暮れの予定は何もない。
年賀状を書いて、大晦日に音楽を聴いてそれだけである。
大掃除もなのもしない。
怠け者の節句働きのようなことはしない。
一年一貫して怠け者を通す。
それでこそ「ポリシー」というものである。
大きなことを言ったが、ただただ無精なだけである。
こうして年の瀬が迫ってくる。
やまみちに迷いてかたへ寒葵 素閑
枝の先鳥の留まるや寒葵 素閑
漏れる日の玉のごとくに寒葵 素閑
道草のつひでに見つけ寒葵 素閑
露伴読むその床下に寒葵 素閑
葉の敷くにひょっこり顔出す寒葵 素閑
雲動き山は隠れつ寒葵 素閑
悄然と鳥のなきがら寒葵 素閑
摘み取りていぶせき宿や寒葵 素閑
寒葵逢瀬をまたぐひるどきや 素閑
置き去りし父のスコップ寒葵 素閑
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