一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1506- 藍の彩

2015-06-01 | 生け花
 5月、最後の土日に 兼ねてからお願いしていた藍師の外山 正さんを 神戸「アトリエ風和」にお招きしての藍についてのお話会に参加する機会に 恵まれました。
 藍染めの上下に、藍色なグラデーションが とても小粋なストール姿の外山さんと奥様を 新神戸駅の改札口でお迎えし アトリエに向かいました。
 講座が始まるまえ、軽い昼食を取りながら既に 熱い藍の話が始まりました。

 数々の苦労をして 『すくも』(藍の源)になった藍で染めあがった藍色は 染めの回数、布の素材、その時の光の加減によって 深みのある複合色になるとのこと。

 中国から伝わり、日本で固有の発展を遂げ  今や日本を代表する染物となっている 藍の話は聞く人にとって 何処までも興味の尽きないお話でした。

 空の青、そして私たちの生命の源である海の青を 思わせる 色々な濃さ、明るさ、質感の藍は 海に囲まれて生きて来た 私たちの魂のゆりかごの様です。このブルーの色を、身近に置いた時 私たちの心身は 大きな安堵感に包まれるのでしょう。

 数点所有している、藍染めの衣服やタペストリー、 以前にも増して愛着を感じています。この世界に誇るべき、この伝統文化を絶やす事なく次世代へ伝えて行く事が大切だと思います。

遠路お越し下さった 外山さんご夫妻 そしてこれを計画し実行して下さった 『アトリエ風和」のオーナーさんに 感謝しています。

 花材 ・黄透かし百合 ・クッカバラ ・紅つる
 花器 ・津軽ビードロ 花瓶





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