一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1806- 水無月 いけ花教室

2018-06-16 | 生け花
 梅雨の晴れ間の、コープ 岡山のいけ花教室は 花屋さんに配達して貰った花材に加え メンバーの一人が庭から切って下さった 一抱えもある紫陽花とアナベルの花で 教室が満たされていました。

 好みの花材で、夫々の水無月の瑞々しい雰囲気が表現されていました。
初夏の「木の葉を渡る風・水をたっぷりたたえた池の水面・ひと時の晴れ間に囀る 澄んだ小鳥たちの声」・・どれも詩情溢れる作品でした。

 花材 ・夏はぜ ・菖蒲 ・透かしユリ ・紫陽花 ・アナベル


























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1806- 驟 雨

2018-06-15 | 生け花
 梅雨の晴れ間の青空に 心を許していると突然の俄雨に 悩まされることがあります。
先日夕方、下校時に車を走らせていると急な雨となりました。近くの中学生らしい男の子達が、雨の中で自転車を必死に漕いで行きます。
 何やら笑い声を立ながら、家路を急いでいます。大雨に濡れ、その細い背中や胸が 露わに見えています。

 それを見た夫が「小学生のころ急な雨に お袋が校門近くに蛇の目傘を持って迎えに来ていたな、嬉しいけど友達の手前 少し恥ずかしかったな・・」と懐かしそうに話していました。 昭和の映画の 一場面の様ですね。

 山本周五郎の時代小説「驟雨」の中で、夕立にあった悪人が雨宿りをしていて 思いがけず貧しい親子を助ける 善行の話や、さだまさしの歌の「雨宿り」の様に想定外のラブ・ストーリーが生まれたり 一昔前は 突然の雨がもたらす運命の変化がありました。
 今は、突然の雨でも用心深く 折り畳み傘を携帯していたり コンビニエンス・ストアで売られている安いビニール傘のせいか この様な偶然の物語は無いのかも知れません。

 花材 ・紫陽花(墨田の花火) ・蛍かや ・雪柳 ・柏葉紫陽花
 花器 ・織部焼 花器二個

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1806- 夏 衣

2018-06-13 | 生け花
 六月も半ばになり、梅雨の晴れ間の太陽は もう夏の日差しです。

 和服を愛用する人にとって、涼やかな夏の装いへの衣替えの時です。
着物や襦袢もさることながら、帯締め・帯揚げ・半襟・履物などなど この夏を思って 取り合わせをする 楽しいひと時です。

 花材 ・すかしゆり ・伊予みずき ・カスピア ・鳴子ラン 
 花器 ・竹製 花器

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1806- 紫陽花

2018-06-12 | 生け花
 台風五号が梅雨前線を刺激している様で 断続的に雨が降り続く日です。
庭を眺めて、紫陽花三昧の時を過ごしていると 雨に降り込められいてる事も忘れて その色や形に見とれています。

 小降りになった時を見計らって、人が庭の中を行き来する処まで 奔放に伸びてきている枝を 切りました。
花瓶一杯に生けた紫陽花は、日本的な楚々な雰囲気とは違う 油絵の一枚の様になりました。

 花材 ・紫陽花 ・カスピア 
 花瓶 ・青磁壺

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1806-銀座のホタル

2018-06-09 | 生け花
 そろそろ蛍が飛び交う季節となりました。湿気を含んだ叢の闇のなかで蛍が 呼吸をする様に光るのは神秘的なものです。
先日、ニュースで岡山の和菓子屋さん銀座店で 岡山生まれの蛍がディスプレイとして光っていると告げていました。

 街の乾いた空気の中、人工的な闇の中に光っている蛍は 少し可哀そうな気がします。
銀座の街には、照明デザイナーのアーティスティックな光の方が似合うのではないでしょうか。

 花材 ・シラン ・紫陽花 ・鳴子ラン
 花器 ・ブルーガラス・ボール

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