しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「牽制 警視庁失踪課・高城賢吾」  堂場瞬一

2014年07月17日 | 読書
「牽制 警視庁失踪課・高城賢吾」  堂場瞬一    中公文庫    2014年6月19日(木)
高城は娘・綾奈の失踪事件と向き合うことを決意するが、拳銃を所持した若手警察官とドラフト一位の高校球児の失踪が立て続けに起こる。
キャンプイン目前に姿を消した選手を捜す高城は、元プロ野球選手の醍醐とともに高校時代の監督やチームメイトたちの事情聴取に奔走する。
一方、警察官の行方は誰も掴むことができず…。
<文庫本裏カバーより>

高城賢吾シリーズ、第8弾






同時に起こった失踪事件。
失踪した高校球児の地元で起こった殺人事件。
全く関係ない事件が、そのうちどこかで繋がって行く。
それが、あまりにも都合良く結びつけられると、それはないだろうと思う。
しかし、全くそのまま何の関係もなく終わってしまうと、ちょっと面白さに欠ける。
物語なのだから、もっと以外な事が起こっても。
勝手なものだが。
ひとつひとつの事件が、あまりにも単純なのも少々物足りない。
この高校球児失踪事件も、謎を膨らませた割には単純。
もう少し係った大人がちょっと“嘘も方便”を使っていれば、何のこともなかった。
警察官の失踪の方も、そのまま終わらせていいのと言う感じが。
読んでいる時は、何が起こったのだろうと興味を持って読み進められるが。
結末まで来ると、“なあんだ”になってしまうのが残念。


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