Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『憲法くん』走り続けます。

2019-12-03 | Weblog

昨日は、『憲法くん』原作の松元ヒロさんが観に来てくださいました。さいきんヒロさんも「憲法と同性婚」についてお話されているようで、ヒロさんからは、日本国憲法を起草したシロタ・ベアテ・ゴードンさんがお亡くなりになる前に「憲法上の〈同性〉は〈男性と女性〉と解釈すべきではない」と話されていた逸話を教えてくださいました。

ヒロさんご登壇のアフタートークは、12月5日(木)です。まだお席はございます。ぜひお申し込みください。

きょう12月3日(火)のアフタートークは、木村草太さん(憲法学者)が、ご登壇です。こちらもまだお席はございます。当日券販売いたします。

昨日は、宮古島から「てぃだぬふぁの会」の楚南有香子さんと、下地茜さんが、来てくださいました。宮古島保良地区・弾薬庫建設に反対しているお二人は、日中、参議院で院内集会と政府交渉をされていて、防衛省の対応のひどさにかなり悔しい思いをされたようで、終演後に楽屋ロビーでお話ししていると、その思いが伝わってきて、私も悔しさでいっぱいになりました。楚南さんは非戦の会のリーディングや燐光群『天使も嘘をつく』の準備のさい、石嶺香織さんの選挙のとき等で、これまでも宮古島はじめいろいろお話をうかがったことはあるのですが、これまでの時間の堆積の中で、どのような思いで今という時を迎えられているのか考えると、あらためて、ほんとうにじっとしていられない気持ちになりました。

南西諸島の自衛隊配備にも言及するこの劇の当事者が来てくださったことで、しかも現実の進行が厳しいことに、とにかく「憲法」による連帯を深めていくことを、思いました。

昨日午後は、早稲田大学演劇博物館の企画で、福井謙策さんらと、著作権のシンポジウムでした。いろいろと目から鱗の話も多かったのですが、アーカイブスや著作権の確認にかかる費用の問題は大きいとあらためて思いました。それも含めた多くの文化にまつわる困難は、この国が戦闘機を一機買わないだけで出来るはずのことです。『憲法くん』にある一人一人の権利を守ることが保証されず、憲法で禁止された戦争の準備のためにお金が使われてしまう現実は、悲惨だと思います。

楚南さんからも先ほど「憲法くん」ほんとに希望をもらいました。 ラストを現実にするために、島で出来ること、やります!」とメッセージをいただきました。この「ラスト」については、まだの方は、ぜひとも劇場で体験してください。

とにかく『憲法くん』、走り続けます。

8日まで、座高円寺。

http://rinkogun.com

伊丹、岡山、名古屋でも公演します。

[ 伊 丹 ]12月13日(金)〜15日(日)AI・HALL

[ 岡 山 ]12月17日(火)岡山市立市民文化ホール

[名古屋]12月19日(木)・20日(金)愛知県芸術劇場

 

撮影・姫田蘭。

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