上の湯に入り
上がってシャツを着る時にパンパンに凍った想像を絶する冷たさを想像すると
汗をかかない薄着で登山するのが良いと結論を下し
上はTシャツに普通のボタンシャツだけ
下はボクサータイプブリーフと量販店で買った980円のタイツに安物の登山ズボン(もちろん冬用ではありません)を履
いて登る事にしたのでありました。

そして実際の登山時ですが、上記の服装のままで
帽子だけは除雪時に暖かいだろうとホームセンターで買った耳カバーの付いた防寒帽子をかぶり
(でも、ずーっと耳カバーは上げたままでしたが・・・)
これもホームセンターで980円で買った手袋をはめただけで無謀にもずーっと登っていたのでした。

さて、元に戻って白根館の朝食ですが、
7時50分頃に準備を終えバックを持ってロビーまで行くと
「朝食の用意が出来ています。」
と言われたので、その場で会計を済ませて大慌てで朝食を食べ
(お櫃の御飯は全部平らげましたが・・・)
8時15分には出発しました。



道路は凍結もなく対向車もほとんどないので順調に走行し
高速に乗って長坂ICでポリ田後は清里道路を駆け上り、
その後の国道141号線も道路は乾いていて走行に支障がなく松原湖入り口を左折し
途中からリエックススキー場経由で稲子湯に向かうより
稲子湯の先の林道分岐につながる道路を走ったほうが早く着くだろうと松原湖で左折し
エアリアで小海町営バスと書いてある道路を走り、
稲子湯の手前の本沢入り口への林道分岐のすぐ手前の山を上がる部分だけは(新開集落当りから)
道路が雪で真っ白くおおわれていましたが除雪はしてあったので難なく通過し、
林道分岐に11時過ぎに到着。
道路の分岐部分はバスが方向転換できるほど広く、
車が2台駐車していて、横にちょうど軽なら入れるスペースがあったので駐車しました。



登山靴を履きスパッツを装着し、
ザックに途中のコンビニでかったパンを入れて11時10分に出発。
予定より約1時間も早く楽勝だと思ったのですが・・・

少し歩くと、本沢温泉小屋に宿泊する客をゲートまで乗せてくれるという雪上車が道路わきに置いてありました。



轍の上には雪が数センチ
予想に反して足跡はありません。



僕の前に足跡はない、
僕の後ろに足跡は出来る。

駐車した林道入り口から無雪期には車で行って駐車出来る「本沢入り口」までは
「いつもNAVI」で計測すると3.3kmで昔なら30分もかからずに歩いた距離ですが
45分かかって11時55分に到着



林道の積雪は15cmから20cm程度と大した事はなく、
吹き溜まりでも轍もそれほど深い所はなかったので
最低地上高が180mm程度の本格的な四輪駆動車でなくても来れそうな積雪状況でしたが、
先が見えない所に突進するには腕と車に自信がないと無理だと思います。
(積雪状況は変化するので自己責任で)

本沢への登山道入り口



この林道は無雪期には四輪駆動車ならゲートまで行けるのですが
乗用四駆は下回りにダメージを受けそうな悪路ですが、
送迎用の雪上車は宿泊客を乗せてゲートまで行ったようで轍が残っていました。
それよりもうれしい事は、今日下ってきたと思われるスノーシューの足跡があった事です。
この足跡は林道を横切ってそのまま下に続いていました。
恐らく稲子登山口まで下ったものと思われました。(コースタイム1時間)



登山道入り口からゲートまではそれほど積雪は深くならず
スノーシューの足跡の上を歩けば足が雪に埋まる事もなく12時45分に到着。



しかし、ゲートの辺りから積雪は急に深くなり
足跡を踏み抜いてひざ上まで潜ってしまう事も度々でした。

富士見平に13時10分到着



高速を走っていた時も凄い横風でしたが、
登山道を歩いていても場所によっては強風が吹きつけてその寒い事!
体感温度的にはマイナス20℃以上だったと思います。
その度に「おとうさん、大丈夫?」と越を掛けてくれますが、
錆鉄人は寒さを無視しているので「大丈夫!」と答えてそのまま登って行きました。

その後はこのような吹き溜まりを踏み抜く箇所が続々とありペースが落ちる一方でした。



滑川渓谷と硫黄岳の標識のある地点を13時46分に通過。
ゲートから40分と書いてありますが、1時間もかかっています。
本沢小屋までは30分の表示ですが、どれだけかかる事か・・・

天女は息をハーハーしながら頑張っているので
「おかあさん、夫の道楽でこんな所まで来て辛い思いをさせてごめんね。」
と言うと、
天女は
「私はおとうさんがしたいという事はどんな事でも付いて行きます!」
「おかあさんありがとう・・・」
錆鉄人は涙がこぼれましたが、それが地面に落ちる前に氷になったかどうかは分かりません。

そういえば昔の錆鉄人の口癖は
「何て幸せな妻でしょう!」と言って天女を洗脳していたのですが
最近の錆鉄人の口癖は「辛い人生だね!(ごめんね)」に代わっています。

稲子湯からみどり池経由で本沢温泉に行く合流地点ですが、
足跡は一つだけで、それもかなり前のものらしく雪に埋もれていました。



小屋はもうすぐだと思ったのですが・・・




以下は「極寒の厳冬期雲上の湯 アライバル編」で
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体調絶不調!

2017-02-09 06:28:59 | 極寒の厳冬期本沢温泉雲上の湯
【こんな楽しい事(お馬鹿な事)ってそうそうは出来ないので、
 「極寒の本沢温泉雲上の湯」という新しいジャンルを作りました。】

7日車に戻ったのが午後6時過ぎ
エンジンを掛けてヘッドライトを点けた明かりで凍った登山靴の紐を解き
靴を履き替えて暖かくなりつつある車に入った途端にクシャミが連発し、
鼻水が垂れだしたのですが・・・
道の駅蔦木宿までも走行中も、
到着してビールを飲み天女が作ってくれた有名店のカレーを食べている時も、
二重の寝袋に入って寝ている時も、夜中にトイレに行った時も
翌朝5時に起きて5時半に出発して下道走行して帰宅する途中も
帰宅してからも・・・
ずーっと鼻水が泊まらず、
それは水のように粘り気がなくすぐに滴り落ちようとするので
ティッシュで噛み続けているのであります。

風邪をひいたのかと思って体温を測りましたが、
平熱とは高いとはいえ36.1度
ヒーターを利かせた車内から南極越冬隊より寒い我が家に入ったので
いつもより寒く感じて1枚余分にジャンバーを着ていたせいかもしれません。

と言うことで、
その原因を錆鉄人なりに考えると
身体が冷え過ぎた為ではないかと思われます。

錆鉄人は無類の汗っかきであり、
ご存知のように登山中はほとんど短パンに薄いTシャツ1枚でいるのですが、
それでも汗びっしょり

という事で、
今回、極寒の本沢温泉雲上の湯に入る為に
白根館で朝食前に登山服に着替えて、朝食後すぐに出発したのですが、
(登山口に到着するのは12時ごろになると思われたので
 暗くなる前に戻る為に分でも早く出発したかったからです。)
汗をかいてびしょ濡れになったシャツを脱いで雲上の湯に入ると
上がってシャツを着る時にパンパンに凍ってしまっている事が予想され
その想像を絶する冷たさを想像すると
(想像を絶すると言いながら想像するなんて変ですが)
錆鉄人は汗をかかない薄着で登山するのが良いと結論を下したのでした。

という事で、
上はTシャツに普通のボタンシャツだけ
下はボクサータイプブリーフと量販店で買った980円のタイツに登山ズボン(もちろん冬用ではありません)を履き
帽子だけは除雪時に暖かいだろうとホームセンターで買った耳カバーの付いた防寒帽子をかぶり
(でも、ずーっと耳カバーは上げたままでしたが・・・)
手袋(これもホームセンターで980円で買ったもの)をはめただけの姿で
無謀にもずーっと登っていたのでした。
勿論、登山用の高級長袖シャツや雨具類をザックに入れていましたが・・・)

おかげで、全然汗をかきませんでした!

下山時は登りよりも発熱量が少なくなるので
風を防ぐ為に札幌Aさんから頂いたノースフェースのダウンシャツを上に着て下りましたが
気温はマイナス10℃前後で強風が吹きすさび
体感温度はマイナス20℃をはるかに下回るであろう中を7時間近く行動していたのです。
南極越冬隊より寒いと言いながらも室温が15度前後はある居間でさえもっと暖かい服装でいるのに・・・

勿論、錆鉄人は目的の為なら痛みを無視し苦しみを我慢し続ける事を習得しているので
登山中は寒さを無視していましたが、
いかに旧式のターミネーターで超高級耐寒性スキンを装着している錆鉄人であっても
超合金製の身体内部まで冷え切ってしまった為に鼻水が止まらなくなったに違いありません。

それを冷静に判断した錆鉄人は
これ以上身体を冷やさないように昨日はビールを飲まず、
鼻水が流れ続けているので水分補給も考えて暖かいお湯割り梅酒にしたせいか、
今朝は幾分回復した感じです。

天女は下山途中から足の付け根が痛いと言っていたので心配していたのですが、
どうやら筋肉痛だったようで今朝はほとんど痛くなくなったみたいです。

もう歳を考えてこんなお馬鹿な事はやめようかしら・・・
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