まず朝6時半頃にに除雪をしました。
玄関から道路までの除雪
車庫の除雪
車庫のビッグウェーブ
10時過ぎに買い物に行こうとすると10cm以上積もっていたので
帰って来た時に入れなくなるといけないので除雪し、
そして、今3回目の除雪を終了しました。
3回目はそれほどなかったのですが、身体を温める為です。
そして、玄関の風除室にテーブルを設置し、
ストーブに点火して
それでも寒いので防寒装備で
今から今年初めてのバーベキューです!
天は極寒の山の中に温泉を造れりと云へり
錆 諭吉
まずは本沢温泉「雲上の湯」についての説明です。
長野県の八ヶ岳の(北のほうの)硫黄岳の北方に位置し
標高は2150mで「日本一標高が高い露天風呂」として知られています。
pH2.3の硫化水素泉で浴槽の底から湧き出しています。(白い濁り湯)
混浴ですが脱衣場はなく、登山道から覗く事も出来る位置なので女性の入浴は困難です。
近く(徒歩5分ほど)に通年営業の本沢温泉小屋があり、宿泊者は無料で入浴出来ます。
錆鉄人は硫黄岳に日帰り登山をした時に天女と一緒に雲上の湯に入浴しましたが、
この時は運良く誰もいなくて貸し切りでした。
(実際は雲上の湯が目的で硫黄岳はおまけでした。)
日帰り入浴は600円、本沢温泉にはほかに石楠花の湯などがあり、これも日帰り入浴出来ます。
本沢温泉への最も近い登山口は、稲子湯から少し下って林道を車で4kmあまり走った所の本沢入口です。
(徒歩なら約1時間)
無料駐車場がありますが、シーズンの土日は満杯の可能性があります。
なお、四輪駆動車はさらに先のゲートまで走行可能ですが、
デコボコ、道幅ギリギリで急カーブ、対向車が来ても避ける場所はないので錆鉄人は絶対に行こうと思いません。
本沢入口から本沢温泉までのコースタイムは2時間です。(案内標識では2時間半)
本沢温泉までは急な登りが一切ない登山というより遊歩道のようなルートです。
冬季はこの林道は除雪されないので、一般的に普通車の侵入は不可能(積雪による)です。
錆鉄人が駐車した林道の入り口か、稲子湯の有料駐車場(1日300円)に駐車して歩く事になります。
(稲子湯駐車場から冬季若干の駐車スペースがある林道入り口まで約1.3km)
*注意(2022年情報)
このルートは冬季通る人がほとんどないようで、
本澤温泉小屋からはしらびそ小屋経由のルートで来るようにと指示されました。
降雪直後でない限りトレースがあると思われます。
稲子湯からは「しらびそ小屋経由のルート」もありますが、コースタイムは3時間50分
林道に回って本沢入り口まで歩いても1時間程度なので、
本沢入口からのルートが早くてしかも楽だと思われます。
以上のコースタイムは夏季のものであり、
積雪期は積雪量やトレースの有無によって大幅に長くなります。
トレースがあっても1.5倍程度と見る必要があると思われます。
なお、本沢温泉に宿泊する場合は雪上車による送迎があり(電話予約)
本沢入り口の先のゲート(夏季の四輪駆動車用の車止め)まで送ってくれるようです。
宿泊料金は本館個室で9700円、錆鉄人は泊まった事はありませんが、
個室といっても非常に狭く布団を敷いたらほとんど隙間がなくなるのではないかと思われます。
それでも温泉旅館だと思えば、それも日本一高所の露天風呂に入れると思えば高くはないと思います。
さて、やっと本題の「極寒の厳冬期雲上の湯 入湯のすすめ」に入ります。
今回、錆鉄人と天女が行って分かりましたが、
この厳冬期に雲上の湯に入る人はほとんどいないようで、腰までの雪をかき分けて進みました。
雪上車の轍は残っていたし、土日はそれなりに宿泊する人もいると思われますが、
勿体ない事に雲上の湯には入っていない様子でした。
折角本沢温泉まで行ってと泊まるのだから、
目と鼻の先にある標高日本一の露天風呂「雲上の湯」に入ろうと思うのが普通だと思うのは錆鉄人だけでしょうか。
(錆鉄人は普通じゃないという事かも?)
錆鉄人が行った2月7日の宿泊客は0で、小屋の売り上げは錆鉄人の入浴料600円だけだったと思われます。
このままでは「利益・採算優先」で本沢温泉小屋は冬季閉鎖されないとも限らないのではないでしょうか。
という事で、
「極寒の厳冬期雲上の湯 入湯のすすめ」なのです。
冬の天狗岳とかとっても素敵で(錆鉄人は登っていませんが・・・)
登る人にとって小屋の営業は強い味方です。
稲子湯まで行くだけでも・・・遠いです。
そこから雪の中を歩くのは・・・大変です。
・・・寒いです。
極寒の吹きっさらしの中で服を脱ぐのは・・・もっともっと寒いです。
露天風呂の湯温は42℃ですっごく気持ちが良かったですが、
風呂から上がって服を着る時の厳しさと言ったら・・・想像を絶します。
そして帰りも厳しい雪道歩きが待っています。
日本一の高所にある露天風呂だといっても、そこまでして何で行くのかよ!
さばかりの事(山歩きや寒さなど)に行かぬや
さばかりの事(極寒の厳冬期雲上の湯の入湯)に行くるや
止せ止せ問答
錆 啄木
「極寒の厳冬期雲上の湯の入湯」
錆鉄人は心の中の勲章だと思っています。
あの山田べにこさんも入った極寒の厳冬期雲上の湯
再掲しますが、錆貫之ふうに言えば
「女もすなる極寒の厳冬期雲上の湯入湯といふものを、男もしてみむとてするなり」
(土佐日記ならぬ登山日記)
男たちよ、雲上の湯を目指せ!
(自己責任でお願いします!)
【追記】
極寒の厳冬期雲上の湯の勧めをしておきながら、装備に関して書いていなかったので追記します。
場所は標高2150mの八ヶ岳山中で、登山道から谷へ急坂を下った所にあり、冬季の入山口から往復で7~8時間はかかります。
(積雪量やトレースの有無でもっとかかる場合もある)
厳冬期は積雪は勿論、気温がマイナス20℃に達する事もあると思われますので、当然冬山装備が必要です。
また天候が荒れた場合は遭難の恐れもないとはいえませんので、悪天候時の強行は厳禁です。
今回、我々はアイゼンは持って行きましたが、スノーシューは持って行きませんでした。
このルートは本沢温泉小屋が通年営業されているので、
冬季でも登山者が多くトレースはあるだろうと判断したからですが、
念のためスノーショーの携行をお勧めします。
逆に、アイゼンは全く不要だと思いますが、
本沢温泉小屋から天狗岳や硫黄岳を目指すなら必要かも知れません。
錆鉄人的には、スノーシューは膝上以上のラッセルが続く場合
アイゼンは凍った斜面を歩かなければならない場合のみ必要と考えていて、
今は雪さえあればアイゼンを装着するという安易な風潮に疑問を感じています。
単に面倒だから装着せずにいるという面もありますが、登山靴だけで雪道を歩く訓練こそ必要ではないでしょうか?
錆鉄人の場合は天女と二人だけで行動するのでスノーシューでのラッセルには限界があり
荒島岳の餅が壁から頂上まで位の距離なら行こうと思いますが
(たいていは強風で雪はそれほど深くないからです)
本沢入り口を過ぎたあたりからラッセルが必要な場合は退却すると思います。
(登るにつれて積雪は深くなるからです)
服装は常識的な冬山装備で良いと思います。
錆鉄人のように汗っかきだからといってTシャツに長袖シャツだけというのは無謀です。
(おかげで?2日間鼻水が止まらずに鼻の下がヒリヒリし、上唇は風邪熱が出たのか赤黒く腫れていました。)
錆鉄人は寒がりなので、寝る時は服を3~4枚着て電気敷毛布に羽毛布団と毛布2枚で寝ているというのに・・・
すでに白根館で着替えた時から「躁状態」であったから寒さを感じなかったのではないかと思いますが
車に戻った時は「八甲田山死の彷徨」の数歩手前だったのかもしれません。
(錆鉄人は動いている限り寒くはないのですが、天女が動けなくなったらヤバかったかもしれません。
遭難の大半はパーティの誰かが動けなくなった場合に起こるもので、
天女と二人ならその心配はありませんが、その前にそういう危険がある天候で山には登りません。)