時差ぼけが治らず午前5時に目が覚めたまま、午前はもろもろの日本の雑務を。合間合間にあれこれ持ち込み仕事を続けていたわけだ。午後、ファディルの講座も終了。ぼんやりと午後を過ごしたいところだが、受講生たちの総反省会(とは銘打っていないが)は我々講師二人は遠慮し、もう誰も使わなくなった天幕つき野外舞台に、ビール(一本だけだよ)片手に寝っころがって本を読むと、雲一つない陽気、四十度の気温でも、風が抜けて気持ちいい。ここではなかなか本も読みにくいというわけではないが、何を読んでいるか聞かれて次回作のための資料を読んでいると正直に答えたら、若い受講生が「私たちはカンパニーなのよ。ほかのことしないで!」と、すねたりする。野外で一人の時間はいいものだ。……街に降りて土産を買い、スポレートフェスティバル関連企画として、私とファデルの公開レクチャー。ビデオ紹介と講演、質問を受けたりする。日伊英3カ国語が飛び交うが、司会・通訳ともスムースで、「この手の講座にしてはいつになくいい話、いい運びだった」とデビッドに言われる。『屋根裏』『だるまさんがころんだ』はイタリア語で出版されているので、会場には読んでくれている人もいる。……終えて、今回の演出家養成講座の総打ち上げ。本拠地を離れ、レストラン野外で。ラ・ママ関係者、現地スタッフ、受講生たちみんなが長く繋いだテーブルに座る。クロスを掛けると、まさに長い一本のテーブルなのだ。五十人以上はいる。白ワインの炭酸割り(スプリッツァ)を飲む。こちらでは一般的にみんな愛好しているのだ。……受講生ともいろいろ話した。学生もいるが、現役の演出家や講師が混じっていて、それぞれの思いが伝わってくる。「相手を活かして自分を活かす」という方法、時に厳しくあっても同じ目的に向かっていれば必ず思いは重なり合う、という認識は、とくに大人には伝わるのだ。……ともあれ、仕事は終えた。翌朝は早い。……写真は、受講者の一部との、歩行訓練。
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