Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

同窓会の評議員会に飛び入り参加

2012-12-18 | Weblog
原発被災地である福島で自民党が支持されたのには驚愕した、という意見が多い。私もがっかりした。しかしこれは、日本が営々と続けてきた、地域であり国の、「保守」の姿である。アメリカに依存しつつ、カネとコネを頼りに築いてきた、主体性なき国家を支える「地域」の姿である。……沖縄選挙区・比例区の当選者七人のうち四人が自民党系であることにも茫然とする。ただ、この七人全員が米軍普天間飛行場の県外・国外を求める考えを示し、防衛省が年明けにも提出する名護市辺野古移設に向けた埋め立て申請に、仲井真弘多知事は応じるべきではないとしている。「辺野古移設」を謳い憲法を改正し自衛隊を国防軍と位置づける自民党の政権公約に、自民党系議員が反対しているのだ。なんだかおかしくないか。この自民党系議員たちは自身の立場を「県外移設」とした上で、埋め立て申請を承認するか拒否するかは知事自身の判断であり、自分自身は責任を負わなくていいと考えているわけだ。西銘恒三郎氏(自民・元)は「私たちは知事と同じように『県外が早い』という立場だ」と、「早い」という緩い言い方でごまかし、「埋め立て申請が実際に出た時に判断する」と、ほぼ無抵抗に受け入れるであろう可能性を示した。いま本気で反対しなくていつ反対するのだ。……得票率と議席率が同期しない小選挙区制は、わずかな風向きの変化で、オセロゲームのように、ドミノ倒しのように、一政党が地滑り的勝利を収める場合がある。早くこの「一票の格差」もありすぎる現行の選挙制度に対して、より明瞭な強制力のある「違憲」判決を下し、選挙のやり直しをしてほしいものだ。……名古屋から五時間半、満席のバスに揺られて岡山へ。劇場での仕事はさくさくと進み、夜、同級生三村泰彦さんに連れられ、たまたまこの日にあった中学校同窓会の評議委員会に飛び入り参加させていただく。芝居の宣伝もさせていただく。新岡山県知事も、日曜に衆議院に当選したばかりの新議員も、後輩なのである。初めて彼らと話す。岡山という比較的恵まれた地で育った人間たちが、今後、積極的に日本という国と地域の関係を結び直す役割を果たしてゆければ、と思う(写真は同会・三村氏撮影)。本日の『星の息子』岡山公演は午後7時より、市民文化ホール。
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