一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1602- 啓蟄の頃

2016-02-26 | 生け花
 寒暖を繰り返す この二三日ですが 地中の虫も冬眠から覚め活動を始める 啓蟄の頃が 近くなりました。
この時期の風物詩として、岡山後楽園の樹木に巻かれた 害虫対策のこもを 取り去る作業が行われている様子をテレビが報じていました。
 秋に虫達は、木の枝から地上に降りて 冬ごもりをしようとした時 木の幹に温かい藁が巻かれていて 思わずその中で越冬していたのでしょう。
 突然のアクシデントで、春を待たずに命を絶えてしまったのですね。人間にも、この様な予想外の 落とし穴はあります。

 後楽園の庭を背景に、こもを燃やす煙が立ち登る風景を 写真に収めるカメラマン達のシャツターの音は 春への前奏曲 ?、それとも虫達への鎮魂歌でしょうか。

 花材 ・芽出し石化やなぎ ・つばき(大山紅)
 花器 ・壺屋焼 抱瓶

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