愛妻家の錆鉄人は、おわら風の盆に憧れていた天女を9月1日に連れて行きました。
行く事を決めて
「どうせ行くなら踊りを習って輪踊りに参加したら?」
と言うと、天女は浴衣の着方を練習して「何とか」着れるようになったのですが、
「姿見がないと出来ないから浴衣に着替えて車に乗ります。」
「キトキト寿司でお昼を食べようと思っていたんだけど、それじゃ行くの止める?」
天女は必至で練習して・・・八尾の何処かで着替える事にしました。
混雑が嫌いな錆鉄人なので8時過ぎには家を出発して、
砺波のキトキト寿司に到着したのは11時過ぎ
まだ回転間際なので客の入りは半分以下
それが幸いして限定20食の超お得なランチが注文出来ました。
錆鉄人は1280円?だったか「上にぎりセット」
それ以外に4~5皿食べて大満腹でした。
すぐに出発して八尾のテニスコート駐車場に到着したのは1時前、
駐車していたのは数十台でしたが、ほとんどが車中泊と思われる車でした。
この時間、シャトルバスはまだ動いていないので、歩いて約3kmほどの曳山展示館へ行きました。
ここで踊りの講習会が14時から16時まであると調査済みだったからですが、
実際には14時からと15時からの2回ありました。
勿論、天女は1回目の講習を受けました。
まずは解説
基本的に踊りは種播きの所作で
初めは手を左上で3回、右下で1回たたき・・・
棚に置かれたザルに入った種籾を上の段・下の段・上の段と確認する動作を確認し
(上の時は左手は下向きで右手は上向きで、下の時は左右の手の向きを入れ替える)
次はザルを持って種を右に播き、左に播き
(播き終わって)ザルに種籾が残っていないか右・左と傾けて確認
(種蒔きが終わって)笠を脱いで、神様に感謝して顔の前で手を合わせ、
最後に腰を落としながら両手を大きく開き、最初に戻るというのが基本の動作で、
歌が1番から2番になると稲刈りの仕草を1回入れて通常の踊りを踊る
というような説明でした。(当然、これに足運びがあります。)
説明を聞きながら客席の横で一人練習する天女でしたが、
いよいよみんなが立ち上がって解説に合わせて踊る段階になりました。
上手な人もいれば下手な人もいて・・・
天女の踊りはというと・・・
「私、こういう事は苦手なの・・・町内の祭りの踊りの時も苦労したわ。でも踊るのは好きなの!」
と言う位ですから、ずーっと講師の方を見ながら手足を動かしていましたが・・・
「優雅」にはほど遠く、どちらかというとカマキリが鎌を上げ下げしてるような・・・
向上心が強い天女ですから、当然15時からの2回目の講習も受講
どうやら、少し「様」になって来ました。
2回の講習を受けてもまだ不安げな天女でした。
17時まで町流しをやっているのですが、今頃行っても人垣で見られる訳もなく
事前の調査では、
風の盆の町流しの休憩時間である17時から19時の間になると弁当が売り切れてしまうので
早めに買って休憩時間に食べると良いと書いてあったので
さっそく曳山展示館の前のテント店で弁当を買い、前のベンチで食べました。
買ったのはこれだけ(キトキト寿司でたくさん食べたのでやや控えめモード)
焼きさば寿司1000円、ます寿司おにぎり200円×2、笹寿司2個入り400円、
ビールはザックに入れて持って来たもの(買えば350円とホテル並み!)
焼きさば寿司はちょっと小さめでしたが十分おいしかったです。
ます寿司のおにぎり
笹寿司
少し周辺を見て回って、諏訪町の場所取りに行きました。
さすがにまだ早いので好きな場所が選べましたが、
雲行きが怪しくなって来ていたので、雨宿りが出来るように車庫の前の場所を確保しました。
19時から町流しが始まり、輪踊りは22時からだったので、
当初の予定では町流しを見た後、駐車場まで戻って天女が浴衣に着替え、また会場まで歩いて戻る計画だったのですが、
結構長い距離を浴衣で往復するのは大変と考え、愛妻家の錆鉄人が浴衣を取りに行く事にしました。
駐車場に着いたのは18時頃でしたが、駐車場はほぼ満車でした。
天女の浴衣セットをナップザックに入れ、帰りはほとんど走って戻ると、道路の脇はほぼ占拠されている状況でした。
天女が人並みの後ろの駐車場の一角で着替えさせて下さいとその家の人にお願いすると、
何とご親切にも座敷に上げて頂き、姿見も持って来て下さったとの事。
という事で、流しが始まる前に記念撮影
19時前になると係りの人が来て、撮影時にフラッシュを使わないようにとお願いし、
道路にはみ出している人には下がるように伝えながら行き来し、やがて通りの向こうで町流しが始まりました。
なかなか近づいて来ないのですが・・・
19時40分頃やっと隣りの家の前までやってきました。
やがて我々が座っている場所(玄関先)まで来て、御花のお礼の舞いが始まりました。
何と!
錆鉄人と天女の目の前で踊ってくれました。
ワーッ目が合っちゃった!
後ろの踊り子たちが近づいて通り過ぎて行きました。
踊り子の後ろは歌と楽器を演奏する人が続きます。
道路の両脇は立錐の余地もない程の人混みなので、踊りが終わった方向に歩いて他会場に移動しました。
が、どこも凄い人垣で腕を一杯に伸ばして撮影しました。
踊りを見ようとしたら、先に場所を確保しておくしかありません。
2回目の町流しを見るのは無理な事が分かったので、輪踊りが始まるまで町内を散策しました。
切絵のお店、1点数万円もしていました。
素敵な踊り子!
(これはあるお店にあったポスターですが・・・)
コロッケを買って腹ごしらえをして・・・長い時間待ってやっと輪踊りが始まりました。
輪踊りというので「丸い輪」になるのかと思っていましたが、実際は町内の長い道路の外側を踊りながら進み
端まで来たら回り込んで反対側の道路の端を進み、1周するのに1時間ほどかかる感じでした。
中央には小さな舞台があって模範演技をしています。
天女は「先生」の後ろをキープして踊っていました。
時間的にも遅いので観光客も少なくなっている上、その観光客も踊っているので周囲は結構すいていて
錆鉄人はずっと天女を追いかけて撮影してました。
ほぼ1週した所で天女は踊りに満足し、それから駐車場まで歩いて戻りましたが、
シャトルバス乗り場の前は凄い行列だったので歩いたほうが早かったと思われました。
楽しいおわら風柄の盆も思い出です!