一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2403- 白いクルーズ船は 春の使者

2024-03-09 | 生け花

 3月に入り 春めいてきた港には白い船体の 外国のクルーズが数日おきに入港してきます。

夜には照明で飾られ 港は華やかな春の訪れを告げています。

 

 花材 ・白フリージャ ・こでまり

 花器 ・トルコブルー 掛花入れ


2403- ひなちらし

2024-03-04 | 生け花

 5年前の3月も 寒さと暖かさが交互にあって 妹の命日も春浅い感じの日でした。

末期がん治療の日を過ごしていた、ホスピスでは 季節を感じさせる細やかな 心遣いの美味しい食事が出されていました。

3月3日の「ひなちらし」と書かれた献立表を 楽しみにしていた妹の子供の様な笑顔を思い出します。

 結局、病状の急変でその日の「ひなちらし」を食べる事は出来ませんでした。

 

今夜は「ひなちらし」と蛤のお吸い物 そして命日を忘れずにいて下さった お友達からのお雛菓子もお供えしています。

 

 花材 ・桃 ・フリージヤ ・ミモザアカシヤ ・チューリップ ・こでまり

 花器 ・青白磁壺

 

 上海旅行の時、妹は果物を持った女の子、私は笛を吹く石湾人形を 夫々 記念に買いました

 

 


2403- 椿ざんまい

2024-03-01 | 生け花

 四季がある日本の風土の中で 数多くの花に出会うことの幸せを常に感じていますが その中で椿の花は特にそれに向かい合って生けている時は至福のひと時です。

 繁っている艶のある 濃い緑色の葉を 枝の流れを想像しながら 丁寧にカットし 保護葉(雨や寒さから花を護る)を落とすと鮮やかな紅色と  くっきりした黄色の雄しべが現れる瞬間の美しさは何とも言えません。

 60年余、花と向き合ってきて春が待たれる気持ちの中には  椿の花との出会いがあるのでしょう。

今日は、椿ざんまいのひと時を過ごしました。

 

 花材 ・一重紅椿

 花器 ・有田焼 花瓶    アンテーク銀製器   朝鮮唐津 掛花器