コロナ日記 非常事態宣言は明けたけど、特になにも変わらないなあ編

2020年08月04日 | 日記

 非常事態宣言はあけてわかったことは、私の休日はコロナがあろうがなかろうが、たいして変わらないということであった。

 

 ■7月のある休日

 
 朝11時起床。寝過ぎだが、寝ても寝ても眠い。今年は雨ばかりで調子が出ない。

 水シャワーを浴びて、作り置きのアイランとアイスティーをちゃんぽんで飲む。半分寝ながらスマホをチェック。

 見るのはニュースと天気予報。あと、タイムシフトでアベマやニコ生の将棋番組など。

 当ページでは羽生善治九段や谷川浩司九段が、まだ若手だったころのようなヴィンテージマッチを紹介してるけど、もちろん今の将棋もチェックしている。

 名人戦に叡王戦に王位戦と棋聖戦とか、アベマの早指し、さらに藤井聡太棋聖は順位戦をはじめ、他の棋戦も放送するから、追いかけるのが大変!

 中継が増えてありがたいのは、タイトル戦なんかももちろんだけど、まだ売出し中の若手棋士を見られること。

 今までだと、NHK杯の予選とか抜けてきてもらわないと、いけなかったけど、こうしてチェックする機会が増えてホクホク。

 「藤井キラー」の大橋貴洸、新人王戦優勝の高野智史、スピード昇級の近藤誠也、三枚堂達也、石井健太郎、黒沢怜生、長谷部浩平、斎藤明日斗とかとか。

 どんどん勝って、若手シーンを盛り上げていってほしいものだ。こないだの渡辺大夢は強かった。明日斗もやったね。みんな、期待してるよ!

 朝食にコーヒー、バナナ、フランスパン。

 BGMに筋肉少女帯『サボテンとバントライン』『サンフランシスコ』『サーチライト』など。オーケンは天才だなあ。朝に聴くもんでもないかもしれんが。

 午前中はDVDを観る。今日はエルンスト・ルビッチ監督の『ニノチカ』。

 「ガルボ、笑う」のキャッチコピー通り、グレタ・ガルボの美しさや「ルビッチ・タッチ」と呼ばれる洗練された演出やセリフ回しもさることながら、やはりこの作品に欠かせないのが、あの男たち。

 そう、ブリヤノフ、アイラノフ、コパルスキーの爆笑トリオ。

 この三バカ大将というかズッコケ三人組が、もう楽しくてキュートで萌え萌えなのである。

 いやまあ、やってることは公金で高級ホテル泊まったり、そこでデリヘル呼んだり、コンスタンティノープルでは酔って絨毯を窓から投げて、

 「なぜ空を飛ばない!」

 と叫ぶとか、いにしえのロックンローラーか底抜けユーチューバーみたいなんだけど、そこが最高。

 しかしこの三人、こんな重大任務を受けてるくらいだから、革命の英雄で(作中にそういうセリフもある)能力的にも超エリートなはずなんだよねえ。ジョージ・オーウェル『動物農場』こないだ読んだから、笑っていいのか震えるべきか。

 なんとなく風呂をみがいて、昼食。

 冷凍ゴハンをチンして、ゆでた豚肉に塩コショウして、ほうれん草、オクラ、生卵をのせて、グリグリかきまわしていただく。栄養たっぷり。

 自炊がめんどうという男子は、

 「スーパーで安売りしてる食材を買ってきて、火を通してから、めんつゆと一緒にゴハンか麺にぶっかける」

 のが簡単でヘルシーで満腹するからオススメ。メニューをいちいち考えなくていいのも楽。

 え? 味? 日本男児が、そんなこまかいことをゴチャゴチャ言ってはいかんな。

 食事のBGM代わりに、BS11でやっている『ヨーロッパの車窓だけ』。

 文字通り、ホンマになんの編集もなく、ワンカットで車窓だけを流す男らしすぎる番組。

 最初見たときは空いた口がふさがらなかったけど、昔ユーレイルパスを片手にヨーロッパをまわった身としては、チェックせざるを得ない。

 ただただ、何もないフランスの風景を見る。変な時間。この無聊感がたまらない。

 午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。私は本さえあれば無限に時間をつぶせる人間なので、こういうときありがたい。

 タニス・リー『闇の公子』。濃厚なファンタジーだが、メチャメチャおもしろい。

 私は海外ファンタジーものが苦手で、『指輪物語』も『ドラゴンランス戦記』も『ゲド戦記』も、一応読んだけど、えらいことしんどかったうえに(『ゲド』は最近読み直したらおもしろかったけど)、内容もまったくおぼえてなかった。

 ファンタジーものの「あるある」に、子供向けとかリアリティーがないとかいわれがちなせいで、作者がその壁を乗り越えるため細部とかストーリーテリングに力を入れまくり(トールキン先生の描くホビットの生態とか)。

 そのせいでレベルは爆上がりしたけど、ハードルも爆上がって、かえってライトなファンは手に取りにくくなる……てのがあるんだけど、『闇の公子』もまさにそれ。読みごたえあるけど、敷居が高いなあ。

 道理で「インスタント魔法」の『ハリー・ポッター』が売れるわけだ。オススメするのは断然タニスだけど、最初に読むのは絶対ポッターだよ。 

 夕食は袋麺のサッポロ一番みそ。テンションをあげようと、キャベツ、ニラ、ししとうに、七味を大量に投入。辛くてうまくて、頭バクバクで、しばし浮世の憂さを忘れる。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。ダラダラとスポーツを。

 サッカーワールドカップで活躍するハンガリー代表「マジックマジャール」のプレーなど。キーパーがベレー帽をかぶっているというのが良い。

 寝る前に少し読書。池内恵先生の『イスラーム国の衝撃』。日本人にはわかりにくい、イスラーム世界の事件や問題点を解説してくれる一冊。

 ちょっと速読にはむかない文章だけど(文体がまじめすぎるせい)、それゆえか中身の濃さと充実が感じられる。

 さらに『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』と『サイクス・ピコ協定 百年の呪縛』も読み直す。

 前者は「イスラームのトンデモ本」を紹介しており、人の考えることは文化や民族を問わず、似たようなもんなんだなあと苦笑しながら眠りに落ちる。

 

 


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