Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

高野病院へ

2017-01-06 | Weblog
福島県双葉郡広野町の高野病院に来ている。
高野英男院長が年末に亡くなられて、一週間。
「じむちょー」の愛称で知られる高野己保事務長とは久しぶりの再会だが、お元気そうで安堵した。
心配している人が周囲に多いので、記します。

ただ一人の常勤医だった院長の死で、病院の存続について、行政もふくめたさまざまな意見が交わされているのは、報道されている通り。
今日の午前中は今後にかかわる重要な会議、続いて報道陣にも囲まれ、いろいろとたいへんなご様子だった。
己保さんは昨秋に「事務長」に加えて「理事」の肩書きも加わったばかりだったが、 院長の遺志を継いで、本当にご自分がリーダーとしてこの場を担っていこうという、腹の据わった感じで、頼もしい。もちろんいつものユーモアも忘れていない。

高野病院はJビレッジも近い。福島第一原発から二十キロ圏を僅かに出たところにある。
だが昨日、郡山で佐藤茂紀さんに案内され、郡山市中にむしろ広野町よりも放射線量の高いホットスポットが存在することを知らされ、茫然とした。
「復興」とは何か、あらためて考えさせられる。

高野病院は、美しい。そして穏やかだ。
以前にもそう思ったが、こんなにも清潔さが保たれていて落ち着いた病院も珍しいのではないかと思う。
この日も多くの医療関係者や医師の皆さんが、応援に、あるいは励ましに訪れている。
弁護士の馬奈木厳太郎氏も、もう年末から東京と高野病院を三往復して支えている。
実はここに関わる件で年末にちょっとした相談をもちかけた茂紀も、元旦に駆けつけてくれた。
さまざまな人々の思いがある。
私に何ができるのかわからないが、僅かでも「じむちょー」の心の支えになれれば幸いである。

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