黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

疾風のように去って行きました(突然ですが、獅子丸な日々・最終章です)

2021-12-15 20:05:46 | 獅子丸な日々

12月13日の夜、獅子丸が逝きました

突然でした。

朝はひめちゃんと元気にお散歩、夕方はタバサねーちゃんと元気にお散歩、晩ご飯も残さずしっかり食べました。

ひめちゃんたちは、シニア・ハイシニアなので、晩ご飯のあと、そこらまでの「ちい散歩」をしています。

気持ちよく朝まで眠れるようにと、何時の頃からか始めました。

 

あの日、獅子丸はタバサねーちゃんとおとうさんと、夜のちい散歩に出ました。

遊び心いっぱいの獅子丸は、おとうさんの油断を狙って、ニカッと笑って脱走しました

真っ暗闇の中、何処をどう探しても見つかりません

 

おかあさんも、家の門柱の所あたりをウロウロしていました。

何かが疾風(はやて)のようにやって来ます

獅子丸です。

リードが着いてますけど、速すぎてリードを踏めませんでした

 

県道が近くなので、心配で追いかけます。

まもなく「ドン」という音を聞きました

駆けつけると、獅子丸が倒れています

車にひかれたようです。

ぐったりした獅子丸を抱えてうちに帰り、動物病院に電話して駆けつけます。

「獅子くん、死んじゃダメ。生きるんだよ。」

道中の半分くらいは、息が聞こえましたけど、後半は聞こえませんでした

 

動物病院では「この子の心臓は止まっています。注射をして、心臓マッサージをして、蘇生処置をします。」

先生は一生懸命に、心臓マッサージをしてくれてます。

もしかしたら、何日か入院で帰れるかなと淡い希望も抱きました。

しばらくして、「残念ですけど、この子は、帰ってきてくれませんでした内臓が破裂しているかもしれません

「はい、お世話になりました。ありがとうございます

さっきまで生きていた獅子丸は、もうこの世にはいなくなってしまったのです

 

 

獅子丸は、7年間養子に行っていました。

実家に帰って2年半です。

帰ってきたときには、実のママ・七海もまだいて、みんなにすぐに溶け込みました。

集団生活が自然と出来るようになりました。

でも、悪い癖が2、3どうしても直りませんでした。

その1つは、脱走癖です。

ニカッと笑って脱走し、今回は違ったようですけど、たいてい県道向こうの女の子のところに行きます。

そこで御用となることが多かったのですけど、県道の車との遭遇がとても心配でした。

今回不安が的中してしまいました。

 

人間家族、犬家族、共にショックを受けています。

うるさいけど、獅子くんがいないのは寂しい、つらいね

 

 

獅子丸のこんな犬生の終わり方、もしかしたら、「ねね」ねーちゃんが呼んだのかな?

獅子丸やひめちゃんが生まれたのには、タバサねーちゃんの同腹のきょうだい「ねね」の事故死があったのです。

 

2011年の6月、 ねねママさん(ねねの養家のおかあさん)のお便りがありました。

実家のおうちの皆様、お元気でお過ごしですか?

実は、もっとずっと早くにお伝えしなければならなかったのですが、
こちらの感情でお伝えしにくく思い、時が経ってしまいました。

昨年の夏に、ねねを事故で亡くしていまいました。
本当に申し訳ありません。
亡くしてしまったことも、お伝えしなかったこともどちらも心苦しく
申し訳なく重ねてお詫びいたします。

雷が音が嫌いで、ゴロゴロ鳴り出すと途端に落ち着かなくなりソワソワウロウロ・・・
音が大きくなるとすがりついてくるので、いつも抱っこしていました。
その日は、散歩から帰ってリードを外したときにいきなり大きい雷鳴がなったようです。
パニックになり柵をこじ開けて道路の方へ走って出てしまいました。
500mほど走って、国道を横断してしまって車に跳ねられたようです。

私は仕事だったのですがすぐに連絡が取れ、職場の近くの病院に連れて行ったのですが、
肺の中での出血で呼吸ができないので蘇生処置もしていただきましたがダメでした。
外傷が全くなかったので、寝ているようでした。

自分でもなかなか人に言うのが嫌で、今でも詳しい話をしていると涙が出てきます。
まだまだ元気でいられたはずだったのにと思うと残念でなりません。
また、お父さんやお母さん、パパ・ママに申し訳ないです。

ですが、やはりまた、柴犬との生活がしたくもあります。
子犬の予定がありますか?
また、私どもに譲っていただくことに抵抗がないようでしたら、お知らせいただければ
ありがたいです。
勝手なお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

タバサの隣の黒い子が「ねね」です。

みんなの後ろで、ちょっとだけかをを出している子が「ねね」です。

 

七海ママは当時7才で既にシニアでしたけど、動物病院の先生に相談すると、「高齢という程の高齢でもないので大丈夫でしょう」

そういうワケで、獅子丸・ひめ・千尋・琥珀丸の誕生になったのです。

獅子丸は、白足袋をはいた大きな子でした。

でも、やさしいおとなしめの子でした。

一番手前が獅子丸、後ろから二番目がひめちゃんです。

千尋・琥珀丸は、ねねねーちゃんちに養子に行きました。

 

獅子丸の養家での生活は、決して恵まれたものではなかったようです。

でも、実家に帰ってからの2年半は、幸せだったと思います

いつもニコニコ元気な、元気すぎる獅子くんでした

もっともっと長生きして欲しかったけど、定めなのでしょう

おかさんも色々後悔している事はありますけでも、ひめちゃんたちが天寿を全うするまで頑張ります。

 

獅子くん、また逢おうね

 

 

元気な獅子くんアーカイブです

 

 

 

獅子丸はまだ毛布に包まれて、彼のお部屋(サークル)にいます。

「獅子くん、おはよう。」「獅子くん、行ってくるね。」「獅子くん、ただいま。」

家族は獅子くんに声を掛けます。

でも、ズーとこのままというわけにはいきません。

『雨月物語』の世界になってしまいます

 

明日あたり、七海ママの側に行こうね

 

 

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