一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1402- 温故知新

2014-02-16 | 生け花
 数年前から、甘酒を愛飲しています。きっかけは、金比羅さんへ 初詣した時だと思います。あまり 食べ物 飲み物の好き嫌いのない私ですが、 あの甘酒の中途半端な、甘さ 温かさ そしてお米の粒が口に入る時の食感が なんとも馴染めなくて ほとんど口にした事がありませんでした。
 初詣で、奥の院まで1368段の石段を登った帰り道 途中に甘酒屋さんがあり 疲れと寒さに 思わず 飲んでみる事にしました。その時の生姜の香りと共に、体に染み渡った 美味しさ。それ以来、甘酒は私の友になってしまいました。
 ここ数年、暑い夏の保湿と栄養補給のため 非常に効果があると大学の先生や、NHK番組でも紹介され ブームになっている様です。でも、この飲み物は江戸時代 夏の飲み物として 一般庶民に 広く飲まれていたようです。
 お酒の銘柄ほど、いろいろな酒粕がありますが 私が美味しいと思うのは 四国のお酒の酒粕の中に多いと思います。

 花材 ・猫やなぎ ・トルコ桔梗
 花器 ・蛸唐草模様 花器




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1402- ハピーバレンタイン ・ 愛のこころ

2014-02-14 | 生け花
 今年、二度目の雪となりました。今日はバレンタイン・ディー、この名称も日本のカレンダーの中に 市民権を得たようです。私も、元気に家事を手伝ってくれる夫と ( 現役の間は、協力度ゼロでしたが ) いつも美味しい、有機野菜を提供してくれる 牛窓のファーマーさんに感謝をこめて、チョコレートをプレゼントしました。
 午後になって、神戸のケーキ作り大得意の妹から 夫へ バレンタイン・ケーキが届きました。
 " LAVE " がテーマのこの日、この妹の思い出深い事があります。彼女が、小学二年生だった頃だと思いますが 勉強机の上にノートが広げられていて、そこには 燈台守のおじさんが命を賭けて人を救った話の感想文が、不揃いの文字で書かれていました。「 おじさんがしたことは、あいのこころだと おもいます 」と。私と彼女とは五才の年の差があり、いつも幼いと思っていたのに「 愛のこころ 」などと言う言葉を使っているのが 微笑ましくも 可笑しくもあり 彼女をからかって、しまいました。 その彼女も、歳を重ね 愛の裏・表 も理解できる、今日この頃でしょうね。
 今、街には沢山のケーキやチョコレートが溢れていますが、この「 愛 」の風味いっぱいの このケーキは格別です。外は、雪も止みましたが とても寒い午後です。温かい豆乳ラテと共に 頂きます。 感謝 !

  花材 ・胡蝶わびすけ ・玉しだ 
 花器 ・津軽ビードロ 水盤






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1402-春 遠からじ

2014-02-11 | 生け花
 記録破りの降雪に、驚かされ 雪国の人々のご苦労を体験させられた この数日でした。久し振りに、牛窓の野菜屋さんに 食材を求めに行きました。新鮮な有機野菜で、車のトランクを満たした後 頂上のオリーブ園に立ち寄りました。
 所どころ 残雪の残る芝生の上では、色とりどりのハングライダーを広げて 数人の人々が 助走したり 着地の練習をしていました。海が一望できるカウンターのある喫茶店で、美味しいコーヒーを頂きました。目前の前島、長く横たわる小豆島、遠くには屋島などが眺められ 静かな海には 白い帆を張ったヨツトが数隻、滑るように弧を描いています。まだまだ風は冷たい中でしたが、若者たちは 春を待ちかねて準備をしている様です。

 花材 ・梅 ・曙つばき 
 花器 ・有田焼 白磁壷




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1402- 下萌え

2014-02-09 | 生け花
 立春を迎えましたが、春と冬が日本列島の上空で 攻めぎあいをしています。久し振りの雪で、残雪の朝となりました。でも、この雪ノ下 確かに小さな植物の 芽の息使いが聞こえます。

 花材 ・和水仙 ・古木




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1402- 雪の庭

2014-02-08 | 生け花
 十数年振りの雪に 見舞われた太平洋側の各地。当地も昨夜半からの雪が、今朝は10センチ以上の積雪となりました。車の往来も少なく、雪に包まれた朝は静か。時々、屋根を滑り落ちる 雪の音に 驚かされます。
 固い芽を付けて、春を待っていた利休梅の枝が 積雪に耐えかねて折れてしまいました。雪が小降りになるのを待って、開花を待たずに折れた 利休梅への鎮魂のつもりで 古木 ・ 紅梅・ お多福南天 を添えました。

 花材 ・利休梅の枝(3m弱の枝) ・紅梅 ・お多福南天






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