しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「レパード 闇にひそむ獣」 ジョー・ネスボ 

2021年11月01日 | 読書
「レパード 闇にひそむ獣」 ジョー・ネスボ   集英社文庫  上・下巻

ある事件の結果、心身に大きなダメージを負ったハリーは、警察を休職し、香港で隠れるように日々を送っていた。
だが、そんなハリーを探して、オスロから刑事のカイアが訪ねてくる。
自分の血液による溺死という奇怪な殺され方をした女性二人が相次いで見つかり、この連続殺人事件の捜査にハリーの力が必要だと言ってー。
ノルウェーに戻ったハリーの前には、更なる犠牲者が現れて……。
   <文庫本上巻裏カバーより>

連続殺人事件の被害者たちの繫がりを追う、ハリー率いる刑事部捜査班。
だが主導権を握りたい中央捜査局の横槍が入り、刑事部は事件から締め出されてしまう。
極秘に捜査を続けた末に浮かんだ有力な容疑者。
だが、ハリーを出し抜くかのように、中央捜査局がその男を逮捕する。
二転三転する事態のなか、世界の果てまで赴いたハリーが見出した真相とは。
ノルウェー発、メガヒット・サスペンス!!
    <文庫本下巻裏カバーより>





ある事件とは『スノーマン』。
この事件でラケルと離れ離れになるのだが。
その次に来る物語。
ラケルを思いつつ、この物語ではカイアにも心を寄せるハリー。男心とはこんなものか。
始めは、傷の深さでなかなか立ち直れない様子だったが。
最後まで立ち直ったとは言えないのだが。
それとこれとは別なのか。
事件よりもハリーの心情が書かれている物語でもある。
事件は他の国に出掛けての捜査がある。
犯人も海外の殺人道具(拷問道具)を求めているから。
それはアリバイ作りには最適かも知れないが、行動が大きくなれば目立つことにもなる。
騙し騙されの物語なのだが、そんなに相手の思い通りに騙されるものだろうかと。
スケールの大きさや複雑さはあるが、少々付いていけない単純さもある。
自分としてはあまりこの物語に乗れなかった。


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