これは、オオフガクスズムシソウ?
スズムシソウ(鈴虫草)はラン科クモキリソウ属の植物。和名は花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ていることによる。
実は、この花はこれまで目にしたことがなかった。たまたま、砂原岳登山道(望洋の森コース)の西円山分岐手前付近で、6月下旬に多く見られるということを知った。時期的にやや遅い心配はあったが、ダメもとで出掛けてみた。しかし、まだ待っていてくれた・・・ラッキー!
この山域には、スズムシソウ(セイタカスズムシソウ?)とオオフガクスズムシソウの2種類があるという。オオフガクスズムシソウは、花の形はスズムシソウとは似ているが、色は紫褐色で濃く、全体に小さい。側萼片は広線形で横に伸び、側花弁は線形で下垂する。唇弁は強く巻き込み、中央に濃い暗紫褐色の紋が大きくて目立つ・・・とのこと。フガク(富岳)は富士山の麓で発見されたことによるらしい。
見たときには、この2つの違いは良く分からなかった。しかし、帰宅後にカメラに収めてきたものを、落ち着いて良く見たら、下載の2種類に分類できそうな気がする。果して、合っているかどうか?
<スズムシソウ(セイタカスズムシソウ?>
上の2枚は、下の林の中で見つけたものだが、こちらがスズムシソウなのか・・・こちらの方が、スズムシの羽に似ている。
<オオフガクスズムシソウ>
この2枚とトップ画像が、オオフガクスズムシソウ
これも、緑色のオオフガクスズムシソウとのこと(エゾクモキリソウともいう)
クモキリソウ
ツレサギソウ
もう終わりかけのベニバナイチヤクソウ
そのほかに目に付いた花々
(左上)イワギキョウ、(右上)ヨツバヒヨドリ、(左下)タルマエソウ(イワブクロ)、(右下)エゾスカシユリ
(左上)シラタマノキ、(左下)ハクサンシャクナゲ、(右上)ミヤコグサ、(右中)シロバナニガナ、(右下)ハナニガナ
西円山(544m)と砂原岳(1112m)の分岐まで行ったら、西円山から3人連れが下りて来た。昨年、隅田盛で会った高校時代の同期のTa君ご一行だった。砂原岳を目指したが、飛ばされそうな強風で戻ってきたそうだ。
西円山山頂から砂原岳を見上げる
昨年この崖を越えて砂原岳に登った、テントウ沢源頭部と砂原岳北西尾根
砂原岳4.5合目付近から、西円山と噴火湾を眺める
砂原岳4.5合目付近から森町市街地と噴火湾を見下ろす。
9:00登山口~10:15分岐~10:25西円山10:30~10:40砂原岳4.5合目~11:35登山口
花を探しながらの歩きだったので、ゆっくりペースだった。トータル2時間35分。
帰りにちゃっぷ林館で温泉に入り、ワンコインランチを食べて、帰路に就いた。
◎過去の山行記録~②17,10,6「西円山下見登山」 ①15,8,23「西円山~砂原岳」