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“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

想田監督とのトークショーで話題になった映画 『ガスランド』

2024-10-20 | Weblog
想田和弘監督との、映画『五香宮の猫』トークショーで、話題になった映画 『ガスランド』について、知らない人が多いらしいということなので、簡単に紹介しておきます。

『ガスランド』は、想田監督の映画『選挙』等の英語字幕を担当したキャメロン・スティールと共に、1999年に燐光群の『天皇と接吻』(作・演出 坂手洋二)に出演したジョシュ・フォックスが、脚本と監督を務めた 2010 年のアメリカのドキュメンタリー映画である。アカデミー賞にノミネートされ、エミー賞監督賞を受賞している。

キャメロン・スティール、ジョシュ・フォックス、オガワ・アヤ。
燐光群の『天皇と接吻』に出演した三人のアメリカのアーティストは、その後も幅広い活躍を果たしている。
キャメロン・スティールはアメリカのみならず、アルゼンチンなどでも、国際的に活躍を続けている。
演劇人として大きな成功を収めているオガワ・アヤの作・演出・出演する代表作『NoseBleed』は、全米ツアーを成功させ、アメリカ以外にも進出、日本公演も予定している。

『天皇と接吻』じたいも、その年の読売演劇大賞で、最優秀演出者賞、最優秀スタッフ賞、優秀作品賞を受賞している。


『ガスランド』は、天然ガスの掘削活動が懸念されていた米国のコミュニティ、特に、通常は浸透しない岩石の生産を促進する方法である水圧破砕 (「フラッキング」) に焦点を当てている。この映画は、反フラッキング運動の重要な推進力となり、ニューヨーク タイムズ紙によると、「「フラッキングという用語を国民の家庭にもたらした」という。

フラッキングは、1940 年代後半から石油やガスの井戸の生産を促進するために日常的に使用されている技術である。掘削技術における最近の革新である水平掘削は、地球の深部に水平の経路を作成することができ、水圧破砕をうまく取り入れてシェール層から流体を放出している。水平掘削とフラッキングの組み合わせにより、エネルギー事業は変革し、天然ガスの膨大な新規供給が可能になり、米国のエネルギー自立の目標が前進した。

ジョシュ・フォックスが監督した映画『ガスランド』は、2010年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、ドキュメンタリー部門の審査員特別賞を受賞した。2010年6月にはHBOで300万世帯の視聴者に向けてプレミア上映され、250都市を巡回したツアーでは25万人以上の観客が鑑賞した。この映画は数多くのノミネートや賞を受賞しており、第83回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、第63回プライムタイムエミー賞で、ジョシュ・フォックスは、ノンフィクション番組部門の監督賞を受賞した。

予告編は以下で見られます。

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