Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

アキノ隊員 登場!

2013-10-08 | Weblog
籠もって仕事をする日々が始まった。
しかし夕方には出かけ、知己のT教授の教え子たちのインタビューを受ける。大学院へ進もうとする者たちの学究に、私の話がどれだけ貢献できるか心許ないが……。
考えてみれば現役三年生以下の学生たちは、彼らのキャンパスライフは全て「震災以後」なのだ。彼らの「現在」には、私たちの脳天気かもしれなかった二十歳前後とは違う陰影が刻まれているのだろう。今日の一人は私の息子と一歳しか違わない。

いろいろ思いは尽きないが、話を終えて、高円寺のカフェで行われている「ゆんたく高江」のイベント『~アキノ隊員の高江の虫のお話~』に滑り込む。
「アキノ隊員(宮城秋乃)」は、そのプロフィール紹介文によれば、「沖縄県うるま市浜比嘉島出身。沖縄の森林性のチョウを研究。2011年9月より高江の昆虫類を調査。高江で準絶滅危惧種であるリュウキュウウラボシシジミやリュウキュウナミジャノメが多産していることを確認した他、新種のカニムシや希少なゴミムシを発見。ブログ「アキノ隊員の鱗翅体験」で、高江の調査の様子を報告している」ということになる。
彼女がなぜ「隊員」を名乗っているかは、今のところ秘密ということにしておきたい。
今回の来京は、東大本郷キャンパス・理学部2号館4F大講堂での「第9回 日本鱗翅学会自然保護セミナー~第二の絶滅危惧種の増加~」で、「沖縄県東村高江のリュウキュウウラボシシジミ大発生地を脅かす米軍ヘリパッド建設問題」という発表を行うのと、ポレポレ東中野での映画『標的の村』アフタートーク出演と本日のイベントも含め、大忙しの日程である。

高江の自然、高江にいる希少な生き物たちについての充実した話だった。
ヘリパット基地が建設されることが、どれだけ高江の自然界を蝕むか。
森が分断されると昆虫たちの配偶行動が行えないなどの、被害の実態。
やんばるが「世界自然遺産」に登録されれば、ひどい伐採は行われないことになるが、それを防衛局+米軍が邪魔しているという現実。
そしてアキノ隊員は、起きてる時間はずっと虫のこと考えてるそうだ。
彼女には『星の息子』を書いた時にオオシマゼミについてなど教えてもらったのだが、ちゃんと話を聞いたのは初めてだった。

上里 尭 さんのライヴもあった。
会場は高円寺Cafe&Bar U-ha(ウーハ)。
名物らしい、かちっと閉じて焼くタイプのホットサンドを注文している人たちがいた。人気セットメニューらしい。私はホットサンドを見るたび、パンの耳はどうなったのだろうと気になる。
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