10日午後6時45分ごろ、東村高江の海岸約200メートル上空で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが空中給油しながら南下していく様子を住民が目撃。「前方を飛んでいた米軍機からホースが伸び、オスプレイに給油したまま移動していった」「低く飛んでいたから、ホースまで見えた。集落の近くで給油しながら南下するのを初めて確認した」という。沖縄県議会でオスプレイの追加配備とF22ラプター戦闘機の配備延長の中止を求める首相、財務相、防衛相あての抗議決議・意見書を、全会一致で可決したばかりだというのに……。
その共同体が「民主主義」をどれだけ持ち得ているかの能力を計るハカリは、「民意」をどれだけ反映できるかということに、かかっているはずだ。
参院選公示日の7月4日、福島駅前で行われた安倍総理の第一声となる演説会に、「総理、質問です。原発廃炉に賛成? 反対?」と書いた自作のプラカードを持って参加した女性を、自民党秘書を名乗る男性と3名の警察官が取り囲み、プラカードは没収、さらに「住所、氏名、電話番号」をしつこく聞き出した。警察官職務執行法の第2条「警察官は、異常な挙動、その他、周囲の事情から合理的に判断して、何らかの犯罪を犯し、もしくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者、またはすでに行われた犯罪について、もしくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を、停止させて質問することができる」とあるらしいが、この女性の行動は異常でもなければ犯罪にあたりもしないだろう。その女性は泣き出すまで追い詰められ、今も恐怖心に苛まされているというから、これは自民党と警察の責任問題だ。もっと問題にされるべきだし、この女性の背後には多くの「反原発」の人々、多くの「民意」がある。表現の自由を否定し、暴力的に排除する態度は許されてはならない。
うだりつつ机に向かう一日。夕刻、出かけて、新作で取り上げる井原西鶴を研究するため、日米芸術家交換プログラムで三ヶ月来日しているというジョン・ジェスラン氏のドラマ・リーディング&トーク『ピロクテーテス』を観る。麻布鳥居坂をえっちら登り、国際文化会館へ。ちゃんと話したことはないが、ジョン・ジェスランはニューヨークで『屋根裏』を観てくれている。終えて、六本木にしては安い中華屋へ。ジョンは日本戯曲をもっと英訳して紹介すべきだという。今までの出版物は翻訳に問題がありすぎるとも。ついつい停滞しがちだが現在も抱えている翻訳プロジェクトを進めなくてはと思う。
そのリーディングに来ていた大学の先輩である安藤朋子さんに彼女が参加する〈愛知トリエンナーレ〉のチラシを見せてもらう。いろいろな作品が出場するようだが、一番人気は、大友良英とあまちゃんビッグバンドだろうなあ。『あまちゃん』サントラも異例の売れゆきというが、もう二十年前になるが大友初のサントラ『青い凧』は思い出深い。東京演劇アンサンブル『荷』の音楽を作ってもらった時にも『青い凧』の方法論を導入している。
その共同体が「民主主義」をどれだけ持ち得ているかの能力を計るハカリは、「民意」をどれだけ反映できるかということに、かかっているはずだ。
参院選公示日の7月4日、福島駅前で行われた安倍総理の第一声となる演説会に、「総理、質問です。原発廃炉に賛成? 反対?」と書いた自作のプラカードを持って参加した女性を、自民党秘書を名乗る男性と3名の警察官が取り囲み、プラカードは没収、さらに「住所、氏名、電話番号」をしつこく聞き出した。警察官職務執行法の第2条「警察官は、異常な挙動、その他、周囲の事情から合理的に判断して、何らかの犯罪を犯し、もしくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者、またはすでに行われた犯罪について、もしくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を、停止させて質問することができる」とあるらしいが、この女性の行動は異常でもなければ犯罪にあたりもしないだろう。その女性は泣き出すまで追い詰められ、今も恐怖心に苛まされているというから、これは自民党と警察の責任問題だ。もっと問題にされるべきだし、この女性の背後には多くの「反原発」の人々、多くの「民意」がある。表現の自由を否定し、暴力的に排除する態度は許されてはならない。
うだりつつ机に向かう一日。夕刻、出かけて、新作で取り上げる井原西鶴を研究するため、日米芸術家交換プログラムで三ヶ月来日しているというジョン・ジェスラン氏のドラマ・リーディング&トーク『ピロクテーテス』を観る。麻布鳥居坂をえっちら登り、国際文化会館へ。ちゃんと話したことはないが、ジョン・ジェスランはニューヨークで『屋根裏』を観てくれている。終えて、六本木にしては安い中華屋へ。ジョンは日本戯曲をもっと英訳して紹介すべきだという。今までの出版物は翻訳に問題がありすぎるとも。ついつい停滞しがちだが現在も抱えている翻訳プロジェクトを進めなくてはと思う。
そのリーディングに来ていた大学の先輩である安藤朋子さんに彼女が参加する〈愛知トリエンナーレ〉のチラシを見せてもらう。いろいろな作品が出場するようだが、一番人気は、大友良英とあまちゃんビッグバンドだろうなあ。『あまちゃん』サントラも異例の売れゆきというが、もう二十年前になるが大友初のサントラ『青い凧』は思い出深い。東京演劇アンサンブル『荷』の音楽を作ってもらった時にも『青い凧』の方法論を導入している。