でーつもけーつも（岡山弁「どいつもこいつも」）

２８日、東電は福島第１原発３号機原子炉建屋１階の北東エリアにロボットを投入し、放射線量を測定。床表面付近で毎時最高４７８０ミリシーベルトに上ったと発表。昨年１１月にほぼ同じ場所の線量を計測した際は同１３００ミリシーベルトだった。臨界なのか。爆発リスクが高まってきたため、窒素の注入作業をしたという。なぜ世間は平然としているのか。報道は消極的なのか。……日本維新の会・石原代表は「原発は３０年代までにフェードアウト（消滅）する」との方針を「見直す」という。彼は自党の公約を知らなかったわけだし、党内のコンセンサスももちろんとれていないらしい。……前原経済財政・国家戦略担当相は、日本未来の党が「卒原発」として１０年以内の原発全廃を打ち出していることについて、「１０年で原発ゼロまでは、使用済み燃料の問題をとっても絶対に無理だろう。空理空論といわざるをえない」と批判。見当違いも甚だしい。「原発を稼働させないこと」と「使用済み燃料貯蔵問題」は、どちらも取り組まなければならないだけだ。……パレスチナの国連での地位が「オブザーバー国家」に格上げする決議案が国連総会で採択された。当然のことだ。今までが異常だったのだ。ところがクリントン米国務長官 はこの件を「残念であり、望ましくない」「和平へのさらなる障害になる」と批判。中東和平はイスラエルとパレスチナの「直接交渉でしかもたらされない」とも強調した。直接交渉も何も、相手を無視し侵略と虐殺を繰り返しているのは、アメリカの支援するイスラエルなのだ。また、ライス米国連大使は声明で「パレスチナの人々は翌朝、生活が何も変わっていないことに気が付くだろう。この決議はパレスチナが国家であることを認めていない」という。なんという底意地の悪さ。そしてイスラエルは占領地の東エルサレムとヨルダン川西岸の「入植地」に計約３千戸の入植者住宅を建設すると発表。占領地への入植活動は国際法違反。パレスチナの「国連オブザーバー国家」格上げに対する報復措置であり、和平交渉を拒否しているのがどちらの国なのかは明らかだ。……佐々江賢一郎駐米大使は、着任後初の会見で、普天間移設問題について「沖縄県内に移設することが抑止力の維持につながる」、日米地位協定については「日本政府としては修正せずに対応するという立場だ」。何も勉強していないらしい。これが日本側の意見としてアメリカに伝わることの責任をとれるのか。……「日本未来の党」についてはまだわからないところもあるが、「小沢一郎氏色が強い」ことを批判の理由にするのは理解できない。嘉田由紀子代表が言うように「皆が小沢を怖れている」わけではなく、「反小沢」を喧伝してきたマスコミが、もはやその根拠を言挙げできないと白状しているだけだ。たとえば「被告・小沢」として言われ放題であった「反小沢」キャンペーンがあったなら、それは現在は「反検察」に変わっているべきだが、そうはなっていない。そもそも嘉田代表が小沢氏と同意見であるなら、「小沢色」という決めつけは当たらない。