四季がある日本の風土の中で 数多くの花に出会うことの幸せを常に感じていますが その中で椿の花は特にそれに向かい合って生けている時は至福のひと時です。
繁っている艶のある 濃い緑色の葉を 枝の流れを想像しながら 丁寧にカットし 保護葉(雨や寒さから花を護る)を落とすと鮮やかな紅色と くっきりした黄色の雄しべが現れる瞬間の美しさは何とも言えません。
60年余、花と向き合ってきて春が待たれる気持ちの中には 椿の花との出会いがあるのでしょう。
今日は、椿ざんまいのひと時を過ごしました。
花材 ・一重紅椿
花器 ・有田焼 花瓶 アンテーク銀製器 朝鮮唐津 掛花器