一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1505- 日本の匠

2015-05-09 | 生け花
 「削ろう会」の第二会場は新神戸駅近くの 「竹中工務店 大工道具館」でした。
我が屋から数分の第一会場へは、ほんの散歩のつもりで出かけましたが 初めて見る 大工道具や匠の技につい引き込まれて 第二会場までシャトルバスが出ると言う事で 乗り込んでしまいました。

 大工館入口は和風の佇まい、敷石の美しいデザインや 屋根の軒裏や 扉の木目に見入りながら入場しました。名人の大工道具の数々や 歴史的な道具 外国の道具など どれも珍しいものばかりでしたが、木材に寸法を記す墨つぼが懐かしい道具でした。
  子どもの頃、家に大工さんが入った時 木材の上に墨つぼから 引っ張った墨のついた糸をピンと弾いて寸法を記していたのを思い出しました。展示されていた数個の墨つぼのデザインはとても美しいものでした。

  竹中工務店と言えば、大きな近代的なビルやドームを建設するイメージしかない私でしたが 過去に手がけた寺院や茶室などの模型を見て やはりこんな所でも古いものから新しいものが生み出されている事を再認識しました。
 この様な、日本の匠の技を大切にして次に伝えている 竹中工務店の文化事業にも 深い共感を覚えました。

 花材 ・オリエンタルリリー ・オオニソガラム ・古木 ・輸入ドライリーフ
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