「イケてない男子ほど、クラスで一番かわいい子を好きになるスパイラル」について その2

2016年10月11日 | モテ活

 前回(→こちら)の続き。



 「イケてない男子ほど、クラスで一番かわいい子を好きになる」



 それはモテない男子は女性と接する機会が少なく、どうしても「見た目」以外の要素を判断材料にできないから。

 そのため視野がせまくなってしまい、ただでさえ男性的魅力にハンディがあるのに、ますますモテから遠ざってしまう。

 そりゃ女性にかぎらず、人の魅力はビジュアル面が大きいのは事実だけど、それだけでもあるまい。

 実際、私は昔バイト先で出会った美人と食事をする機会があったとき、そのことを実感したもの。

 席について、こちらを見つめる彼女の、その朝の陽光のようなさわやかな笑顔にはハッキリと、



 「さあ、これからのランチの時間、あなたがわたしのことを全力で楽しませてくれるのよね?」



 そう書かれてあったからだ。

 え? ふつうにバイト仲間同士で、メシ食うだけちゃいますのん? なんでそこにマイルドな「主従関係」が?

 しかもそれが、イヤな女とかそういうことではなくて、ただただ自然というか、



 「そういうふうに育ってきた」



 ことがありありとオーラに出ていたからだ。カマシじゃないわけ。

 

 「みんなそうしてるのだから、当然あなたもそうするのでしょ。とっても楽しみ」と。



 こちらが「あはは……美人ってすげえな……」とあきれていると、彼女は自分からなにかを発することなく、やはりステキな笑みを浮かべながら、



 「さあ、はやくお始めになって」



 という表情で、こちらを見ている。

 これには、いかりや長さんのごとく「ダメだ、こりゃ!」となってしまった。

 それ以来どうも美人は苦手なのだが、そういったことも、リアルに女性とコンタクトしてみないと実感できまい。

 嗚呼、美人(なだけ)のお姉さん、なんて尻がわれるくらいにつまんねーんだ! と。

 このときはつくづく、

 

 「女って、見た目だけやないよな」

 

 学習しましたね。

 でも、こういった失敗(?)って大事。

 じゃないと、そのままではずーっと女性を「見た目」以外の基準で選べない

 中身を知らないし、知る機会もないから。ゆえに「高嶺の花」にしか目が行かなくなりがち。

 それは人間として自然なことではあるけど、反面自分には「不美人」のビジュアル以外の良さを理解する「知性」が足りないのかもしれない。

 そのことが、彼の選択肢を大きくせばめることになってしまう。

 一言で言ってしまえば、「余裕」があるかどうかということか。

 これは「モテるかどうか」にかぎらないが、こういうスパイラルが、こじれてどうしようもなくなると、サリン撒くとかコロンバイン高校乱射とかISテロとか、そういうことになっちゃう可能性もある。

 テロは怖ろしいけど、そのモチベーションはなにかと問われたら案外こんなもんなのは、町山智浩さんや大槻ケンヂさんも認めるところ。

 だから、この「負のスパイラル」問題は、われわれが思う以上に根深い面もある。

 泥沼にはまるとなかなか大変だが、ともかくも大事なのは

 

 「美人じゃなきゃダメ」

 

 という縛りは、それこそが結果的に「いい女」を遠ざけることにもなる。

 なので、男はもっとフトコロを広げて女性と接するべきなのだ。

 そう人生の先輩が、苦い教訓を説いてみると、なかなか彼女ができなくて悩んでいる後輩コハマ君は、



 「いや、それはわかってるんッス。そうなんスけど、でもやっぱりボクは橋本環奈みたいな子とつきあいたいんですよお!」



 嗚呼、こうして輪廻の輪は続くのであった。

 まあ、若いときに言われても、そうなっちゃうよねえ。

 そのあたりのことは、まあ私も同じとして、大いに共感できるのが困りものだ(←今まで語ってきたことの意味は?)。

 結局この問題、根本な解決策はどうもないらしい。

 ぶっちゃけていえば、このスパイラルを抜け出す一番の方法は、



 「一回、彼女を作ってみる」



 ことであって、ここをクリアできると「知性」と「余裕」が身につくから一瞬解決なんだけど、それって「なかなか勝てない運動部の悩み」に、



 「一回、試合に勝ってみたらいいんだよ」



 て言ってるようなもんだ。ツッコミどころだらけである。

 でも、これは本当の話だからしょうがない。

 「モテなくていろいろめんどくさいこと」になってる男子諸君。

 とにかくどんな形でも「一回戦突破」を果たしたら、急に景色が変わるのだ。これは、わりと本当のこと。


 
 「いや、だからそれ無理だって!」

 

 というのはもっともだけど、現になんとかその

 

 「とりあえずの1勝」

 

 ここから、ものすごく人生が変わった男子も、私はけっこう見てきたから。

 なにかこう、「突破口を開いた」って空気感があるんだ。肩の力が抜けるというか。

 え? じゃあその男は、なにが良くて「1勝」できたかって?

 えーと……それはやっぱり「」か。

 嗚呼、我ながらひどい結論だ(苦笑)。

 でも、実際そうだから、他に答えようがないのだ。

 というか、人の出会いとか成功とかって、運と言って悪ければ、その多くが「めぐりあわせ」だし。

 ある人にはあるけど、ない人にはなかなかない

 でも、いつかあるかもしれないから、そのときのために



 「こじらせた雰囲気はなるたけ出さない」

 「どんな相手でも、女性には全方向に(できれば男性にも)やさしくする」



 ということを意識しておくと、「運をつかまえやすく」はなるかもしれない。




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