法華嶽の薬師寺しんと鎮まりて和泉式部のかすかなけはひ
みやざきの百人一首に旅をするわがふるさとの高千穂発ちて
* * *
寒波がきて
室内の気温が1度前後まで下がった25日のこと
家から見上げる位置にあるお宅の
ボイラーから水が大量に噴き出しているのに
水の音で気が付いた
お住まいのOさんは耳がご不自由で
水の音では気が付かれない
2012年の2月の初めにも同じようなことがあって
その時は夫と私とで筆記で対応
役場の水道課、業者との連絡と
悪戦苦闘したことがあった
ボイラーの修理、新設にはお金も絡み
私たちが関与するのは正しくないことを
そのときに感した
そんなこともあり
今度は役場の福祉課に連絡して対応してもらった
役場からは直ぐにこられて
手当をされているのが
わが家から見えた
その後どうなったかはわからないけれど
きちんと対応して頂いたのだろうと思う
寒波は少し緩んだ
亡き母の割烹着を着たる年の暮れ「似合つてるね」とふ声のかかりぬ
幸福の木に番ひたる蜆蝶のわが玄関の新芽にむかふ
ちょっといい話
今週の日曜日、短歌勉強会が終わった時には小雨が降りだし、とても寒かった。
Sさんと言う90歳になられる男性は、病後の不自由さが残る体に押し車を押し
傘も持たずに帰ろうとされていた。
講座の仲間が傘をさしかけ一緒に帰ろうとされてるところに
私を迎えに来た夫が出くわし
「送りましょう」と声をかけた。
夫はSさんに以前、仕事でお世話になったことがあり、ご自宅も知っていたが
Sさんは、「買い物がある」と言われ申し出を断られた。
わたしは現場にいなかったけれど
一連の成り行きは夫から聞いた。
昨日
Sさんに傘をさしかけておられたYさんからハガキが届き
「Sさんに声をかけていただいたのはご主人だったのではありませんか
お声をかけていただきありがとうございました
Sさんは街中にお住まいであまり濡れずに帰りつかれました」
とあった。
Yさんからのハガキに
心が
温か~くなった
* * *
今日の花
桜草
ネモフィラ
二百羽の鳥の一群みなかみへ飛ぶをみてをり隠れゆくまで
ウォーキングのときに
川の真上を黒い塊になって
水上へ飛んでゆく鳥に出会った
夫が即座に
二百羽はいると言った
見えないほど小さくなって
川の上を左に曲がり
森の木に隠れた
12月上旬
* * *
山茶花は
ウォーキングのときに
ちょっと失敬
元旦に親子で
地元の法華嶽公園内にある
日本三大薬師の一つ法華嶽薬師寺に行った
平安時代の歌人和泉式部が難病にかかったとき祈願して
全治したという言い伝えが残っている
青空ひろがる
暖かな
最高の一日だった
* * *
2016年は
自分で自分に課した小さな約束事を
無理をせずに
毎日
少しずつ消化して
1年を振り返った時に
形に残るものが少しあれば
と思う
本年も
どうぞよろしくお願いします