雲のむこうにそびえ立つ「塔」が示唆するのはなにか?もし、これまで選んでいればもたらされたはずの現実、もしくは、これから選ぶことによってもたらされる現実なのかもしれません。
ひょっとしたら、そのすべての現実を知ることができる存在や原理が、雲のむこうにそびえ立つ「塔」として示唆されている気がします。おそらくそれは、人智の及ばぬ存在や原理を想起させる元型(アーキタイプ)のひとつ「老賢人」の暗喩のような気がします。
でも、その「塔」へ連れて行くという「約束」を果たすことを選んだことによってもたらされた現実は、再び約束の場所をひとりで訪れること。
見つめれば見つめるほどぼんやりとしか見えず、つかもうとすればするほど掌からこぼれ落ちてしまう現実。「秒速5センチメートル」にもすこしだけ重なる物語のような気がします。
(新海誠 監督作品, 2004)
初稿 2019/10/06
校正 2020/09/07
写真 デューイ記念碑(勝利の女神)
撮影 2019/09/08(サンフランシスコ・ユニオンスクウェア)
ひょっとしたら、そのすべての現実を知ることができる存在や原理が、雲のむこうにそびえ立つ「塔」として示唆されている気がします。おそらくそれは、人智の及ばぬ存在や原理を想起させる元型(アーキタイプ)のひとつ「老賢人」の暗喩のような気がします。
でも、その「塔」へ連れて行くという「約束」を果たすことを選んだことによってもたらされた現実は、再び約束の場所をひとりで訪れること。
見つめれば見つめるほどぼんやりとしか見えず、つかもうとすればするほど掌からこぼれ落ちてしまう現実。「秒速5センチメートル」にもすこしだけ重なる物語のような気がします。
(新海誠 監督作品, 2004)
初稿 2019/10/06
校正 2020/09/07
写真 デューイ記念碑(勝利の女神)
撮影 2019/09/08(サンフランシスコ・ユニオンスクウェア)