これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

活字中毒患者の悩み

2017年06月25日 21時42分25秒 | エッセイ
 通勤電車の中では、常に何かを読んでいる。いわゆる「活字中毒患者」なのだろう。うっかり、雑誌も本も持たずに家を出たときには、駅でバッグの中を見て悲鳴を上げそうになるのだ。
 昨日は横浜に行った。みなとみらい線直通の副都心線に乗り、約70分間、ひたすら何かを読むか、疲れて居眠りするかを繰り返すつもりだった。まず、取り出したのは、あと少しで読み終える『多摩湖畔殺人事件』である。



 これは、1984年出版の作品だから、まだ浅見光彦は誕生していないようだ。鬼の河内と呼ばれる刑事が、犯人の度肝を抜く必殺技? で事件を解決する件が新鮮だった。
 次は、6月26日発売の日経ビジネスである。定期購読者には、23日に届けられるのが嬉しい。



 30分も読めば目が疲れる。雑誌を閉じて、目を休めると自然に眠くなるはずなのだが……。
 最近、乗り物の中で寝られなくなった。疲れていないせいもあるが、横になって暗くならないと、睡魔がやってこない。これも老化現象なのだろうか。若いときは、もっと寝られた気がする。
 ボーっとしていても仕方ないので、また日経ビジネスを開く。電車はまだ自由が丘付近を走っている。まだまだ着かない。結局、横浜に着いたときには、半分近くまで読み進んだ。
 娘との待ち合わせまで時間があった。ベンチに座り、また日経ビジネスを読みふける。買い物をすませて、帰りの電車に乗ったときも、眠れず続きを読んでいたら、残り3ページとなってしまった。
 これはまずい。
 日経ビジネスが終わってしまったら、月曜日の通勤電車で何を読めばいいのだろう。本棚を見ると、読みかけの本がないわけではい。



 しかし、朝から英語の勉強をするのは苦痛だ……。
 他には何もない。消去法で、やはりこれか?
 重度の活字中毒患者は、薬の「使用上の注意」やら、家電製品の「取扱説明書」やらも読むようだが、ストーリー性のないものは面白くない。将来、役に立つものや、明るい気分になるものを私は読みたい。
「そうだ、ヨドバシドットコムで防虫シートを買わなきゃ。ついでに、本も注文しよう♪」
 幸運にも、ヨドバシのポイントが5000円分ほどたまっていた。全額ポイントでの支払いにしたら、今日の正午に注文したのに19時に配達。お目当ての本が、嘘のように簡単に手に入った。



 受け取ったあと、ポストをのぞくと、定期購読中の『旅行読売』8月号が届いていた。



「やったあ! 読むものが増えた」
 さてさて、明日はどちらを持っていきましょうかね。
 ブルーマンデイのささやかな楽しみ。


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
活字中毒 (ヤッギー)
2017-06-26 09:48:03
活字中毒者には本は必須ですよね。どうしても本が無かったら電車のつり広告をみるのもいいかも。

私は旅行読売のペットと親子旅が気になりました。
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そこ?(笑) (砂希)
2017-06-26 19:21:31
>ヤッギーさん

そうなんです。
本や雑誌、カタログなど、字が書いてあれば何でもいいんです。
以前、教科書を読んだことすらあります。
つまらなかったけど……。
旅行読売は山ハイクでよかった。
でも、ヤッギーさんはペットのほうでしたか(笑)
返信する
大島弓子さん (白玉)
2017-06-28 21:57:15
内田康夫さんだと、私も浅見光彦シリーズを期待しちゃいます。
うっかり他の人が主人公だと、リタイアしたりも。
私は車だから、移動中は活字が読めません。
でも電車異動だと、何もないのは耐え難いでしょうね。
以前 漫画家の大島弓子さん(やっぱり活字中毒)が、
読む本がなくなり、家電の取説を読んだとか、書いてらしたような。
返信する
取説 (砂希)
2017-06-28 22:51:36
>白玉さん

取説で面白かったのはガラケーです。
まだ機能に慣れていない頃、「こんなことも」「あんなこともできる」と感動しました。
今は通用しませんが。
大島さんは深い方です。
日常生活を切り取った漫画が好きで、よく読みました。
特に、飼い猫のサヴァとの生活を描いた作品が面白かったわぁ。
まだ吉祥寺にお住まいなのかしら……。
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【見る時間】 (心機朗)
2017-06-29 11:38:56
以前はもっぱら電車で座ったら、いや、座らなくてもかな…読書でしたが、いつしかスマホに変わりました。そして、車通勤の現在、スマホ見る時間すらなくなりつつあり、半日以上前の推しのツイートを懸命に読み始めてるという時間に取り残された感いっぱいですわ。
本屋行くと読みたい小説はあるんだけどね。
ただでさえ眠いので、これ以上はムリですわ。
返信する
スマホ (砂希)
2017-06-29 20:41:30
>心機朗さん

スマホを持つようになると、ツイッターやラインで時間をとられるようですね。
車通勤だと不便なこともあるようで。
やはり私はガラケーでいいかな(笑)
眠いときは読書どころじゃありません。
ゆっくりお休みください。
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ノルマ (片割れ月)
2017-06-29 21:23:49
読書、推理小説のようなものは何だか時間の無駄なような気がして若い頃から馴染めませんでした。
通勤で読書できるのは羨ましい限り、車で移動していると読書よりも音楽…
思いっきり大きな声で演歌を歌っておりますヾ( ̄o ̄;)オイオイ
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先日の入院生活中はベッドから降りられなかったので (鹿島田の純)
2017-06-30 00:50:55
朝6時に起床で検診して朝飯食べて寝て昼飯食べて寝て検診して夜飯食べて寝て10時消灯になると寝てましたが流石に寝すぎた生活だったので本置き場から西村京太郎さんの推理小説借りて読んだらひさびさにハマり入院生活1ヶ月で推理小説ばかりですが20冊も読んでしまいましたよ。(自分でも驚き)しかし退院してからは1冊もよんでないなぁ。因みに私は寝るって決めたら3分でねられるから電車の中でもすぐにねちゃいますよ。(笑)
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右に同じ (やいっち)
2017-06-30 02:32:35
そう、今朝、いつものように車で仕事へ。
途中で、今日から読む本を忘れてきたことを思い出し、引き返しました。出社が遅くなりますが、何よりも本がないとつらい。
待機する時間が多い仕事だけに、本は必需品。
たまーに、仕事の途中で読み終えたりすると、大慌てで自宅へ帰り、何か本を物色して戻る、なんてことも。
読めないこともあるのですが、読むチャンスに恵まれた時に本がないとパニックですよ。
返信する
推理小説 (砂希)
2017-07-01 10:03:59
>片割れ月さん

私は推理小説が好きでしたよ。
文芸的な魅力はさておき、トリックの種明かしには毎回感心したものです。
赤川次郎の作品は登場人物も魅力的だし、子どもにはちょうどよかったかな~。
姉は横溝正史が好きでした。
あの、おどろおどろしい雰囲気は、ビジュアル向きですね。
歌うと、アンチエイジング効果が得られるようです。
読書よりも生産的なんじゃないでしょうか。
歌も上手くなるし、ストレスも解消されるし、いいことずくめという気がします。
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