施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。以前にやった4巻に続いて、今回は5巻です。
★H・G・ウェルズ『透明人間』(未読)
恥ずかしながら、ウェルズは読んだことがない。
恥ずかしながら、透明人間はエロのイメージしかない。
ということで、
「人間が透明になってまずすることは女子更衣室をのぞくこと」
という人類普遍の真理をあつかったポール・バーホーベン『インビジブル』は文学的傑作といえよう。
★アイザック・アシモフ『聖者の行進』(未読)
アシモフの小説は『われはロボット』と『鋼鉄都市』のみ。『銀河帝国興亡史』は電子書籍で持ってるけど積読。
山本弘さんをはじめ、
「アシモフは小説より、科学エッセイの方がおもしろい」
という人も多いが、なんとなくわかるような。
いや、小説もいいんだけど、なんかこう、「うまくまとまってる」感があって、ちょっと食い足りない。
★瀬名秀明『ロボット・オペラ』(未読)
瀬名さんは、まったく読んだことがない。
『パラサイト・イブ』が映画化されたとき、ラジオ『サイキック青年団』で北野誠さんと、竹内義和アニキが、
「葉月里緒奈の乳首が見えてないやんけ!」
と怒りまくっていたことを、おぼえている。
★クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録2019』(未読)
ギネスって、「なんかすごい記録」ってイメージがあったけど、いつのまにか遠藤くんの言うよう、
「十把一絡げのリア充参加者」
の思い出作りなってるとは知らなんだ。
大阪ではひらかたパークが「スイムキャップ一斉着用」で世界一になって、ギネスに載ったことがある。
たしかブラックマヨネーズのお二人が出ていて(「ひらパー兄さん」だったから)、ニュースでやってるのを見た記憶があるけど、あれはなんだったんだろう。
★『宇宙英雄ローダン』(未読)
読んだことないが、アメリカではなくドイツのシリーズということにビックリした記憶がある。
★アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(未読)
ご存じドラマ『シャーロック』の脚本家が書いたミステリ。電書で積読。
ホロヴィッツは『絹の家』を読んだけど、そんなにな感じ。
というか、パスティーシュものは、よっぽど出来がよくないかぎり、
「これ、あえてホームズ(および他の元ネタでも)じゃなくてもよくね?」
という気になって、そんなに乗れないんだよなあ。
★ドニー・アイカー『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ事件》の真相』(未読)
アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』とか、沢木耕太郎『凍』とか、遭難ものは苦手。
だって、コワイじゃん!
小川一水『漂った男』とか、アンディー・ウィアー『火星の人』みたいなSFだと好きなんだけどね。
ただ、この本はすごくおもしろそう。高いけど。
★藤田祥平『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』(未読)
中二病っぽいタイトルが、カッコいいよね。
★ロバート・フルガム『人生に必要なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ』(未読)
日本だと、モラルとかは結構「マンガ」で学んでるような気がするなあ。
★ダレン・シャン『ダレン・シャン1 奇妙なサーカス』(未読)
ファンタジー物はあまり読まない。
☆J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(未読)
ハーマイオニーちゃんの実写が観られる映画版の方が上でしょう。
★ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(読了)
読書人生オールタイムベスト1の大傑作。全人類必読。
でも、意外と他のガルシア=マルケスはそれほどでも。
『予告された殺人の記録』とか『戒厳令下チリ潜入記』とか、ノンフィクションのほうが、おもしろいかも。
★ハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』『死の鳥』(未読)
エリスンはまだ1冊も読んでない。
友人がメチャクチャにすすめてくるが、彼は「天才」なので、こっちもハードルが上がって手に取りにくい。
★ジョルジュ・バタイユ『眼球譚』(未読)
タイトルからして、コワくて読めない。
どうせ、谷崎潤一郎『春琴抄』みたいに、
「うわわわわわ!!! 目が、目が!」
とかいう気分になるんでしょ?
★劉慈欣『三体』(未読)
買って、積読。読むのが楽しみ。
☆アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』(読了)
SFで「おもしろい!」と思ったのが『夏への扉』
「最高!」と小躍りしたのが『火星人ゴーホーム』
「すげえ」と茫然としたのが『神狩り』とこれ
★ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』(読了)
SFミステリにして、ハッタリ大振りかぶりの大傑作。
でも、ホーガンはこの1冊の「一発屋」との声もあって、他はなかなか食指が伸びない。
★オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』(読了)
「選ばれし者は、そうでないものに常に嫉妬され、攻撃される運命にある」
という、どうしようもない人のサガをあつかった名作。
作中の「いじめ」描写は、トラウマがある人にはしんどすぎるかもしれないが、
「もし、自分が【エンダー】と出会ったら」
と想像すると、単純に否定できるほど能天気ではない。
★J・G・バラード『ハイ・ライズ』(未読)
ニューウェーブは苦手っぽい。
★ミシェル・ウェルベック『ある島の可能性』(未読)
ウェルベックは『服従』が相当おもしろかったので、電書で買ってみた。まだ積読。
★グレッグ・イーガン『クロックワーク・ロケット』『エターナル・フレーム』『アロウズ・オブ・タイム』(未読)
イーガン多いなあ。
★香月美夜『本好きの下克上~司書になるためには手段を選んではいられません~第一部「兵士の娘」』(未読)
一時期、ネットをほとんどやってない時期があったんだけど、その間に「異世界もの」が洪水を起こしていてビックリしたことがあった。
でも、さすがに「なろう」までは手が回らないなあ。
★レイ・ブラッドベリ『十月の旅人』(未読)
私は好きだけど、レイのリリカルな面は苦手という人も多い。安田均ボスとか。
★ミランダ・ジェライ『最初の悪い男』トム・ハンクス『変わったタイプ』(未読)
新潮クレストはゼーガースとか、すんごく惹かれるけど、高いんだよなあ。
★清涼院流水『コズミック』(未読)
なんかもう、ミステリ界が大騒動になったのはおぼえている。
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』
1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。
このハッタリはすばらしく、読んでもいいけど、ド嬢と同じく分厚いのが苦手だ。
★池井戸潤『果つる底なき』『下町ロケット』(未読)
超おもしろいとは聞くけど、読んだことがない。
こういう、ビジネスとか中小企業をあつかったものって、仕事を思い出してイヤなんですよ。
★野沢尚『破線のマリス』(読了)
江戸川乱歩賞受賞作。
昔読んだけど、おぼえてないなあ。
★東野圭吾『放課後』(未読)
東野圭吾はずいぶん読んだけど、これはどこかでネタバレされて、手が出なかった。
なんか動機が、男の子には、いたたまれないものだったよね。
★高野和明『13階段』(未読)
江戸川乱歩賞受賞作。
この賞の受賞作をあまり読んだことがないのは、『このミス』覆面座談会の影響だけど、実際彼らの言う通り、
「優等生的にまとまってしまっている」
と感じるのも事実。
★アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』(未読)
クリスティーは死ぬほど読んだけど、これは未読。
ポアロなら『ヘラクレスの冒険』。マープルおばさんはベタだけど『予告殺人』。あと、トミーとタペンスは大好き。
ノンシリーズでは『謎のクィン氏』『パーカー・パインの冒険』もオススメ。
★トーベ・ヤンソン『新装版 ムーミン谷の十一月』(未読)
ムーミン読んだことないなあ。
★E・М・シオラン『生誕の災厄』(未読)
アフォリズムや名言集の類にあまり興味はないけど、寺山修司『ポケットに名言を』はバイブル。
★テッド・チャン『息吹』『あなたの人生の物語』(読了)
『あなたの人生の』は読書人生オールタイムベスト候補。
他のエントリーはクレイグ・ライス『スイートホーム殺人事件』。コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』など。
★宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(未読)
全然ハマらない。
「リリカルなボンクラ」は苦手かもしれない。アンデルセンとか。
★ビクトル・ユゴー『ああ無情』(未読)
長いから敬遠。鹿島茂『レ・ミゼラブル百景』はすばらしい。
そういや、昔は岩波文庫の棚に、ロマン・ローラン『ジャン・クリストフ』がかならずあったけど、アレ本当に読んだ人いるんでしょうか。
(6巻に続く)