手足の指は凍えてくる上、深い雪に足を取られるので
本沢温泉小屋になかなか到着出来ない2人でした。
天女は「おとうさんがしたい事ならどこへでも付いて行くわ」と言ってくれましたが
寒い上に右足も痛み出し、歩けども歩けども到着しないので涙がこぼれたわと言っていました。
それでも天女は頑張って歩いてくれて、キャンプ場の標識を過ぎ
ようやく14時32分「石楠花の湯」に到着。
通路はちゃんと除雪がされていて、すぐ先に小屋が見えます。
小屋について入り口の戸を開けましたが誰もいません。
外に鐘を鳴らして下さいと書いてあったので鳴らしましたが、誰も来ません。
しばらく待っても物音もしないので、もう一度鐘をならして待ちましたが、やはり誰も来ません。
(このあたりの写真がないのは、もう手が凍えてザックのポケットからカメラを出すのも出来ない位だったからです。)
天女が
「温泉に入って戻ってきて払えば?」
と言うので、そうするしかないかと思って戸を締めたのですが
すぐに人が歩いてくる物音がしたので、もう一度戸を開け
「すみません、雲上の湯に入りたいのですが・・・」
と言うと、泊り客ではなく日帰りと分かったのでしょう
「今からでは遅くなって帰れなくなるんじゃない?」
と言われたので(言葉使いは覚えていませんが、こういう内容の話しをしたのでした)
「大丈夫です、ここまで3時間で来ましたから!」
と若干サバを読んで答えると
「それなら長湯は出来ないだろうけれど、しばらくして上がれば大丈夫でしょう。はい1200円」
と言われて、晴れて入浴許可をもらったのでした。
「嫁さんは入らないと言うので僕だけです。」
と言って600円を払い
「入浴した人はいますか?」
と聞くと
「今日はいません。」
との事。
つまり、今日はいないけれど昨日は入浴した人がいて
簡単に歩いていけるものと楽観的な想像をする錆鉄人でした。
天女が「おとうさん、マイナス10℃よ!」
と言うので苦労して温度計を撮影。
そして、雲上の湯のある峠のほうへ歩いて行ったのですが、
少し行くとトレースは雪に埋まっていました。
おいおい!と思いながらも錆鉄人は目的地にまっしぐら!
と言いたい所でしたが、
露天風呂への降り口がどこだったか忘れているというか、
深い雪でどこが登山道かさえさっぱり分からなくなっているので
途中で河原の覗ける所まで横に寄ってみましたが露天風呂の痕跡もなく、
さらに登っていくとやっと標識がありました。
このあたりまで来ると登山道らしき所さえわからず
「露天風呂」の標識の差している方向にも踏み跡の痕跡と思える凹みさえなかったのですが
錆鉄人はこの写真の中央やや左側にある凹みが露天風呂への下り口かと思い
腰までの雪をかき分けて進みましたが、その先は絶壁で転落しそう。
命からがら戻ると、天女が
「あそこに標識があるわよ」(右1/4位の位置)
と言うのでやっと下り口が分かりました。
またまた雪をかき分けて進むと
遂に露天風呂への通路を示す杭が並んでいて、
その向こうに露天風呂が見えるかと思いきや、
なにやら小屋があるのかな?と思えるものが見えました。
ここは谷底に向かって急な斜面に作られた道があるはずですが、
深い雪でどこが道なのかは分かりません。
鉄杭の上のほうを慎重に下りましたが、
途中から鉄杭はかなり離れた下のほうと2列になっていたので
そちらのほうへ移ろうとしたら深い溝のような所がありましたが
無事に杭の所に到着し、さらに杭に沿って下りました。
そして、遂に!
憧れの極寒の中の雲上の湯に到着!
小屋のように見えたのは、
露天風呂の上に板を渡して温泉が冷めないようにされていたからでした。
続く
本沢温泉小屋になかなか到着出来ない2人でした。
天女は「おとうさんがしたい事ならどこへでも付いて行くわ」と言ってくれましたが
寒い上に右足も痛み出し、歩けども歩けども到着しないので涙がこぼれたわと言っていました。
それでも天女は頑張って歩いてくれて、キャンプ場の標識を過ぎ
ようやく14時32分「石楠花の湯」に到着。
通路はちゃんと除雪がされていて、すぐ先に小屋が見えます。
小屋について入り口の戸を開けましたが誰もいません。
外に鐘を鳴らして下さいと書いてあったので鳴らしましたが、誰も来ません。
しばらく待っても物音もしないので、もう一度鐘をならして待ちましたが、やはり誰も来ません。
(このあたりの写真がないのは、もう手が凍えてザックのポケットからカメラを出すのも出来ない位だったからです。)
天女が
「温泉に入って戻ってきて払えば?」
と言うので、そうするしかないかと思って戸を締めたのですが
すぐに人が歩いてくる物音がしたので、もう一度戸を開け
「すみません、雲上の湯に入りたいのですが・・・」
と言うと、泊り客ではなく日帰りと分かったのでしょう
「今からでは遅くなって帰れなくなるんじゃない?」
と言われたので(言葉使いは覚えていませんが、こういう内容の話しをしたのでした)
「大丈夫です、ここまで3時間で来ましたから!」
と若干サバを読んで答えると
「それなら長湯は出来ないだろうけれど、しばらくして上がれば大丈夫でしょう。はい1200円」
と言われて、晴れて入浴許可をもらったのでした。
「嫁さんは入らないと言うので僕だけです。」
と言って600円を払い
「入浴した人はいますか?」
と聞くと
「今日はいません。」
との事。
つまり、今日はいないけれど昨日は入浴した人がいて
簡単に歩いていけるものと楽観的な想像をする錆鉄人でした。
天女が「おとうさん、マイナス10℃よ!」
と言うので苦労して温度計を撮影。
そして、雲上の湯のある峠のほうへ歩いて行ったのですが、
少し行くとトレースは雪に埋まっていました。
おいおい!と思いながらも錆鉄人は目的地にまっしぐら!
と言いたい所でしたが、
露天風呂への降り口がどこだったか忘れているというか、
深い雪でどこが登山道かさえさっぱり分からなくなっているので
途中で河原の覗ける所まで横に寄ってみましたが露天風呂の痕跡もなく、
さらに登っていくとやっと標識がありました。
このあたりまで来ると登山道らしき所さえわからず
「露天風呂」の標識の差している方向にも踏み跡の痕跡と思える凹みさえなかったのですが
錆鉄人はこの写真の中央やや左側にある凹みが露天風呂への下り口かと思い
腰までの雪をかき分けて進みましたが、その先は絶壁で転落しそう。
命からがら戻ると、天女が
「あそこに標識があるわよ」(右1/4位の位置)
と言うのでやっと下り口が分かりました。
またまた雪をかき分けて進むと
遂に露天風呂への通路を示す杭が並んでいて、
その向こうに露天風呂が見えるかと思いきや、
なにやら小屋があるのかな?と思えるものが見えました。
ここは谷底に向かって急な斜面に作られた道があるはずですが、
深い雪でどこが道なのかは分かりません。
鉄杭の上のほうを慎重に下りましたが、
途中から鉄杭はかなり離れた下のほうと2列になっていたので
そちらのほうへ移ろうとしたら深い溝のような所がありましたが
無事に杭の所に到着し、さらに杭に沿って下りました。
そして、遂に!
憧れの極寒の中の雲上の湯に到着!
小屋のように見えたのは、
露天風呂の上に板を渡して温泉が冷めないようにされていたからでした。
続く