Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

悪夢のリアルに抗して

2012-12-03 | Weblog
衆院選で、「日本維新の会」が半数を超える新人の立候補予定者に対し、各小選挙区で開かれている公開討論会への参加を見送るよう指示していた。「新人が討論会で失言するとイメージダウンが大きく、地元事情に疎い落下傘候補は特に危ない」ということらしい。あまりにも不真面目だ。自分の言葉を持てない者に社会性はない。責任感もない。……イスラエルはパレスチナの国連オブザーバー資格を「組織」から「国家」に格上げする国連総会決議が採択されたことへの報復措置として、パレスチナ自治政府の代行として徴収した税金約4億6000万シェケル(約100億円)の自治政府への送金を凍結するという。さらに「イスラエル政府は国連総会決議を拒否する」と言明。国際社会はもっと怒るべきだ。奪われる者の痛みを想像することができなくなっているのか。……QABドキュメンタリー『標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~』1時間バージョン(写真)、新たに加わった普天間ゲート前封鎖シーンの白眉は、クルマに立て籠もり機動隊に囲まれながら「安里屋ユンタ」を歌う女性、この痛みの表現。……中央道のトンネル天井板崩落。なんだかこの国全体のボロボロさ加減の象徴のように思えてくる。この事態は、列島改造、高度成長を知らない世代にとっては、「初めからあった豊かな世界」がまぼろしであったという不穏さで迫ってきているだろう。……臨界か爆発か、関東地方全域が壊滅的な被曝をするという夢を見た。ふだん夢についてなどは書かないのだが、これは私という人間にさえ起きている、今現在の「現象」だと考えて、記す。……この悪夢の時代をどう乗り越えていくのか。不安に負けないためにはどうするか。昨日ある若い人に話したが、まずは「自分の言葉で語る」「自分の言葉を見つける」ことしかないだろうし、そのためにこそ、「他者」と、「他者の痛み」を知ることが必要なのだと、気がつくしかない。それはその人自身の「リアル」を見つけることでもある。
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