桜には開花標準木があるように、
天女さんちにはミョウガ採取時期を調べるための標準ミョウガがあります。
はっきり言って増えすぎで、中に蛇か獣が潜んでいるのではないかと怖いくらいです。
10日ほど前から時々根元を覗いていましたが・・・
ミョウガがかなり大きくなってきたので、山に採りに行きました。
山はクマヤイノシシ、鹿その他様々な獣が跋扈していて、もう魔界そのものです。
この辺りの人はみんなそれを知っているので、誰も山には入ろうとしません。
山菜を取りに山に入るのは実態を知らない「町の人」と、熊より強いターミネーターだけです。
ミョウガの採取は大変です。
朝はやぶ蚊の大攻撃
葉の裏で夜露をやり過ごしているやぶ蚊を突くようなものですから・・・
昼はアブやオロの波状攻撃
アブは服や皮膚に止まってしばらくしてから刺しますが、オロは瞬間攻撃です。
刺されないように太鼓を叩くおもちゃのサルのように身体を動かし続けながら
ミョウガの根元の杉の葉を押しのけミョウガを探します。
最近は頭はスクーター用のヘルメットをかぶっているようにしました。
いつ行っても刺されてぼこぼこになるのですが、
今日は2時ごろに出動、イノシシ除けの電気柵を外して林道を山に入って行きます。
そこからは出来るだけスクーターのエンジンをふかして爆音を立てたいところですが、
落ち葉の降り積もった道路は、夜の雨でつるっつる!
しかたがありません、ミョウガがたくさんはえている所まで行ってスタンドを立て・・・
バルルルーン!
バルルルーン!
爆音を轟かせましたが、この時ばかりは破れたマフラーを修理しなければ良かったのにと思いました。
続いて、懐ならぬウエストバッグからピストルを取り出して・・・
バーン!
バーン!
バーン!
ターミネーターが現れたから遠くへ行くようにという信号です。
早い話、熊が怖いからですが・・・
最近の熊はハンターに鉄砲で撃たれた経験がないので、
人間を恐れないし、鉄砲の音にも驚かないかもしれません。
4~5年前は山の至る所にミョウガの森が広がっていて、
2~3時間でバケツ2杯分位採取できたのですが・・・
イノシシがミョウガを食べるようになってミョウガの森が激減してしまいました。
ミョウガ採取はこのように「命懸け」なので、写真を撮っている余裕はありません。
汗でぼとぼとになって採取を終え、電気柵を元通りに張って家に帰りました。
収穫はこれだけ
天女が洗ってくれました。
すっごく頑張ったのですが、数年前の半分です。
これはミョウガを待ち望んでいる京都の姉に送ります。
(すでにエビスビールをもらっているので送らないわけには行きません・・・)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます