Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「しっかりしてよ」と言われているような気がして

2019-12-22 | Weblog

この秋亡くなられた木内みどりさんのことを思い出していて、浮かんでくる一つは、一昨年の六月、映画人、演劇人が国会内で開いた「共謀罪」に対する意見交換会のときのことだ。

司会は、井上淳一さん。日本シナリオ作家協会の加藤正人理事長は、「優れた表現は反権力的になるものだ」と指摘。「表現の自由を著しく束縛する共謀罪は看過できない」として、日本劇作家協会の「『新共謀罪』に反対する表現者の緊急アピール」(2月発表)に、シナリオ作家協会としてその月の13日に賛同したことを報告してくれた。この「『新共謀罪』に反対する表現者の緊急アピール」を出すまでのしんどかった日々のことを振り返ると、今でも気が重くなるが、その話は、今はしない。このアピールには、日本映画監督協会など9団体が賛同してくれた。

木内みどりさんはこの意見交換会で、沢村貞子ら治安維持法で逮捕された先輩たちの苦難に触れ、「共謀罪には絶対反対。安倍政権に早く倒れてほしい」と話した。

そのとき私は、共謀罪の先にあるのは「憲法改悪」であり、その時の動きが「安倍政権のイメージする『戦争のできる普通の国』への布石の一つ」だと言ったはずである。

映画、演劇は観客と作り手の生存を守らなければ成り立たず、だからこその「表現者は戦争に反対する」という言い方を、当たり前すぎる、子供じみているとする意見も聞いたことがあるし、原則論ばかり言っていていいのかと思うこともないわけではないが、守らねばならないものがあるなら、まず示すべきで、なりふりは構っていられないのではないだろうか。

そして、あれから二年半経って、この国全体に、ほんとうに毒が回ってしまっている。今の時代の「あきらめ」に傾きがちな感じ方の重さは、「アンチ共謀罪」さえ共有でききれていなかった当時の空気からそのまま持ち越されているもののようにも思えるのだ。

というか、今になってようやく実名を挙げ、自民党や安倍総理の批判をしたって、遅いのである(もちろんすべきだが)。桜を見る会問題や詩織さんの件、経済政策の失策、海外への金のばらまき、TPPのひどさ、貧困の悪化、高齢者社会への対応放棄、医療の高額化、教育システムの破綻、オリンピックの醜態、原発の膠着状態、あいトレの件、もう、挙げられるだけで政権転覆以外あり得ない、最悪のこの状況下である。もう批判を言えないはずはない。ただ、ようやく、もっともらしく与党批判をはじめている人達の中にも、一昨年、この写真の頃には、アンチ共謀罪という考え方は共有しているはずでありながらも、「表現者団体は特定の政党を批判するようにとれる発言はしない方が良い」「両論併記は守るべき」「若い人達が引いていくから政治的な発言をする団体と思われないよう気をつけるべきだ」「仕事がなくなる責任はとれるのか」「保守派の意見もきちんと聞かなければ」等々、もっともらしい顔で言い、ブレーキをかけることに加担していた人たちが、ほんとうに多くいる。当時、「表現の問題」に絞った立ち位置で言うことでさえ、内部にも外部にも、むなしい軋轢があった。私は忘れない。

ともあれ、遅すぎるも、早かったも、ない。間違っていることを正すのであれば、終わりまでやりましょう。それだけである。

時々、木内さんに「しっかりしてよ」と言われているような気がして、ああ、ほんとうにあの人はいなくなったのだな、と思う。でも、繋がりは感じる。信じる。

 

ちなみに、当時のシナリオ作協理事長・加藤正人さんは、ぼそぼそと映画と関わっていた八十年代からの知り合いである。八十年代には生まれていなかった人達とも現場を共にする日々。時の過ぎゆく速さに、ときどき、眩暈がする。

 

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先島―南西諸島の軍事化・要塞化に抗し、同地域の非武装化を求める共同声明

2019-12-22 | Weblog

先島―南西諸島の軍事化・要塞化に抗し、同地域の非武装化を求める共同声明

私も発起人の一人です。

ご賛同の方は、ファクスか、電子メール、郵送でお送り下さい。



「先島―南西諸島の軍事化・要塞化に抗し、同地域の非武装化を求める共同声明」のご賛同のお願い


――私たち「本土」の市民は、先島―南西諸島のミサイル基地化を、自分たちの生存に関わる問題として捉え、ともにこの地域の軍事化を阻む、重大なときにあります!

 現在、石垣島・宮古島を始め、先島―南西諸島の基地化=軍事化が、急ピッチで進行しています。
 2016年与那国島には、陸自沿岸監視隊が開設、続いて2019年3月宮古島駐屯地、奄美大島駐屯地・奄美瀬戸内分屯地が開設。また今年3月石垣島では、駐屯地の造成工事が始まり、さらに種子島―馬毛島では、日米共同基地化の動きが強まっています。
 特に、この3月石垣島駐屯地着工、10月宮古島・保良ミサイル弾薬庫着工は、いよいよこの地域のミサイル基地建設=琉球弧ミサイル要塞化への、重大な段階がきていることを現しています。

 しかし、この厳しい局面の中でも石垣島では、多くの人々の住民投票を求める運動とそれを拒否する市当局に対する裁判が始まり、宮古島ではミサイル弾薬庫建設を阻む地域住民の抵抗が連日、工事現場で行われています。

 これら先島―南西諸島へのミサイル部隊配備―ミサイル戦場化の動きは、メディアの報道自粛の中で、全国の市民に事実自体が伝わっていません。そして、政府・自衛隊は、それを奇貨として、先島・奄美・種子島だけでなく、沖縄島への地対艦ミサイル部隊配備、陸海空自衛隊の増強を一段と進めています。しかも自衛隊は、2025年までに、現在の南西諸島への対艦・対空ミサイル部隊配備に加え、「島嶼防衛用高速滑空弾部隊・2個高速滑空弾大隊」の南西諸島配備も決定しています(2018年防衛計画大綱)。南西諸島を「ミサイル戦争の実験場」にしようとしているのです。

 辺野古新基地の建設と沖縄全島の「日米共同基地化」も、その一環です。昨年暴露された2012年統合幕僚監部の「動的防衛協力」においては、全沖縄米軍基地の日米共同使用が実際に計画されていることが明らかになりました。
 私たちは、このような辺野古新基地を阻む世論の広がりとともに、現在、凄まじい勢いで進行する自衛隊の先島―南西諸島配備を阻む、大きな世論が求められていると思います。

 2018年『琉球新報』のインタビューで岩屋防衛大臣(当時)は、「南西諸島は日本防衛の最前線」と言明(2018/11/11)。まさしく政府・自衛隊は、10万人以上の先島住民の犠牲の上に、再び沖縄―南西諸島を戦場とする「対中国の島嶼戦争=海峡戦争」を構えているのです。宮古島・保良、石垣島・平得大俣で建設予定の、破壊力の凄まじいミサイル弾薬庫建設こそ、この住民の命を軽んずる日本軍以来の軍隊の横暴に他なりません(両地域とも住宅地の約200㍍にミサイル弾薬庫設置)

 沖縄は、かつて非武装の島でした。1944年日本軍の沖縄上陸以前、軍事基地はもとより一兵たりとも軍隊は存在しません。与那国・石垣は、戦後完全に「非武の島」。自衛隊は、今この地域を「防衛の空白地帯」とし軍事化を進めようとしますが、戦後74年間非武装の島に、軍隊は必要ありません。
 この沖縄(奄美)の再戦場化という凄まじい事態に、私たち「本土」の市民は、自分たちの生存に関わる問題として捉え、ともにこの地域の軍事化を阻む世論を創りだすべきだと思います。
 どうぞ、先島―南西諸島の人々の平和を求める声に応える、全国の良識ある人々への「非武装を求める共同声明」へのご賛同をお願い致します。
                                                      2019年12月1日

発起人(敬称略)
蟻塚亮二(精神科医)、石川逸子(詩人)、岩崎眞美子(フリーランスライター)、植松青児(雑誌編集者)、石原真樹(ジャーナリスト)、大内要三(ジャーナリスト)、大竹秀子(Stand With Okinawa NYコーディネイター)、川口真由美(シンガーソングライター)、木村紅美(作家)、栗原佳子(ジャーナリスト)、小西 誠(軍事ジャーナリスト)、坂手洋二(劇作家・演出家)、坂内宗男(キリスト者政治連盟委員長)、家)、阪上 武(沖縄と千葉を結ぶ会)、佐藤 泉(青山学院大学教員)、新藤健一(フォトジャーナリスト)、丹下紘希(人間/映像作家)、出口綾子(編集者)、DELI(松戸市議会議員・ラッパー)、豊島耕一(佐賀大学名誉教授)、富田英司(「静岡▪沖縄を語る会」共同代表)、辻村千尋(自然保護アナリスト)、永田浩三(ジャーナリスト)、中川 敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、浜野佐知(映画監督)、彦坂諦(無銘作家)、福島みずほ(参議院議員)、増田都子(元社会科教師)、増田 薫(松戸市議会議員)、森 正孝(戦争をさせない1000人委員会静岡・共同代表)、森口 豁(フリージャーナリスト)、森口ゆうな(高江の森を守り隊)、よしむらしゅういち(自営業)

*事務連絡先 東京都中野区大和町1-12-10 小西誠気付・090-6000-6952 FAX03-3310-6561  shakai@mail3.alpha-net.ne.jp

*ご賛同はファクスか、電子メール、郵送でお送り下さい。

●私は「先島―南西諸島の軍事化・要塞化に抗し、同地域の非武装化を求める共同声明」に賛同します。

お名前       肩書き
氏名公表(丸で囲んで下さい)  可    否

*コメント欄(ぜひお願いします)

 

https://blog.goo.ne.jp/shakai0427/e/00827ecc81d5af6c9c14194092bd04ef?fbclid=IwAR3GAa3SAxSdSp1OIhXBNt4k-X-P6Z5UtWk1rwy6lL2grurF8GsipYZVTgo

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合唱曲『じらいくじら』が横浜で演奏されます

2019-12-21 | Weblog
合唱曲『じらいくじら』は、私のモノローグ劇をもとに、こんにゃく座の萩京子さんが、曲を作られたものです。
 
あす、横浜市立大学混声合唱団 第52回 定期演奏会で、「合唱によるものがたり『じらいくじら』」として、演奏されます。
2019年12月22日(日)
戸塚区民文化センター さくらプラザ ホール 
18時開演です。
はじめに別の曲をやるので、「じらいくじら」が始まるのは18時半過ぎになるらしいです。 
全席自由 1,000円/高校生以下 無料
お問い合わせ=横浜市立大学混声合唱団 080-6503-7697(小石川)
 
 
もとの短篇戯曲『じらいくじら』は、2002年、シンガポールでの〈ランドマイン・プロジェクト〉合宿中に、書き上げました。クォ・パオクン、プトゥ・ウィジャヤ、ジョン・ローメルら、アジア各国のリーダーが参加した企画で、地雷についての世界合作です。『じらいくじら』は、そのエピローグになるはずでした。
日本からは、今は亡き斎藤憐、志磨真実のお二人と、参加しました。
ところがその後、企画自体が頓挫。地雷についての劇は、燐光群で、2004年、『だるまさんがころんだ』として別な形に結実しました。
『じらいくじら』初演は、2012年、フランスの〈水のフェスティバル〉で、当地のスタッフ・キャストによる仏語版がフェスティバル主催制作で初演された後、同フェスティバルで繰り返し上演されていました。残念ながら私は観ていません。
 
『じらいくじら』は、戦時の浜に打ち上げられたクジラに地雷が植え付けられるという、基本はモノローグドラマです。
複数の俳優によって上演するバージョンが作られ、燐光群でも『宇宙みそ汁』と同時上演しました。
その後『内海のクジラ』の一部として、瀬戸内海・犬島で、じっさいの海で、野外での上演もしました。
 
十七年前に斎藤憐、志磨真実のお二人とシンガポールに行った日々が、遠い彼方のように感じられるのは、その後にお二人が亡くなられたからでもあります。得がたく幸福な三人の思い出が、今は私のところだけに、残されているのです。
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トルストイとの対話

2019-12-21 | Weblog

オペラ『イワンのばか』の準備。

原作がある作品の劇化というより、けっきょく、作者トルストイとの対話を重ねている、という気がする。

作者トルストイもまた、主人公イワンそのものである。イワンがトルストイを体現し、また、トルストイこそ、イワンとして生きようとしていたのだ。

憲法くんから、トルストイさん、なのだ。

 

こんにゃく座 『イワンのばか』

2020年2月6日(木)~11日(火 祝)

あうるすぽっと

http://www.konnyakuza.com/syusai.html

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演劇版『憲法くん』本年度全公演終了。皆様、ありがとうございました。

2019-12-21 | Weblog

演劇版『憲法くん』、本年度全公演終了。

皆様、ありがとうございました。

いま、すべきことをした、というすがすがしさと、晴れることのない現実の濁りと闇の深さへの持続する困惑、その両者の中で、次にどうしてゆくべきなのかということを、真剣に考えています。

そして、この時代を生きていくのは、この時代の人間です。そして、未来の人間たちに、何か必要なものがあるのではないかと想像するのであれば、それを確実に、受け渡さなければならないのです。

昨今、ほんとうに、ガッカリすることばかりです。それでも私はあきらめません。私たちは、絶望などしません。私たちの仕事は、過去の方たちとの対話であり、未来の方たちとの想像上のやりとりであり、なにより、同時代を生きる者たちどうしの、信頼関係に立脚する、より強い理解と信頼への、模索です。

昨年秋、ある人に言われました。「坂手さんは、人間と人間がわかりあえると、ほんとうに思っているのですか?」と。そして、「人間と人間は、決してわかりあえたりはしないのですよ」と。キリスト教をやっているという方の、言葉でした。

私は別段、「人間と人間がわかりあえると、ほんとうに思っている」と、言ったわけではありません。ただ、どうやらその人にはそう見えるのでしょう、そして、それは不可能だと、その人は思っているのでしょう。

その人が何を言いたいのか、私は、結局、わかっていないのだと思います。

ただ、私は、自分が一人では生きていないことを、知っています。同時に、私なりに、「孤独」というものを理解しています。その上で、幸い私には、最高の仲間たちがいるのだという現実に、他のどんなことよりも、感謝しています。

 

 

この公演の、当日パンフレット用の文章を、以下に、あらためて掲載します。
 
 ↓
 

本日はご来場ありがとうございます。

 

松元ヒロさんの『憲法くん』を演劇にするという、自分でもびっくりする試みにご参加いただけることに、感謝します。

あまりにもしっかりと屹立し存在する松元ヒロさんの原作から、どこまで「演劇」としての成立に持ち込めるか。日々、悶々としながら、やって来ました。

悶々とするのは、今の世の中が、あんまりといえばあんまりな出来事が続いてしまい、「憲法」がないがしろにされている、と思うことが多々あるからでもあります。

 

演劇版『憲法くん』は、一九四七年五月三日、憲法が施行された日に生まれた子どもが「憲法(かずのり)」と名づけられたことを紹介して始まります。その姪っ子姉妹は、「憲子(かずこ)」「法子(のりこ)」です。

この「憲法ファミリー」の、サザエさん一家の向こうを張るホヨヨな戦後史を描くという構想でスタートしましたが、やはり、「今の世の中の、あんまりな出来事」と憲法陣営が対峙していく、ということになってゆきます。

私が思い描いた憲法最良のパートナーは、マルクスです。マルクスは「憲法」にこだわっていました。普遍的な意味での憲法です。そして彼は、その可能性が一つの共同体に留まらないことを、直観的に知っていたはずです。

 

憲法は、徹底して個人を守るためのものです。現実として、今、ここにいる、「一人一人の人間」を尊重するために、言葉が尽くされているのです。その個人が「社会」に出会うさいの諸問題に対応するために、憲法が必要なのです。今回の作業を通じて、私はあらためてそのことを認識し、感銘を新たにしました。

よく、元憲法学者で弁護士の馬奈木厳太郎さんに冷やかされるのですが、私が憲法前文で一番好きなのは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」の、「「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という部分です。今の総理大臣が「みっともない憲法」と言った箇所です。あの人には何もわかっていないのです。

憲法前文は、次に「われらは」という主語で、三つの文が続きます。この「われらは」の連鎖は、すごいです。

この「われら」は、決して「一つの国の私たち」という単位におさまるものではありません。「われら」は、まさしく、「平和を愛する諸国民」なのです。

相手の公正と信義を信頼しなければ、「われら」の安全と生存は保持できない。「われら」を「みんな」に広げる奇跡が、ここにあります。

私の憲法理解は、そこから始まっています。

 

「『憲法くん』は、みんなのものですから」。

演劇化を承諾して下さったときの、松元ヒロさんの言葉です。

「われら」と「みんな」の「憲法くん」を、あたたかく見守って下さい。

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名古屋千秋楽始まります。

2019-12-20 | Weblog

松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、名古屋での千秋楽、ただいま開始。

天野天街さん、佃典彦さん、はせひろいちさん、諏訪哲史さん、鹿目由紀さん、平塚直隆さん、木村繁さん、等々、名古屋の演劇関係者の皆さん、揃い踏みです。名古屋の劇団うりんこの演出に来ていた関根信一さん、キャスターの金平茂紀さんも駆けつけてくれて、なんだか豪華すぎる客席。

キャパは座高円寺より多いのだが、幸い満席である。ありがたい。

最後のステージ、しっかり勤めます。

 

 

 
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シンデレラ女優登場

2019-12-20 | Weblog

昨日の『憲法くん』名古屋本番舞台上で、前半上演進行中に靴底の一部のようなものが落ちていて、誰のものかわからなかったという事件があったのですが、ついさっき誰のものだったか,わかりました。

それが誰かは内緒というか企業秘密なのですが、自分で気づかず靴(底)を落としていくのはシンデレラみたいなものかなあ⋯⋯という気もするので、その方は、シンデレラ女優ということにしておきましょう。


そんなこんなの中、「憲法くん」名古屋公演、本日千秋楽。

12月20日(金)14:00 開演 

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

写真は、東京公演。撮影・姫田蘭。 

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html


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『憲法くん』本日14時の回、名古屋公演千秋楽

2019-12-20 | Weblog

松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、本日14時の回、名古屋公演千秋楽です。

「あいちトリエンナーレ」会場だった、愛知県芸術劇場で、お待ちしています。

幸い、今のところ、市長の座り込みはありません。

とはいえ、見当違いな方面から、いろいろと妨害は出てきています。

けれど、昨日の満席の名古屋のお客様の暖かさをみれば、この劇が、いかに皆に待たれ、喜ばれているか、わかるはずです。

幸福な上演が続いています。

未見の名古屋近辺の皆様、「憲法くん」を支援するためにも、ぜひぜひ、本日の千秋楽をご覧ください。

12月20日(金)14:00 開演 

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

写真は、東京公演。撮影・姫田蘭。 

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html

 
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まもなく受付開始 『憲法くん』愛知公演

2019-12-19 | Weblog

まもなく受付開始。『憲法くん』名古屋公演。

「あいちトリエンナーレ」会場だった、愛知県芸術劇場での上演。

何か緊張するなあ、ということは、まったくないです。

市長も座り込んでいませんし、さしたる電凸もないようです。

皆に愛されている『憲法くん』ですからね。

 

12月19日(木)19:00 開演 12月20日(金)14:00 開演 

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html

 

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松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、本日、名古屋初日。「あいちトリエンナーレ」会場だった、愛知県芸術劇場でお待ちしています。

2019-12-19 | Weblog

松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、本日、名古屋初日です。

「あいちトリエンナーレ」会場だった、愛知県芸術劇場で、お待ちしています。

開催が近づくにつれて反響が大きく、大幅増席いたしました。

「あいトリ」騒動の興奮が、まだ収まらないのかもしれません。表現の自由、人権への意識が高まる愛知県、素敵です。

ちなみに、憲法を理解できていない市長が「あいトリ」に続いてまた表に座り込んだとしても、かならず上演します。

名古屋近辺の皆様、ぜひぜひご覧ください。

12月19日(木)19:00 開演 12月20日(金)14:00 開演 

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

写真は、東京公演。撮影・姫田蘭。 

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html

 

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『憲法くん』は、入管問題を描いています。

2019-12-18 | Weblog

『憲法くん』は、入管=入国管理局で、今起きている問題を、描いている。

入国管理局に定期的にボランティアとして面会等の支援を行っている織田朝日さんに、ご協力いただいている。

入国管理局の面会室の壁には、収監された人たちの落書きがあるという。「くるしい」「たすけて」「日本に来てばか」等と書かれているそうだ。

ここにいるのは難民認定申請者と、非正規滞在者。ビザを持たないかそれが有効でなく、何らかの事情で在留資格をなくした。

入国管理局の収容所は刑務所のようだが、いつ出されるかわからない。半年か一年か三年か。難民認定申請中の彼らに対して、「仮放免」か「収容」かが、きわめて恣意的に決められている。

この劇に登場する人たちのモデルになっている実在の人たちが、じっさいにまだ入管に収容されたままであるということが、ほんとうにいたたまれない。

舞台美術のフェンスで区切られたエリアは、「保護室」を設定したものだ。もちろんじっさいのものとは違う(写真)。

千三百人近い収容者のうち、半数以上が半年以上の収監。長い人は七年に及ぶ。各所でハンスト事件が起き、出入国在留管理庁は、ハンスト中止と血液検査を条件に「仮放免」するとした。しかし、わずか二週間程度で、ほとんどが再収容されてしまう。

二〇一六年以降、仮放免者が減ったのは、条件が厳格化されたためである。法務省、厚生労働省、警察庁、三省庁による合意文書が出されたからだ。オリンピック・パラリンピックに向け「世界一安全な国・日本」を目指すとして、外国人対策の取り締まりを強化したのだ。オリンピックと難民に、何か関係あるというのか。

欧州連合は送還までの収容期限を原則六カ月と決めている。今の日本の入管は、処遇の内容が国際人権規約や難民条約で求められる水準に達してない。日本の入管は国際人権機関、国連人権委員会から何度も注意を受けている。

この劇に登場するマルクスの言葉には、こうある。「人間とは自分の運命を支配する自由な者のことである」。この場では、それが果たされていない。

相手が外国の人間であっても、憲法で保証される人権の考え方の対象でなければならないと、私は思う。

憲法第31条「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」

憲法第98条「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする」

そして、憲法前文に、こうある。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」。お互いを「平和を愛する諸国民」として信頼しあえる関係。憲法精神は、世界の平和を望むものだ。

「平和を愛する諸国民」である隣人に対して、このような不当な振る舞いをしてはならない。それを許容することは、戦争を容認することと繋がると、私は考えるのだ。

 

写真は、東京公演。左から、猪熊恒和、町田敬介、杉山英之、鬼頭典子。撮影・姫田蘭。

 

松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、今年最後の上演は、名古屋となります。

名古屋近辺の皆様、ぜひぜひご覧ください。

12月19日(木)19:00 開演 12月20日(金)14:00 開演  

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html

 

 

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『憲法くん』名古屋公演は、12月19日(木)19:00 / 12月20日(金)14:00 愛知県芸術劇場です

2019-12-17 | Weblog

松元ヒロ原作・燐光群による演劇版『憲法くん』、今年最後の上演は、名古屋となります。

名古屋近辺の皆様、ぜひぜひご覧ください。

12月19日(木)19:00 開演 12月20日(金)14:00 開演  

愛知県芸術劇場 小ホール

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

 

17日の岡山公演は、上演中に場内から何度も拍手がわき起こり、予定外にダブルコールも行うなど、たいへんな盛り上がりの中、終了しました。

 

写真は、松元ヒロさん、大木晴子さん、私。座・高円寺ロビーにて。

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Nagoya.html

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頭の中は『イワンのばか』なのである。

2019-12-17 | Weblog

頭の中は『イワンのばか』なのである。

『憲法くん』ツアー中だが、それに必要なことから離れると、頭の中はトルストイ原作のオペラ『イワンのばか』一色なのである。

写真は、今年六月、ロシアにトルストイの家を訪ねて。作曲の萩京子さんと。

 
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今夜です! 12月17日(火曜日)『憲法くん』岡山公演

2019-12-17 | Weblog

今夜です! 12月17日(火曜日)『憲法くん』岡山公演。

午後7:00開演  岡山市立市民文化ホール

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Okayama.html

 

あいにくの雨模様だが、幸い肌寒さはない。昨日はテレビだったが、今日は早朝からラジオ出演。

キャスターの方も言っていたが、『憲法くん』、ほんとうに、若い人達に観てほしい。

高校生以下、1500円です。

師走だし、忘年会シーズンだし、年末のいろいろもおありとは思いますが、岡山界隈の皆様、ぜひいらしてください。

 

 写真は、「武器見本市」のモブシーン。撮影・姫田蘭。

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いよいよ12月17日(火曜日)『憲法くん』岡山公演

2019-12-16 | Weblog

いよいよ12月17日(火曜日)『憲法くん』岡山公演です。

午後7:00開演  岡山市立市民文化ホール

http://rinkogun.com/Kenpo-kun_Okayama.html

師走だし、忘年会シーズンだし、年末のいろいろもおありとは思いますが、岡山界隈の皆様、ぜひいらしてください。

12月7日、岡山市内にて急逝された中学の同級生佐藤恭子さんが、この『憲法くん』の上演を楽しみにされていたと聞いて、やるせない気持ちである。彼女は岡山の弁護士会で映画『主戦場』の上映会の帰りに交通事故で亡くなったという。安保法制反対の国会デモにも参加されていたそうで、3年前に岡山に帰られてからは、毎年師走恒例の燐光群の岡山上演に来てくれていた。本当に無念である。

 

写真 樋尾麻衣子、木下祐子。撮影・古元道広。

 

 

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