Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

香織さんと翁長知事 宮古島

2017-01-10 | Weblog
この写真に写っているのは、「てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会」の石嶺香織さんと、ご家族、そして翁長雄志沖縄県知事である。
昨1月9日、宮古島から届いた。

石嶺香織さんは、宮古島への陸上自衛隊ミサイル部隊等の新たな配備に反対する主張を掲げ、宮古島市議会補選に出馬する旨を公表している。彼女が11月に安慶田副知事に「先島諸島への自衛隊配備に反対する要請書」を手渡したことは記憶に新しい。
燐光群昨年の最新作『天使も嘘をつく』では、彼女や「てぃだぬふぁ」メンバーをモデルにした登場人物が、自衛隊配備反対を掲げて市長選に出ることを決意する、という場面が登場している。
なんだか本当に現実と演劇がクロスしている。
もっとも、市長選のほうは、奥平一夫さんが陸自配備反対を明瞭に掲げて出馬することが決まっている。「市長選」でこの主張を明確にしているのは彼だけである。
石嶺香織さんが出るのは、「市議会補選」のはずである。
二つの選挙を控える宮古島。
はっきりと「陸自配備反対」を掲げるのは、それぞれこの二人だけである。

宮古と石垣の自治会では、自衛隊配備への反対決議が採択されているにもかかわらず、市長は民意を全く無視して受入れを表明するという事態になっている。
安慶田副知事は「国防は国の専権事項、国が丁寧に住民に対応するよう要望している」と、判断を逃げていた。

翁長県知事体制は「オスプレイ配備」への反対を表明している。
南西諸島に自衛隊が来れば、間違いなくオスプレイが飛来することになる。訓練にはもってこいである、という意見もあるらしい。
「オスプレイ配備」に反対するなら「陸自配備反対」は当たり前である。

そして昨日、翁長県知事は、市長選では奥平一夫さん支持を表明した。
それが事実だ。
知事は会見では奥平さん支持の理由に、これまで「オール沖縄」で支えてくれたことを挙げている。
情勢を見ての判断ということでもあるだろう。
「自衛隊配備を進める勢力が地元にきちんと説明をしていないし、理解を得られていない」という認識も、知事は言葉にしたという。
「陸自配備反対」を、奥平さんは翁長知事の前で明確に言いきった。

その前の1月8日には、三上智恵監督新作『標的の島 風かたか』の上映会が、宮古島公民館大ホールで行われた。
宮古島への「陸自配備」の問題がいかに逼迫しているか、映画を観た人たちは理解しただろうと思う。
米軍基地建設反対のリーダー、山城博治さんは、今も拘留されている。
外にいる者たちは、山城さんの無念を少しでも晴らし、彼が不在の間にも少しでも駒を進めておくためにも、この宮古島での民意の勝利を確実なものにしたいはずだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする