事実とは?
それは言葉!
言葉とは?
それは文字!
文字とは?
それは言葉!
文字とは何の事?
口で話、耳で聞いている音声の言葉を目で見て分かるように表した記号。
言葉とは何の事?
① 人が自分の考えや気持ちを伝える手だてとしての、音声や文字。
② 単語や句など、①の要素となるもの。
③ 実際に言われた事柄。
事実とは何の事?
① 本当の事。実際にあった事。
② 見る・聞く・触る、などの感覚で捉える事のできるもの。
以上の説明は「例解 新国語辞典」(第二版)である。
事実とは、その「事実」という言葉で表されている事。となる。
その言葉には、意味がある。
もっとも…その意味は辞書によって少し違っているが…
では?
事実は、事実であるか?
それは事実であり、事実ではない!
その「事実」と言う文字が、ここに書かれているのは事実である。
しかし、その事実で表現されている事柄が事実でるかどうかは不明である。
何故なら、その事実の具体的内容が書かれていないから。
さて、事実について、であるが…
人間は事実か?
人間が生きている事は事実か?
人間が死んでいる事は事実?
人間という事実はあるか?
「人間」を直接に見る・聞く・触る、などの感覚で捉える事はできない。
存在しているのは、○○と名前で呼ばれている人物である。
人間という言葉が意味する事実はない。
この場合は、人間は事実でなく、論理的事実と言い得る。
この論理的事実とは、
現実世界ではなく、人間の認識世界で感覚可能な事。と言える。
論理と事実の区別とは、現実界と認識界の区別とも言える。
言葉・文字の存在は事実であるが…
その言葉・文字の意味するモノが事実がどうかは不明である。
事実を求めるのは生きる為。
論理を求めるの生活する為。
生きると生活の違いは?
生きるとは生命維持。
生活は生きつつ活かす事。
生きるとは、自分・個人的生命維持。
活かすとは、組織・社会の機能維持。
生きる為だけなら事実で十分である。
生活の為には、論理的事実が必要。
事実を論理的事実への変換には「論理・論理能力」が必要。
論理・論理能力の養成には、弁証法の学びが必要。
では弁証法とは?
弁証法の習得には、始まり・初めを求める事が必要。