一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1909- 敬老の日に 想うこと

2019-09-19 | 生け花
 私たち夫婦も もう直ぐ80歳に手が届く頃となり「後期高齢者」と言われることに抵抗も薄くなりました。
敬老の日の紅白饅頭を 口にしながら 改めて歳を重ねることについて あれこれと考えました。

 この国には、沢山の誇れる伝統文化や 文明があります。私もその一隅で長年 生け花や医療体術と言われる太極拳(日本で始められ60年以上経ち、日本のスポーツ文化の一つと考えても良いと思います} を学び、次へと伝えてきました。ここで痛感している事は、時代の流れに逆らっては 伝統文化は伝えていけないと言う事です。
 伝統文化には、秘伝と言われる部分があり それは指導者の許しを受けて伝えられ 先輩の背中を見て学んできました。今のスピード重視、情報の溢れる時代にはこのような伝え方ではついてくる人も 少ないと思います。

 伝える側は生け花に例にとるならば 理論的なこと「水揚げ、花材の扱い方、止め方の技術など」と芸術的な感覚を磨くこと。生け花をすることの精神的な意味などを理解し易く 次世代に伝えて行くことだと思います。
 一方で受ける側の人達は、今はインターネットで調べれば 理論や方法は簡単に手に入れられる時代ですが それを積み上げ 現代の文化を築いてきた先人り功績に 想いを巡らせて欲しいと思います。
 最初に 井戸を掘った人への感謝とその水を枯れさせない努力を 次へ繋いで欲しいと思います。

私が、半世紀を費やした二つの文化は 次に伝えられて行く手応えを感じながら 感謝に堪えません。

 花材 ・大輪菊 ・小菊 ・吾亦紅 ・石化エニシダ
 花器 ・九谷焼 市松模様 花瓶





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