12月 某日
ある年末の日記。
12時起床。朝の苦手な私は休みとなると親の仇かというくらい寝る。
まずは朝風呂。生活の雑多な悩みを浴槽の中に溶かすイメージで、ゆっくり湯につかる。
今年は急に右肩が痛くなったり、頭痛がひどかったり、歯がアレコレ痛んだり(歯ぎしりがすごいらしい)、その分というわけではないけど腰痛がマシになったりと、体のメンテナンスに忙しく、数年遅れで厄年が来た感じ。
朝食は紅茶、アーモンドミルク、キウイ、チーズ、ジャムトースト。
BGMにアン・リー『2Times』。谷山浩子『穀物の雨』。ミッシェル・ガン・エレファント『トカゲ』など。
午前中は映画を観る。ダスティン・ホフマン主演『小さな巨人』。
インディアンの歴史をあつかった作品だが、重いテーマをあつかいながらも、軸はコメディというのがすばらしい。
特にラストの「メシ食いに行こうぜ」「アイツ、馬とヤッてるのはどうかと思うな」が最高で感動。
「最後の一撃」で人生の本質をつくという意味では、今敏監督の『千年女優』と双璧。
そういや昔、なんかのマンガでやはりインディアンをあつかってた話があったんだけど、こっちはドがつく「お涙頂戴」ノリでウンザリしたことも思い出す。
なんとなくパソコンのキーボードをそうじして、昼食。ニラ玉、納豆、ご飯とモヤシの味噌汁。
午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。
米澤穂信『本と鍵の季節』読む。米澤流のビターな青春もの。
細やかな作りの本格で、読んでいてしっくりくる。とりあえず、新刊が出たら即ポチなのはこの人と森見登美彦。
夕方は買い物がてら、少し散歩。笑福亭松喬師匠『崇徳院』を聴きながら、近所を1時間ほど歩く。
夕食は冷蔵庫の中の残り物をなんでも放りこんで、チャーハンを作る。
タマゴ、トマト、山菜のナムル、大根おろし、レバーの焼鳥、キムチなど、一貫性もなくまぜこぜ。味はまあ、うまくはないわな。
食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。
今年はお笑い系のものばかりあさっていて、黒帯会議を追いかけていたら、今まで知らなかった関西芸人を中心に、たくさん知れて楽しかった。
M-1準決勝進出の鬼としみちゃむ、シシガシラ(敗者復活はおもしろかったネ)、ヤング、風穴あけるズ、軍艦とかとか。
寝る前に少し読書。中野好夫『世界史十二の出来事』。
高校生の時以来の再読かも。『アラビアのロレンス』とかおもしろく読んだなあ。
中野先生といえば立命館を受験したとき現代文で『悪人礼賛』が出題されて、読んだことあったから吃驚したことが。
でもそのときは現役受験で全然勉強してなかったから、チャンスを生かせず落ちたのだ。
もっとも私は本好きのくせに国語の成績が悪いタイプだから(読書あるあるです)、どっちにしても同じというか、むしろ読んだ経験が不利になってたかも。
本を「楽しく読む」私のようなタイプは「論理的に出題者の書いてほしい解答を読み取って書く」というのが苦手極まるのだよなあ、とかブツブツ言いながら眠りに落ちる。