施川ユウキ『ベルナルドゥス嬢曰く』に出てきた本、何冊読んだ? その5

2022年09月24日 | 

 施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。

 ということで、

 「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」

 との企画。以前にやった4巻に続いて、今回は5巻です。

 

 

 ★H・G・ウェルズ『透明人間』(未読)


 恥ずかしながら、ウェルズは読んだことがない。

 恥ずかしながら、透明人間はエロのイメージしかない。

 ということで、

 「人間が透明になってまずすることは女子更衣室をのぞくこと」

 という人類普遍の真理をあつかったポール・バーホーベンインビジブル』は文学的傑作といえよう。

 

 ★アイザック・アシモフ『聖者の行進』(未読)


 アシモフの小説は『われはロボット』と『鋼鉄都市』のみ。『銀河帝国興亡史』は電子書籍で持ってるけど積読。

 山本弘さんをはじめ、

 「アシモフは小説より、科学エッセイの方がおもしろい」
 
 という人も多いが、なんとなくわかるような。

 いや、小説もいいんだけど、なんかこう、「うまくまとまってる」感があって、ちょっと食い足りない。


 ★瀬名秀明『ロボット・オペラ』(未読)


 瀬名さんは、まったく読んだことがない。

 『パラサイト・イブ』が映画化されたとき、ラジオ『サイキック青年団』で北野誠さんと、竹内義和アニキが、

 「葉月里緒奈乳首が見えてないやんけ!」

 と怒りまくっていたことを、おぼえている。

 

 ★クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録2019』(未読)


 ギネスって、「なんかすごい記録」ってイメージがあったけど、いつのまにか遠藤くんの言うよう、

 「十把一絡げのリア充参加者」

 の思い出作りなってるとは知らなんだ。

 大阪ではひらかたパークが「スイムキャップ一斉着用」で世界一になって、ギネスに載ったことがある。

 たしかブラックマヨネーズのお二人が出ていて(「ひらパー兄さん」だったから)、ニュースでやってるのを見た記憶があるけど、あれはなんだったんだろう。

 

 ★宇宙英雄ローダン』(未読)


 読んだことないが、アメリカではなくドイツのシリーズということにビックリした記憶がある。

 

 ★アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(未読)


 ご存じドラマ『シャーロック』の脚本家が書いたミステリ。電書で積読。

 ホロヴィッツは『絹の家』を読んだけど、そんなにな感じ。

 というか、パスティーシュものは、よっぽど出来がよくないかぎり、

 「これ、あえてホームズ(および他の元ネタでも)じゃなくてもよくね?」

 という気になって、そんなに乗れないんだよなあ。

 


 ★ドニー・アイカー『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ事件》の真相』(未読)


 アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』とか、沢木耕太郎『』とか、遭難ものは苦手。

 だって、コワイじゃん!

 小川一水『漂った男』とか、アンディー・ウィアー『火星の人』みたいなSFだと好きなんだけどね。

 ただ、この本はすごくおもしろそう。高いけど。

 

 ★藤田祥平『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』(未読)

 中二病っぽいタイトルが、カッコいいよね。

 


 ★ロバート・フルガム『人生に必要なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ』(未読)


 日本だと、モラルとかは結構「マンガ」で学んでるような気がするなあ。

 

 ★ダレン・シャン『ダレン・シャン1 奇妙なサーカス』(未読)

 
 ファンタジー物はあまり読まない。

 

 ☆J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(未読)


 ハーマイオニーちゃんの実写が観られる映画版の方が上でしょう。

 


 ★ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(読了


 読書人生オールタイムベスト1大傑作。全人類必読

 でも、意外と他のガルシア=マルケスはそれほどでも。

 『予告された殺人の記録』とか『戒厳令下チリ潜入記』とか、ノンフィクションのほうが、おもしろいかも。

 

 ★ハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』『死の鳥』(未読)

 エリスンはまだ1冊も読んでない。

 友人がメチャクチャにすすめてくるが、彼は「天才」なので、こっちもハードルが上がって手に取りにくい。

 

ジョルジュ・バタイユ『眼球譚』(未読)


 タイトルからして、コワくて読めない。

 どうせ、谷崎潤一郎『春琴抄』みたいに、

 「うわわわわわ!!! 目が、目が!」

 とかいう気分になるんでしょ?

 

 ★劉慈欣『三体』(未読)

 買って、積読。読むのが楽しみ。

 

 ☆アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』(読了

 

 SFで「おもしろい!」と思ったのが『夏への扉

 「最高!」と小躍りしたのが『火星人ゴーホーム

 「すげえ」と茫然としたのが『神狩り』とこれ

 


 ★ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』(読了

 SFミステリにして、ハッタリ大振りかぶりの大傑作。

 でも、ホーガンはこの1冊の「一発屋」との声もあって、他はなかなか食指が伸びない。

 


 ★オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』(読了

 

 「選ばれし者は、そうでないものに常に嫉妬され、攻撃される運命にある」

 という、どうしようもない人のサガをあつかった名作。

 作中の「いじめ」描写は、トラウマがある人にはしんどすぎるかもしれないが、

 「もし、自分が【エンダー】と出会ったら」

 と想像すると、単純に否定できるほど能天気ではない。

 


 ★J・G・バラード『ハイ・ライズ』(未読)

 ニューウェーブは苦手っぽい。

 

 ★ミシェル・ウェルベック『ある島の可能性』(未読)

 
 ウェルベックは『服従』が相当おもしろかったので、電書で買ってみた。まだ積読。

 


 ★グレッグ・イーガン『クロックワーク・ロケット』『エターナル・フレーム』『アロウズ・オブ・タイム』(未読)


 イーガン多いなあ。

 

 ★香月美夜『本好きの下克上~司書になるためには手段を選んではいられません~第一部「兵士の娘」』(未読)

 

 一時期、ネットをほとんどやってない時期があったんだけど、その間に「異世界もの」が洪水を起こしていてビックリしたことがあった。

 でも、さすがに「なろう」までは手が回らないなあ。

 

 ★レイ・ブラッドベリ『十月の旅人』(未読)


 私は好きだけど、レイのリリカルな面は苦手という人も多い。安田均ボスとか。

 

 ★ミランダ・ジェライ『最初の悪い男』トム・ハンクス『変わったタイプ』(未読)


 新潮クレストはゼーガースとか、すんごく惹かれるけど、高いんだよなあ。

 


 ★清涼院流水『コズミック』(未読)


 なんかもう、ミステリ界が大騒動になったのはおぼえている。

 

 『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』

 1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。

 

 このハッタリはすばらしく、読んでもいいけど、ド嬢と同じく分厚いのが苦手だ。

 

 ★池井戸潤『果つる底なき』『下町ロケット』(未読)


 超おもしろいとは聞くけど、読んだことがない。

 こういう、ビジネスとか中小企業をあつかったものって、仕事を思い出してイヤなんですよ。 


 ★野沢尚『破線のマリス』(読了


 江戸川乱歩賞受賞作。

 昔読んだけど、おぼえてないなあ。

 

 ★東野圭吾『放課後』(未読)


 東野圭吾はずいぶん読んだけど、これはどこかでネタバレされて、手が出なかった。

 なんか動機が、男の子には、いたたまれないものだったよね。

 

 ★高野和明『13階段』(未読)


 江戸川乱歩賞受賞作。

 この賞の受賞作をあまり読んだことがないのは、『このミス覆面座談会の影響だけど、実際彼らの言う通り、

 「優等生的にまとまってしまっている」

 と感じるのも事実。

 


 ★アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』(未読)


 クリスティーは死ぬほど読んだけど、これは未読。

 ポアロなら『ヘラクレスの冒険』。マープルおばさんはベタだけど『予告殺人』。あと、トミータペンスは大好き。

 ノンシリーズでは『謎のクィン氏』『パーカー・パインの冒険』もオススメ。

 

 ★トーベ・ヤンソン『新装版 ムーミン谷の十一月』(未読)


 ムーミン読んだことないなあ。

 

 ★E・М・シオラン『生誕の災厄』(未読)

 

 アフォリズムや名言集の類にあまり興味はないけど、寺山修司ポケットに名言を』はバイブル。


 ★テッド・チャン『息吹』『あなたの人生の物語』(読了


 『あなたの人生の』は読書人生オールタイムベスト候補。

 他のエントリーはクレイグ・ライス『スイートホーム殺人事件』。コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』など。

 


 ★宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(未読)


 全然ハマらない。

 「リリカルなボンクラ」は苦手かもしれない。アンデルセンとか。


 ★ビクトル・ユゴー『ああ無情』(未読)


 長いから敬遠。鹿島茂『レ・ミゼラブル百景』はすばらしい。

 そういや、昔は岩波文庫の棚に、ロマン・ローラン『ジャン・クリストフ』がかならずあったけど、アレ本当に読んだ人いるんでしょうか。

 

 (6巻に続く)

 

 


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