しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「人間たちの絆 刑事エイブ・リーバーマン」 スチュアート・カミンスキー

2010年07月20日 | 読書
「人間たちの絆 刑事エイブ・リーバーマン」スチュアート・カミンスキー 扶桑社ミステリー
 Lieberman’s Thief       棚橋志行・訳

絵描きで泥棒の前科者、ジョージ・パトニクス。
ジョージは泥棒に入った屋敷で、殺人を目撃する。
投資コンサルタントのハーヴィー・ロジャーが妻のデイナをナイフで殺すところを。
ハーヴィーはジョージに気付くが逃げられる。
アリバイ工作をしたロジャーは、殺人が強盗の仕業と見せ掛ける。
そして、友人から最高の刑事だと教わったと、エイブ・リーバーマンを指名する。

刑事エイブ・リーバーマン・シリーズ第4弾。



今までのシリーズの中で、1番リーバーマンが刑事として活躍する。b
アリバイ崩しや動機を探るなど、パートナーのハンラハンと忙しい。
その合い間には、家族の問題にも、勿論係わっている。
いつもの人間ドラマもあるが、それよりの少しサスペンスの色合いが強くなった感じ。
ジョージやロジャーの心理状態も丁寧に書かれていて、興味深い。
結構、ジョージの存在がいい。
ジョージの描いた、犯罪現場の絵も、何となく思い浮かぶ。
この事件の他にもうひとつ、シカゴに移って来た、ジェイコブ・ベリー医師の物語もある。
シカゴも町が、他所から来た人にはどう映るのか。
そんなところも面白かった。
でも、リーバーマンはやっぱり、エル・ペロの協力が必要なのだ。
それがないと、シカゴの町はやって行けないのだろうか。
エル・ペロって、結構怖いのだけど。
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