沖縄県やんばるの米軍北部訓練場へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に向け、政府は連休明けの19日から順次、500人規模の機動隊を東村高江のメインゲート前などに投入する予定だと公表した。防衛局が参院選翌日に資機材を搬入したのに続く強硬姿勢だ。
ほとんど沖縄に、高江住民に、挑戦状をつきつけたようなものだ。
「政府関係者によると準備が整い次第、未着手の4カ所のうち国頭村安波のN1地区でヘリパッド建設に着手する予定」と、新聞にまで載せられている。
翁長雄志知事は「とんでもない話で、強圧的だ」と政府の姿勢を批判した。
中谷元・防衛相は会見で「必要な準備が整い次第、移設工事にかかりたい」と述べ、速やかに工事に着手する考えを示したという。
高江では、メインゲートの工事のための準備阻止と、防衛局がN1、N4ゲート前に停めている車列の強制排除に突然にでも来るかもしれないということへの、対応が迫られている。
沖縄県北部やんばる地域の森林地帯は国立公園に指定されることになっているが、当然のように高江も含んだ米軍にて提供した地域は除外されている。それも不条理だ。
私が県道からN1地区の工事の搬入を遮る高江住民の座り込みに初めて合流したのは、もう6年前になる。
今年は、4月下旬に高江に行った。
オスプレイは現在、我が物顔で高江上空に飛来しているようだ。その日もオスプレイではない機だったが、今までよりも接近した、挑発的な飛び方に思えた。
この日は、米軍の北部訓練場に、米海兵隊と自衛隊員が一緒にいて、やんばるの森から出てくるという状況を初めて確認した日だった。すぐに彼らが出てきた現場に行ってみたが、出た後だった。写真を見ると、自衛隊員の一人は「インストラクター」と書かれたシャツを着ていた。自衛隊は米海兵隊と一体化しているのだということを思い知らされた。
集団的自衛権の行使を解禁した安全保障関連法が、さまざまな作戦を米軍と一緒に行うことを可能にしている。
自衛隊はこれまでも県内の米軍基地で「研修」と称して視察してきたが、この時点ではジャングル訓練を念頭に北部訓練場で視察していた例は知られていなかった。
自衛隊が米軍と一緒にジャングル戦闘をすることを想定するということは、どのような種類の「日米合同」を考えているのだろう。
これは六月に琉球新報でも報道されたが、陸上自衛隊の特殊作戦部隊が5月19日にも、米軍北部訓練場で米海兵隊のジャングル戦闘訓練を視察していたことがわかっている。米軍サイト「Dvids」で視察の様子が動画で紹介され、「将来の共同訓練の可能性」などと見出しが付いている。
安全保障関連法が成立し自衛隊の海外派兵がなし崩し的に広がることも懸念される中、専門家からは将来的に沖縄で訓練が増える可能性の指摘も出ているという。
5月19日は陸自の特殊作戦部隊5人が視察した。米軍の現場指導者は「将来はここで日本の軍隊と一緒に基地を使い、最終的に日本の部隊がここに来る可能性に期待する」と述べたらしい。
このことは、米軍基地問題という範疇ではない、日本という国が戦争に加担する現実が刻々と迫っているということだ。
ほとんど沖縄に、高江住民に、挑戦状をつきつけたようなものだ。
「政府関係者によると準備が整い次第、未着手の4カ所のうち国頭村安波のN1地区でヘリパッド建設に着手する予定」と、新聞にまで載せられている。
翁長雄志知事は「とんでもない話で、強圧的だ」と政府の姿勢を批判した。
中谷元・防衛相は会見で「必要な準備が整い次第、移設工事にかかりたい」と述べ、速やかに工事に着手する考えを示したという。
高江では、メインゲートの工事のための準備阻止と、防衛局がN1、N4ゲート前に停めている車列の強制排除に突然にでも来るかもしれないということへの、対応が迫られている。
沖縄県北部やんばる地域の森林地帯は国立公園に指定されることになっているが、当然のように高江も含んだ米軍にて提供した地域は除外されている。それも不条理だ。
私が県道からN1地区の工事の搬入を遮る高江住民の座り込みに初めて合流したのは、もう6年前になる。
今年は、4月下旬に高江に行った。
オスプレイは現在、我が物顔で高江上空に飛来しているようだ。その日もオスプレイではない機だったが、今までよりも接近した、挑発的な飛び方に思えた。
この日は、米軍の北部訓練場に、米海兵隊と自衛隊員が一緒にいて、やんばるの森から出てくるという状況を初めて確認した日だった。すぐに彼らが出てきた現場に行ってみたが、出た後だった。写真を見ると、自衛隊員の一人は「インストラクター」と書かれたシャツを着ていた。自衛隊は米海兵隊と一体化しているのだということを思い知らされた。
集団的自衛権の行使を解禁した安全保障関連法が、さまざまな作戦を米軍と一緒に行うことを可能にしている。
自衛隊はこれまでも県内の米軍基地で「研修」と称して視察してきたが、この時点ではジャングル訓練を念頭に北部訓練場で視察していた例は知られていなかった。
自衛隊が米軍と一緒にジャングル戦闘をすることを想定するということは、どのような種類の「日米合同」を考えているのだろう。
これは六月に琉球新報でも報道されたが、陸上自衛隊の特殊作戦部隊が5月19日にも、米軍北部訓練場で米海兵隊のジャングル戦闘訓練を視察していたことがわかっている。米軍サイト「Dvids」で視察の様子が動画で紹介され、「将来の共同訓練の可能性」などと見出しが付いている。
安全保障関連法が成立し自衛隊の海外派兵がなし崩し的に広がることも懸念される中、専門家からは将来的に沖縄で訓練が増える可能性の指摘も出ているという。
5月19日は陸自の特殊作戦部隊5人が視察した。米軍の現場指導者は「将来はここで日本の軍隊と一緒に基地を使い、最終的に日本の部隊がここに来る可能性に期待する」と述べたらしい。
このことは、米軍基地問題という範疇ではない、日本という国が戦争に加担する現実が刻々と迫っているということだ。